間章第2話 親友の為〈中級編〉
どうもこんにちはシルフォードです。最近異世界に慣れてきて遂『俺』口調で話してしまうシルフォードです。まず一つ「魔法の適正あって良かった~」一応神様から力をもらったので心配はあまりしていませんでしたが案外不安に思うものです。
アリエルに聞いた話だけど、どの種族の人たちもそれぞれ魔力量が異なり魔力が枯渇すると気絶するそうです。貴族たちは魔力量もかなりあるそうですね。魔力も高く、魔力量もかなりある···無敵じゃね?戦うことになったら手強そうだな···なるべく貴族とかお偉いさんは避けておくか···しかし急に気絶ってちょっと怖いな···俺大丈夫かな·····あとどの種族ってまだ俺人間しか見たことないんだよな···まぁ本格的に冒険者の仕事をしていたら他の町に行って普通に見ることができるらしいのでそれまでのお楽しみってことにしておこうか。
◇
森に着いてさっそく中級魔法を教えてもらうことにした。森なだけあり辺り一面『木』しかない。ごちゃごちゃしてて帰り迷いそうだな···
『我が体内に眠る聖なる光に命ずる、汝、我が命に従いその力を大いに振るわんシャイニングスピア』
魔法は英語と同じような感じっというか同じじゃないですか?光の矢が出ましたよ。適当に英語の単語組み合わせてたら他の魔法打てるようになるのかな···まぁ今は中級魔法そして、上級魔力が優先だ。
しかし一つ疑問がある。素直に聞くことにした。
「ねぇ、アリエル。初級魔法とか中級、上級魔法ってなにを基準にそれぞれの階級に分かれているの?」
だってシャイニングスピアとかって元の世界で言うと本当に初級ぐらいの魔法じゃないか?俺がそう感じているだけか?
「そうですね。基本的には魔力量の消費量によって決められていますね。なので普通なら平民、商人などは良くて中級魔法を使えるぐらい上級魔法を使える平民、商人は一握りしかいないですね。シルも中級魔法から使えるかはわかりませんよ」
なるほど消費量かその点は大丈夫···な気がする。
「わかりました。では俺も唱えます」
『我が体内に眠る聖なる光に命ずる、汝、我が命に従いその力を大いに振るわんシャイニングスピア』
右手から光の矢が···成功だな。おぉアリエルも驚いている。なぜだ?
「あのーなぜアリエルさんは驚いていらっしゃるのですか?」
そこでアリエルはハッとした顔をして
「すいません。いきなり成功したものですから···シルフォードさんは貴族産まれではないんですよね?···しかし貴族でも一回見ただけでいきなり成功させるのは難しいというのに···」
うーん神様に転生させてもらったから産まれは神界です!なんて言える訳でもないしな···かと言って日本というのもどうかと思うし···聞かなかったことにしよう。うん。
「魔法は呪文を唱えたら出るものじゃないんですか?」
「いえ、魔法を使うには呪文を唱える他にその魔法がどのようなものなのか想像しなければいけないのです」
なるほど想像か···無意識にしてたんだろうな。たぶんこの魔法の意味というか、どういうものかだいたい想像できたから使えたんだろうな···異世界にはそういうもの(ゲームとかアニメとか)がないから一度見ただけでは想像できないんだろうな。ふん。これは日本人の特権だ!
「あーっと、子どもの頃魔法の訓練みたいなのをしているお兄さんをよく見かけててその魔法をよく見てたからかもしれませんね···」
誤魔化せた·····かな?
「あーなるほどです。一発でできたのでびっくりしましたよ」
誤魔化せた···チョロい
「しかし、次の魔法は上級魔法。そう簡単に打てませんよ。まず上級魔法を使える分の魔力があるのか心配ですが」
かくして俺は中級魔法までなんなく覚えれた。親友を救えるまであともう少しだ。