スペルカード対決、そして決着。
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※注意
・この物語は、東方projectの二次創作です。
・You tubeによくあるゆっくり茶番劇の小説版のようなものです。
・一部、自解釈や、物理法則を無視している場面があります。
・誤字脱字のチェックもしていますが、抜けている所もあります。
・オリジナルキャラクターや、これから出てくるキャラクターも存在します。
以上の事が大丈夫な方は、ゆっくりしていってね。
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「 『そうこないと。』 」
お互いが了承したことで、紫が神社周りに結界を張り、互いに離れ開始の合図を待った。
「両者、見合って よーい、始め。」
紫の勢いがある声と同時に、魔理沙がポッケトから取り出した何かを構え、
攻撃を仕掛けてきた。
「先手必勝だぜ。【恋符:マスタースパーク】」
手の中にあった何かからは、高密度のレーザーだった。
(いい火力だね。でも、これじゃあ届かないんだよな。)
「【鴉符:墨鴉】。」
そう言って、前方から迫ってくるレーザーを防ぐように、俺の周りの空気中から
漆黒のカラスが大量に出現して、俺とアクアの前で密集して、円盤状に変化した。
そして、魔理沙の攻撃を弾き飛ばした。
「うそ、いくら紫の兄でも、魔理沙のマスパを弾き飛ばせるなんて。」
「バケモンだぜ、銀は。」
悪いが、俺だけに構っている暇は霊夢達にはないよ。ほら、アクアにも注目しないと。
「私を忘れないでね。【重符:ナイトメア・レイ】」
「っさせない。【夢符:二重結界】」
アクアが、スペカを発動させた同時に、霊夢が結界を自身と魔理沙の周りに召喚した。
が、刹那 霊夢達が地面に伏した。起き上がろうとしたが体が上がるたびに伏される。
(結界を張る、いいと思う。ただ、それだけなら、ダメなんだよな。特に、現象干渉系に関しては。)
「魔理沙、何で起き上がれないと思う? 彼女との差 いや、能力の系統の知らなさだな。」
この世界には、色々な能力者が存在する。
色々と言っても広大で汎用性の高いモノから、局所的に殺傷性が高いモノまで存在する。
「系統って、何なのぜ? って、あれ体が軽いのぜ。」
あれ、もしかして能力についてあんま知らない感じか。
それとも………
そんな事を知らないまでに、この世界は平和になったのかな。
まぁ、そんな事は置いといて、体が軽くなったって言ったな。 今
「あ、アクア、 解除したの?」
「えぇ、もう、勝負は着いたからね。」
どういう事か、説明しよう。
アクア・スカーレットの能力は、周辺の重力を操る程度の能力と、事象改変を行う程度の能力を持ち、今回前者の能力を使って魔理沙達に、掛かる重力を倍にする攻撃を仕掛けた。
「しょ、勝負は、まだ終わっていないわ。」
霊夢は、ふらふらした体を起き上がらせて、僕らを睨みつけた。
震えた体とは、対照的に……その眼は、まだやる気に満ち溢れていた。
「いいね。久しぶりの勝負は、……こうでなくっちゃ。顕現・八咫烏。」
両手に黒い槍を顕現させ、霊夢の出方を伺った。
「な、何よそれ⁉」
「どうした、来ないならこっちから行くぜ。
異能発動:【影踏:現世斬】、【蒼彗:神をも穿つ瞳】。」
僕が技を発動中に、気づいたのか。
「まずい、スペルカード発動【無想天生】。」
「もう、遅い。おりゃー。」
霊夢のスペルカード発動と同時に槍を霊夢の胴体足目掛けて投げた。
爆音と共に、砂煙が辺り一面を覆った。
「やったか。 ……って、言ったらフラグになるか。」
「えぇ、なるわね。 今のは、流石に効いたわね。」
砂煙をかき分けるようにして、霊夢が出てきた。
「効いたという割には、無傷のような気が。」
(何だ、この違和感。幽霊を相手にしているような気分だな。)
正直言って、人間の割には色々とおかしい部分がある。
(喰らう直前に発動させた【無想天生】っていうスペルカード ……どんな力だ。
透明な結界を張るにしても、結界の張るスピードが遅いはずだ。
高速移動だとしても、霊夢の立っている位置が変わってないから違うだろう。
待てよ、霊夢の後ろに僕の投げた槍が刺さっている。どういう事だ。)
俺は、頭の思考回路の回転速度を上げて考えて、 一つの結論に至った。
「霊夢、お前 浮いているだろ? 存在が。」
「どうして、そう思うのかしら。」
「まず、一つ。 僕の戦闘の感が、幽霊だと告げている。」
「……。」
「次に、僕の槍がお前の後ろに刺さっている。」
「……。」
「最後に、スペルカードの【夢想天生】を使った時からお前自身が霊力の塊とでしか認識できなくなっている。 つまり、攻撃が無効化されている どうだ。」
ただの、空気にいくら攻撃しても効くわけない。
「なら、貴方の負けね。」
「いいや違うね。僕の勝ちだ。 顕現:影月・八咫烏。【影踏:霊鞘冥楼ノ一太刀】。」
漆黒色の大太刀を手に顕現させ、スペルカードを唱えた
次の瞬間。
霊夢の勝ち誇った顔、そして自身に満ち溢れたその眼が崩れた。
轟音と共に、霊夢の身体が上下で別れてしまったからだ。
一瞬、時が遅くなった感じがした後。血しぶきと共に、
白い神社の石畳が真っ赤に染まった。
「れ、霊夢‼ 銀。……お前、ふざけんな。 ぜってぇね、許さねえぇ‼」
「どうした? まさか、僕が殺したと思っているのか。 よく見ろ半殺しだ。」
「嘘。あれだけ血を流して生きているわけないでしょう‼」
そう、魔理沙だけでなく愚妹まで言い始めた。
まぁ、そりゃあね。 いくら強くても普通の人間と同じように、
体が上下お別れしたら死ぬって思うの普通だな。
そう、二人が僕を 非難していると
「魔理沙。うるっさいわよ。 ……でも、生きているのが不思議なくらいだわ。」
「……っ、え。」
「えっ、 霊夢。お前、生きているのぜ?。」
霊夢の声に二人とも驚いた顔をしている。
「いや、分かるよ。魔理沙の気持ちは……。 でも、紫は完全な悪ノリだよね。」
そう、紫を睨むと。
図星を突かれたのか、俺から目を反らして
「ソンナコトナイデスヨ。」
「そんなことあるよね。 だって、知っているよね。 俺の能力について。」
「はいはい、 分かってるわよ。ただ、からかってみただけよ。」
「まぁ、いいけど、 取り敢えず治すね。【鴉符:三千年ノ輪廻】」
スペルカードを発動させながら、影月・八咫烏で霊夢の別れた体をもう一度斬った。
すると、先程まで体が別れていた霊夢の胴体が時を戻すかのように治っていった。
魔理沙と、霊夢は豆鉄砲を食らった鳩のような顔をして動きが止まった。
それから、言葉が出るまでそう長くは掛からなかった。
「銀と言ったのぜ? 銀、……お前凄いのぜ。」
「貴方、いくら紫の兄だからと言って、どれだけ強いのよ。」
治した体に傷は無いか調べながら二人は驚愕の声を漏らした。
「そりゃあね、何せ私の義兄さんは、私や、幽々子、神奈子、永琳、聖の五人に三百年くらい修行を付けていたからね。それも、私たちが音を上げるくらいのね。」
二人の顔は、痛いぐらいに引き攣っていた。
「貴方、化物ね。『だぜ。』」
「あはは、そんな事もあったな。まぁ、誉め言葉として受け取っとくよ。」
顕現させた、刀の手入れをしながら答えた。
それから、俺達は外での話も何だから境内にある霊夢の家にお邪魔した。
夕方になり、空が薄いオレンジ色や、緋色に染まっていく時まで
話に花を咲かせていると、
「そろそろ、夕刻で晩飯の時間だから。 お暇しようかな。」
「確かにね。 でも、今日は遅いし泊っていったら?」
霊夢が魅力的な提案をしたが、俺はわざと少し考えるような仕草をしてから
「それは、魅力的な提案だけど、俺はスキマを使えるから大丈夫だよ。」
「そういえば、紫の兄だったわね。 だったら、スキマを使えて当然か。」
「あ、アクアはどうするの?」
「もちろん、銀様の家に泊まりますわ。 従者ですから。」
さも、当然のように答えた。
「と、いう事で、じゃあ また明日。」
そう言うと、僕はスキマを開いてアクアを連れて入って言った。
「…………。」
「……霊夢。」
「何? 魔理沙。」
「今、思ったんだが 最初の結界を割る必要性なくねえか?」
「私も今、思った。」
霊夢達の大きなため息が博麗神社の夜に木霊した。
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作者も、今思いました。
ツッコミをする人もいるのではないでしょうか。
これからも更新するのでよろしくお願いします。
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