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前途を祝う

作者: はやはや

 帰り道に気づいた。


 今日、私が保育士一年目に担任した子ども達が社会人になったと。そのことに気づいた時、胸が踊るような嬉さと締めつけられるような苦しさを感じた。


 家までの道を歩きながら、その子達のことを思い出す。


 散歩中にいつもストライキをおこしていた子。

 親に遠慮したり気を使っているようだった子。

 嫌なことがあるとすぐ手が出てしまう子。

 自分の思いを出せずにいる子。

 感情が昂ると涙を流して怒っていた子。

 我が道を突き進む子。

 年上の子に気に入られる子。

 なかなか心を開いてくれない子。

 いやいやになったら気持ちが切り替わりにくい子。

 大人のことをしっかり見ていた子。


 


 あの子達はこの青空のもと、それぞれの場所で今日社会人になった。もちろんまだ学生の子や放浪の旅に出ている子もいるかもしれない。でも、あの二十人の子ども達の大半が今日社会に出たことは確かだ。


「おめでとう、頑張って」


 きっとこれから先、やるせないことや辛いことがたくさんあるだろう。思ってもみなかった未来になるかもしれない。でも、きっと嬉しいこと幸せなこともあるから。それに喜びを見出せる大人になってほしいな。


 私は思ってもみなかった未来に今いる。

 あの子達に負けないように、再就職に向けて前向きに進んでいきたい。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

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