第10話 願書ゲットだぜ!
話考えてたらおそくなったヨ!
ˢᴼᴿᴿᵞ
「さて、次はエリーナベルト家ね!」
この国の三大公爵家のうち、二家目。
その中でもトップと言われる、国を代表する大貴族――エリーナベルト家。
(さっきの公爵家みたいに、うまくいくといいけどなぁ……)
「やっぱ庭でかいなー。これ、ヴァロイアント家と同じくらいあるよな」
正直言って、私はこの家の人たちが何を考えてるのかよく分からない。
だから苦手だ。
「エリファー!!!」
「げっ」
「“げっ”とはなんだよ!!」
出た。
エリーナベルト家の次男、レイーナベルト・ヴェルディ。
私が幼い頃から関わりのあった人物だ。幼なじみ……とまでは言わないが、そこそこ長い付き合いである。
「で? 何しに来たんだい?」
「……急すぎない?」
「じつはね、カクカクシカジカで~~」
「なるほどなー。母さん呼んでくるよ」
⸻
「まぁエリファーちゃん久しぶりー! こんなに可愛くなってぇーー!!」
「レイーナベルトフギンクッガクルシッ……はっ、ハナジデクダシャイ……!」
今まで数々の修羅場を生き抜いてきたエリファー。
しかし今、最大のピンチ!!
夫人の胸に埋もれて窒息しかけているー!!
「母さん、エリファー死んじゃうよ」
「あら? ごめんなさい」
「ぜっ、全然大丈夫ですっつ……!」
↑あと2秒で窒息してた人。
⸻
「それで、話って?」
宮殿の応接室。
レイーナベルト家本家の夫妻と、次男ヴェルディが揃って座っている。
「それは、そちらに利益のあるものなのかしら?」
さすがはレイーナベルト本家。
顔見知りでも容赦がない。
「そもそもうちの国の宝石の生成数が、十年以上前から減少傾向にありました。
なので、今までと同じ数を購入されると、国に宝石が出回らなくなってしまうのです」
「ふむ……事情はわかったわ。ひとつ条件があるわね」
「!? 本当ですか!?」
「家の息子――ヴェルディと、デートしてほしいの」
「……え?」
「母さんやめてよ! 恥ずかしいって!!」
その時、エリファーが勢いよく立ち上がり、夫人の手をガシッと握った。
「それっぽっちでいいんですか!? ありがとうございます!!」
「“それっぽっち”ですって~♪」
にやにやと笑みを浮かべる夫人。
対してエリファーは、何も分かっていない様子。
(よし……願書ゲットだぜ!!)
レイーナベルト・ヴェルディ
レイーナベルト家 属性 代々 火
年齢16歳 (エリファーより1つ年上)
特技 運動系なんでも(エリファーが運動神経がいいため頑張った)
属性 火 (かなり強い方)
小さい頃からエリファーのことが好きでアタックしていたが自分ではどうにもできないのでエリファーのために強くなりました。




