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そこに行けと?

唐突に目を覚ましたら、まだ夜だった。

明日はテストだというのに、時計は1:00と表示されている。早く再び寝なくては、テストが悲惨なことになる。ベッドに入る寸前まで暗記していたのは、眠っている間に脳内で整理されて欲しかったからなのだ。

さあ、眠るんだ、私。


・・・カチカチカチカチ。

眠らなければと思えば思うほどに、目が冴えていく。あるあるである。


仕方がない。ここはもう開き直って、勉強をするしかないと思い、部屋の灯りをつけた。


ん?

何かが変だ。

妙な違和感を感じて、部屋を見回す。

ベッドに入る前に暗記していた歴史のノートが机の上に広げられたままなのはいいとして。

部屋の床に脱ぎ散らかした服がそのままになっているのも、いつもの光景だとしても。


違和感の正体をつかもうと、何度も何度も目を凝らしてみたものの、特に何かが変わっているというわけでもないようだ。


もういいや、喉が渇いたから水でも飲もうと、部屋のドアを開けて、うぐぐぐっと驚きが喉の奥に詰まった。


部屋の外が「無い」のだ。

いや、比喩でもなんでもなく、物理的に「無い」のだ。

ザ・暗闇!である。

廊下も、そこ向こうにあるはずのリビングへのドアも、いや、家自体が何も存在していなかった。


いかんいかん。起きたと思ったのに、まだ寝てたのか、私。とりあえず寝よう!いや、起きよう!


部屋のドアをバタンと閉めて、ベッドに再び潜り込んだ。眠って起きたら、きっと朝になってるはずだ。

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