3話 魔力操作と職業取得
転生初日。俺達は今、ベットの上に寝かされている。まぁ、赤ん坊だから当然といえば当然なのだが、とにかく、と・に・か・く暇だ。
そう思っていると母親が覗き込んできて、「おやや?ユウくんとラルくんはお暇かな?」
ユウは俺、ラルは龍斗の名前だ。
俺達が声を出して(まだ、あ〜とかう〜とかしか喋れないが)肯定すると、「そうだ!じゃあ魔法を見せてあげるね。《ライトボール》」そう母が言うと、俺達の目の前に小さな光る玉が出現した。初めて見た魔法で興奮していると、母は誰かに呼ばれて行ってしまった。
俺も魔法を使いたいけど…使い方がよく分からん。確かラノベとかでは、体に血液と一緒にながれている魔力を感知して、使いたい魔法をイメージしながら操作すればできたけど……う〜ん。これ…かな?まずはこれを外に出してみよう。よし!できた!でも、なんか頭がクラクラす…………
「ユウ!大丈夫!?」
ん?俺は母親の声で目を覚ました。どうやら気絶していたらしく、母親が心配そうに見ている。
俺が笑うと、母は安心したようで、
「無意識の内に魔力を放出するなんて、もしかしてこの子天才!?」
なんて親ばか発言をしていた。
それから五年後…俺たちは、職業を授かる為に教会に来ていた。
え?赤ん坊の話はもう終わりかって?そりゃそうさ、だってあれから今までひたすら魔力を放出して気絶しての繰り返しだせ?やっと今日、魔力を放出すること以外にできる事が増えるんだ。まぁ、おかげでかなり魔力が増えたけどな。なんで職業を得ないとできる事が増えないかというと、なんとこの世界は、スキルツリーでしか取れるスキルがない上に、教会で職業を授からないとステータス画面すら見ることが出来ないのだ!
まぁ長ったらしい説明はこの位にして、いよいよ俺の番だ。神王様、いい職業を下さい!
神官がもういいですよ、ステータスと言ってみなさい。と言ってきたので早速、「ステータス!」というと次の表示が出てきた。
名前 ユウ
年齢 五歳
職業 創造者 レベル1
身体能力 レベル5
魔力 レベル35
天性 取得スキルポイント増加(極)
スキルポイント 1625000ポイント
説明:創造者は創ることに特化しており、戦闘能力は剣士程度
だが、食料から宇宙戦艦まで何でも作れるので問題にならな
い。
スキルポイントについては、転生ボーナスで100、身体能力のレ
ベルアップで10、魔力のレベルアップで5もらえる。
うん…ヤバイわ。職業までチート貰っちゃったよ。そうこうしていると神官が、「どうでしたか?」と聞いてきたので「すっごい職業をもらえました!」と元気よく答えると、「よかったですね」
と特に詮索すること無くかえしてくれた。正直ホッとした。なんせこれがバレたら最悪生活を管理される可能性があるからだ。
因みにライは、破壊者という俺のとは真逆の戦闘特化の職業を貰っていた。
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