4-21.目覚め
「…………ん……? ……あれ?」
気付いたら、自分の部屋のベッドで寝ていた。刺される前の怠さは解消していて、体に異常は無さそう。怪我したのが嘘だと思うくらいすっきりしている。天井から、横に視線を向けるとレウスがいた。
「クレイン、起きた?」
「うん、おはよう? レウス」
「あれ、本当に起きてる? え、これ、指何本?」
「3本」
「マジだ! ちょっと、みんな呼んでくる!」
起きたら、自分の部屋でレウスがベッドの横で、すり鉢使ってごりごりと木の実を磨り潰していた。調合の下処理かな? そして、起きたのを確認して部屋を出て行ってしまった。
モモが「にゃあ」と鳴いて、嬉しそうに頬を舐めてくるので撫でてやりながら、ベッドから下りる。あれ? モモがいるってことは、兄さんも帰ってきてる?
本当にどういう状況? そう思ったが、聞く前に部屋から出ていき、ぞろぞろと人が部屋に入ってきた。
「まったく、困ったひよっこだね。こんな老い先短いばばぁを心配させて」
「師匠! ……な、なんで!? 大丈夫ですか!」
「あんたが倒れてた側さね。私が駄目なはずないだろう」
最初に部屋に入ってきたのは、師匠だった。その後ろにはディアナさんとナーガ君、レウスとアルス君の後ろにはティガさんとクロウもいる。
心配させてと怒っているが、師匠の顔色がわるい。微笑んでいる師匠の目の下には隈が出来ているし、どことなく疲れが出ている。寝れていないのか、足元も少しおぼつかなくなっていて、ナーガ君が横で手をとって支えている。
「でも……」
「少々寝不足と、調合に無理がたたったさね。心配ないよ」
そう言って笑う師匠は疲れが見える。多分、病を隠せなくなるくらいに、無理をしたのだろう。私が倒れて、師匠の体を悪化させてしまったのかもしれない。
「師匠」
「もう大丈夫だね?」
「はい。復調しています、もう平気です」
「なら、今日からは安心して寝れるさね」
なんでも、私は10日ほど意識がなかった。
いや、どうやら刺されて3日目には起きたのだけど、ちゃんと覚醒していなかったらしい。
「起きてる?」とか聞くと、「ん~」とか返したり、よくわからない生返事をするがまともに返事が返ってこないままだったらしい。寝ていることも多かったとか。
とりあえず、看病はしつつ、全員で交代で様子を見ていて、ちょうどレウスの当番だったらしい。いや、ぜんぜん覚えがない。特にディアナさんが女性であるため、色々とメインで介護してくれていたらしい。師匠もずっと様子を見てくれたらしい。
ディアナさんにもお礼を言うと、男性陣に任せられないということと、どうやらレオニスさんがいないため、家に一人ということで、泊まり込みで看病が出来たらしい。
その間についてはナーガ君が宿に行き、隣の部屋はディアナさんが使っていたそうだ。
「すみませんでした!」
「いいのよ。レオも勝手に私を置いて行っちゃうし、他にすることもなかったから」
ディアナさんには本当にお世話になった。お礼を言ったら、また、「やけ酒に付き合ってね」と言われた。レオニスさん、兄さんと一緒に旅に出たらしい。いや、何でと思ったが、旅というか……素材採取に帝国領へ。私が一度目を覚ましたとき、その様子を見た後に二人で勝手に出かけてしまったらしい。置手紙を残して……。
ディアナさんとしては、ちゃんと説明くらいして欲しいということだった。師匠も困った坊やだと言っている。とりあえず、落ち着いたら師匠とディアナさんとお酒を飲む約束をして、ディアナさんは帰っていった。冒険者ギルドには知らせておいてくれるらしい。
「さて、覚醒してそうそうで申し訳ないのだけどいいかな? ルストとルナさんについて、君の意見を聞きたいのだけど」
「ルスト?」
ティガさんの言葉に首を傾げる。ルストって誰だと思ったら、例の黒髪紫瞳の青年の名前だった。どうやら、私が一応封じるのに成功しており、毛先が白くなった状態で、とりあえず無害判定を受けて、宿にいるらしい。
ルナさん達も数日前にこちらの町に来て、今はラズ様の館に滞在しているらしい。
「……本人達にも了承を得る必要があるのですが、やろうと思っていることがあります。ただ、先にラズ様と相談してからにしたいので、待ってもらえますか?」
「……ラズに相談する前に、話せ」
「ナーガ君……」
「……あんたが自身が怪我を負ってでも、封印状態にした理由。何故そんなことをしたのかは説明してくれ」
「うん、わかった」
兄さんがいないならと思ったが、このメンバーに話せと言うことらしい。まあ、話をするのは良いのだけど……。ちらっと師匠を見ると、やれやれと言った表情で部屋を出てくれた。うん、なんかすごく申し訳ない。
「まず、今回怪我をした原因だけど。一つ目。ルナさんの封印を施したときに、無理をしたせいで私の力が弱まっていた。そのせいで、自分への危険に対して感じ取れない状態で、油断があった。二つ目は、私の種族の力よりもルストさんの種族の力が強かった」
「どういうこと?」
「ルナさんとルストさんは、種族が悪魔族。多分、純血種だと思う。私は天使族で、混血。この二つの種族は、神の眷属というか、器、依り代になれる存在らしい。あ、私は混血だから無理ね。ただ、ルナさんとルストさんは神が憑依して、私の命を狙ってる」
「また?」
「レウス……またって言うのやめて。不可抗力、私は悪くない」
種族選んだだけで、詰んでるとかは本当にやめて欲しい。泣きたくなる。
アルス君もクロウも……若干、ティガさんも、私ならあり得る、みたいな顔しないで欲しい。
「レベルというステータスのごり押しで、ルナさんとルストさんは封印状態にした。悪魔の力を使えないため、現状では悪魔から乗っ取られる可能性もほぼ消えてる」
「……話、ずれてないか?」
「いや、その……魔法で影響力を取り除いたからと油断したら、一瞬で、もう一度魅了を使って主導権奪われた。それが出来るくらいに、種族の力については、差があったというか……魔法では駄目だった。それは私の判断ミス」
ナーガ君にジト目で見られてしまった。無茶をするつもりは無かったんだよ。
直感を使えてないと思ってなかったのと、そういう状況下だと誤った判断をしてしまう未熟さ……冒険者よりもルストさんを先に対処するとか、考えなかったのがいけないのはわかってる。
そこについては、未熟で申し訳ない。直感に頼り過ぎていたことは認めるよ。
「神ねぇ……随分と急な話だなぁ」
「クロウ。それについては、さらに面倒なことになると思う。ごめん」
「あんたと悪魔の種族の争い以外に面倒事があると」
「そう。ドラゴンと竜種に狙われてる。だから、ドラゴンと話し合いの場をもちたいんだよね」
全員が呆れたような目をこちらに向けている。いや、何を唐突にというのは私も分かっている。だけど、なんだか私のせいで巻き込まれているという認識は本当に申し訳ないけど、やめてほしい。
「私も巻き込まれなければ放置なんだけどね……命狙われるから。私もルナさんも、えっと、ルスト、さんも?」
胡乱気な目で見てくるクロウの気持ちはわかるけど、自分の命がかかってるなら仕方ない。そのためにやるべきことをするだけ。
「前提として、黒の神が、今回の大規模召喚をした犯人。白の神は黒の神に比べて力がない上に、その力を使える使徒もいない。というか、死んだっぽい?」
「待ってくれるかな。その情報は何処から来たのかな?」
「私が瀕死の時に、精神が迷い込む……のかな? 最初の白い世界に似た、空間。そこで白の神と対面した」
「どういうことかな?」
ティガさん、クロウ、曖昧には能力を選んだ記憶はあるらしい。ただ、前よりもかなり記憶が薄くなっており、思い出せなくなっているという。アルス君はほぼ覚えてないらしい。ナーガ君と同じで、ユニークについては、選びそうという思いはあれど、選んで恥ずかしいという気持ちもあるのか、耳が真っ赤だった。
レウスははっきりと覚えているという。兄さんと同じで、全部きっちり覚えていた。本当にこれもよくわからないんだよね。精神操作を受けてるから記憶が飛ぶのか、なんなのか……。
「とりあえず、整理すると、黒の神が異邦人を召喚した。その時に、全員になんらかの記憶を処理している。ただ、最初からほぼ覚えている人もいるし、私みたいにきっかけがあって思い出すこともある。全く記憶がない人もいる。忘れていくという症状も発覚したけど、それは置いておくね」
とりあえず、話を整理しつつ、私の話に戻そう。
私以外に白の神と接触している人は今のところいない。逆に、黒の神については操ったり、体を乗っ取ったりと悪魔族の二人と接触してる。
「私はきっかけがあり、思い出したタイミングで白の神と接触してしまった。これは偶然なのか、狙っていたか不明。そして、そのことは黒の神も知った。邪魔だと思った黒の神は、ルナさんを使って私を殺そうとしたけど、失敗。次に、ルストさんを使い、私は死にかけて倒れて、今、目が覚めた」
ただ、随分と雰囲気がちがうなとは思う。ルナさんの方は、乗っ取る時にかなり主張が激しかったのに対し、ルストさんは違った。
彼が操っていたという証拠すら、現状はないため、私を狙っていたという証明は難しそうだよね。まあ、ラズ様達とどうするのか確認しないとだろうね。
「きみは神とやらと接触できるんだね?」
「死にかけてなのか、疲労なのか不明ですけど、寝ている意識の中で、白の神と二度目の接触をしました。ただ、次はないのかな? 向こうから治療するみたいなことを持ちかけられて拒否しました。依り代になるのは嫌だと」
「なるほど。つまり、精神世界にて神と接触して、話をした。きみだけがもつ情報ということだね」
「そうなります。そこで、異邦人が現れる原因、時空の狭間のことを聞きました。そして、この狭間を封じているのがドラゴンです。ドラゴンは、黒の使徒、白の使徒を敵対視していて殺しに来ます。ここまでが前提」
「はいは~い! じゃあ、クレインだけでなく、ルストたちも狙われてる?」
「レウス。まあ、そうだね。で、逆にルストさん達の力が鍵になる」
ただし、これがすごい賭けになる。ルナさんとルストさんの力を借りて、時空の狭間を封じた場合、私の施した封印が解けるから、黒の神が野放し。また命を狙われる状況になるんだよね。
「ドラゴン達は時空の狭間を封じたい。そして、封じる力があるのはルストさんとルナさん」
「クレイン……あのさ、二人は悪魔の力使えない。使えるようになったら、グラノスさんが殺す宣言してるよ?」
「そう、なんだよね……でも、私の力では、封じられないって」
「……それは誰がいったのかな?」
「白の神が……これははっきりと明言されてないし、資料が残ってるわけでもない。ただの予想。白の神は、千年以上前、瀕死の聖女か聖者……白の眷属を助けた。黒の神を打ち破ろうとしてかもしれないけど……現世で力を行使した。そのせいで、時空の狭間ができた」
「瀕死の聖女?」
「なんか、前にもあったような口ぶりだったから。私にも、自分の力を授けるみたいなことを言ってきたけど、私は断った。その方が危ないと思ったから……で、そのときに、力を受け入れないと私には無理と言っていた」
たぶん、予想でしかないんだけどね。
おそらく、黒側優勢で、私を取り込みたかったのだと思う。ただ、お断りさせてもらった。自分の中に何かいる状態は遠慮したい。
で、まあ……多分、納得したんじゃないかな。多分だけど。
「……ドラゴンと交渉して、時空の狭間を塞ぐ。それができるのはルストとルナ。……だから、封印に留めたということか?」
「え? あ、う~ん。まあ、そう、なるのかな。ただ、本人の意思はまだ確認してないけど。あと、温厚なドラゴンさんについては、スペル様が紹介してくれることになってる」
「……あんた、本当によくわからないところで巻き込まれるな」
ナーガ君がため息をつきながら、ぼやいた。
異議あり。私だって、巻き込まれたくて動いているわけではない。
「ナーガ君、そんな呆れた目しないでよ。私もなんでだとは思ってるけど……種族選んだら詰んでるとか、ひどくない? しかも、それを覚えてないっていう。スタンピードの後に調べて、ようやくわかったくらいだからね」
「これから、ドラゴンに会いに行くってこと?」
「さっさとドラゴンと交渉しないと、私に加えて、ルナさんとルストさんがいるこの町はドラゴンに襲われるってことで、ラズ様に相談をしようと思っていた。で、それを話すようにナーガ君に言われた。イマココ!」
「ここまで情報が足りていないのに信じて動けるグラノスを尊敬するよ」
ティガさん……いや、その通りなんだけど。
情報無くても、信じて動いてくれる兄さんにはいつも感謝しているけどね。
「まず、ドラゴンが町を襲う根拠をもう少し具体的にお願いできるかな?」
「この世界、天使族は聖者又は聖女と言われ、聖教国に降り立ちます。多分、そこしか国が選べないのか、他にいた記録はないです。そして、聖者がいるときに、ドラゴンが聖教国を襲う記録は、クヴェレ家の記録にて確認しました。他の記録と照らし合わせてはいないですけど、それなり信頼がおける資料なので、間違いはありません」
「……俺も教会で、聖女がいると聖教国が襲われた過去は何度かあると聞いた。今回降り立った聖女? 聖者? の二人も内部で殺されたらしい」
ナーガ君も教会で調べていたらしい。しかし、内部って……そっちもどろどろの権力争いしてるのかな。
「なるほど……だから、きみは襲われる可能性があるということだね」
「悪魔族に対しても、ドラゴンは襲ってきます。これはおとぎ話とかなのですが……悪魔と敵対する時には、ドラゴンは人の味方として描かれている書物がいくつか存在します」
「資料を確認したのは?」
「私と兄さんです」
「……俺らも、老水竜から多少聞いてる。教会も……」
「なるほど。では、グラノスが帰ってきてからもう少し話し合いが必要だね」
おやっと思って、ティガさんを見たら苦笑が返ってきた。
ティガさんが主導権を握ろうとするかなと思ったが、兄さんが戻るまで何かをすることはないらしい。
「大丈夫。すまなかったね。迷惑をかけたり、不和を生じさせないようにすると約束するよ。ただ、ルストの意見は聞いてあげて欲しい」
「もちろんです。協力して欲しいとお願いする側なので。どちらにしろ、すぐには動かないので……その、師匠のために代替素材を作ります」
ティガさんも頷いたので、そのことも知っていたらしい。私がいない間に、きちんと情報共有がなされたのだろうか?
「だろうなぁ。ある程度、素材は発注しているが、蜂蜜は足らなそうだ」
「クロウ? え? 発注したの?」
「闇属性をまとう素材を、研究用の少数だがな……足りない分はどうする?」
「……まず、素材を生み出す。その後に、大量に作れるように蜂蜜を発注する」
「手伝おう。すでに構想あるんだな? これは、頼まれていた安らぎの花蜜の成分表だ」
「ありがとう。構想は、一応ね。試作もするけど、ラズ様に会って、王弟殿下に会ってくるよ」
「……蜂蜜はどれくらい必要なんだ。俺らが採ってくる」
「え? あ、じゃあ、ちょっと確認しとく。大量に必要だと思う」
「……わかった」
ナーガ君の言葉にレウスとアルス君も頷いている。3人で行くつもり、かな? ティガさんは困ったように笑っているが、行く気はないらしい。
「……ラズは明日以降でいいのか?」
「あ、うん。今日は難しいだろうしね」
「……伝言しておく。一応言っておくが、今日は安静にしろ。師匠も心配してる」
「うん。わかったよ」
今日一日はベッドの住人でいなくてはいけないらしい。
もう平気……怠さもない。というか、直感も戻ってるので、さっそく作業をしようと思ったのに。ナーガ君の言葉に、クロウは成分表を取り上げた。ひどい、見るだけなのに。
「グラノスから、戻るまでルストとルナさんへの接触は禁止されているから、会わないようにね」
「……わかりました。すみませんが、彼と彼女についてはお願いしても?」
「留守居役として、きちんと見張っておくよ。わたしは魅了されないようだからね」
うん? 魅了されないとかあるの?
首を傾げたら、説明をされた。私の祝福がティガさんにかかっているから大丈夫なのは確認済みだった。アルス君は耐性もちだけど、絶対にかからない訳ではないという。
とりあえず、明日以降、ナーガ君、レウス、クロウ、アルス君には順番に祝福をかけていくことになった。対策として、有効ならね。やるしかないよね。身内で争いたくないし。
「それと、グラノスからこの置手紙を読んで欲しいそうだ。渡したからな」
「クロウが預かったの? ナーガ君じゃなくて?」
兄さんからの手紙をクロウから渡された。ナーガ君じゃなくて、クロウがもっていることに少し驚いた。なんだろう、ナーガ君に見せない理由がわからない。
「……あいつ、俺には言わずに行った」
「あ、そういう……」
兄さん。ナーガ君にはちゃんと言わずに出かけたんだ。
なんだろう? クロウとティガさんに言ってるってことは……ナーガ君が結構、精神不安定だったとかだろうか。
「……別に。あんたのせいだろ」
「ご、ごめん」
心配させたのは私なので、謝罪するしかない。みんなにも……。
「心配かけてすみませんでした。もう大丈夫です。……ありがとうございました」
「ほんとうにね! 心配したんだからね」
「……ああ」
「無事でよかったよ、ずっと心配してたよ」
「全くだ。年少組が落ち着かないのに、グラノスがいなくなるから大変だった」
「きみへの見舞客も多かったからね。一応、リストは作っておいたから確認しておくようにね」
みんなから一言ずつもらって、ゆっくりするようにと言われて部屋を出て行った。
眠いわけではないのだけど……成分表を確認くらいさせてほしいなと思ったら、師匠が戻ってきた。しっかりと、クロウが没収した成分表をもって……。
「話をしておこうと思ってね。眠くなったら寝ていいから、少しいいかい?」
「もちろんです、師匠!」
師匠は、ゆっくりと話を始める。
作り出そうとしている安らぎの花蜜の特徴や、それが使われている薬。それこそ、上級薬を使って生き延びてる患者の多くが必要とする素材である一方、帝国の状況が不安定過ぎて、入手することが出来ない。兄さんとレオニスさんが採りに行っているが、それすらも貴族が横取りしようとする可能性。
「あんたにしか出来ないことさね。それが出来るのが1日でも早い方が、何人もの患者が助かる。やってくれるかい?」
「もちろんです」
師匠は頷いて、クロウの成分表を私に渡す。ついでに、1週間、目覚めない間に師匠とアストリッドさんの方でも試してみたことなど、まとめた文章を渡された。
「読むだけだよ。作るのは明日からさね」
「はい」
内容を確認しながら、私が作るならと考え……構想を当てはめていこう。
あと、明日になったら、冒険者ギルドと教会に顔出したりとか、心配かけた人たちに謝罪をしないと。心配かけてしまったからね。
そう思っていたけど、その日の夕方にはマリィさんも神父様もお見舞いに来てくれたので、わざわざ行く必要が無くなってしまった。
後書き失礼します。
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