顔
読んで戴けたら嬉しいです。
君の顔は怒っている
眉間に皺を寄せ、強い意志を湛え
目は怒りに満ちている
君はその顔で訴えている
子供たちが背を向けると
彼らは銃で狙い躊躇なく発砲した
子供たちは壊れた人形のように崩れ落ちた
誰が悪いのか
それは権力を得た漠迦者共の余興に過ぎないのか
君は怒っているんだね
失われて行く生命に対して、博愛を知る者として
目は怒りに満ちている
君はその顔で訴えている
民衆の力で勝ち取ろうと
彼らは拳を振り上げ、主張し続けた
けれど、力と云う抑圧が彼らを黙らせようとする
誰が悪いのか
愚かな利益の為に罪を知らない者が罰せられる
君の顔は怒っている
眉間に皺を寄せ、人生を刻み込んだその顔で
君は怒りを訴えている
君は、その苦悩と哀しみと力強さに満ちた顔で
主張しているんだ
博愛を知る者として、愚かな者たちを罰せよと
読んで下さり有り難うございます。
ベンセレーモスを聴きながら、ロバート・ワイアットの顔を見ていて思い付いた詩です。
私も若い頃は怒りに胸を熱くしていた時があったなあ、と思い出しました。
ただ、そういう物に触れて感傷的になって酔いしれているのは好きじゃないですね。
だって結局、かやの外から眺めてるだけの傍観者だもん。