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第5話 ドレスとバットとドン引き作戦当日

さぁ当日の準備はいかがに?

「準備できたわ! ロイアント!」


「って、その荷物なんですか!? “このバッグに入る分だけ”って言いましたよね!?」


「入ってるじゃない!」


「聖女様の力で無理やり圧縮してるだけですよね!? ていうか、金属バット飛び出してるじゃないですか!」


「チッ……」


「舌打ちしたーーーっ!?」


 これは、ロイアントと聖女エリファーのやりとり。

 今夜20時からのパーティーに向けて準備中……のはずが、どうにも進んでいない。主にエリファーのせいで。


「もうっ、お兄様! 聖女様、しっかりしてください! パーティーまであと2時間しかありませんよ!」


「えっ!? もうそんな時間!? 急がないとっ!」


「準備は私に任せてください! ヘアスタイルはロイアント! 私はドレスを着せます!」


「ルフィーネー! どうすればドン引きさせられると思う!?」


「……聖女様なら、何も持たなくても十分ドン引きできますよ」


「ルフィーネ……!」


「え、それってバカにしてません?」


「ロイアント、うるさい」


「はいはい、静かにしながら――ほら、できましたよ!」


「わあっ! ルフィーネ、上手!!」


 きらきらしたドレスに身を包み、エリファーはくるりと回る。


「でも、これじゃドン引きされないよぅ……」


「そこがポイントです。可愛い女の子が柱引きちぎって振り回してたら、ギャップでドン引き度が跳ね上がります」


「なるほどー!」


「聖女様、時間です」


「あっ、そうね! じゃあ、行ってくる! ルフィーネ!」


「いってらっしゃいませ、聖女様!」


 こうして始まった、ドン引き大作戦。

 果たしてパーティーはどうなるのか――エリファーの運命やいかに!?


裏話

エリファーは意外と思うかもしれませんがとても可愛くて美人です。モテます。実際王子にあったら何も無くても惚れると思います。

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