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夢日記  作者: 森の小人
ドリファム編
18/160

リアルのオフ会

ー都内の某居酒屋の一室に、8人の男女がテーブルを挟んで座っている。

店員も一瞬で、合コンかもしくは何かのオフ会なのだろうと察していた。

8人全員が集まるやいなや店員を呼び、飲み物を頼むと1人の男が話を切り出した。


「じゃあ、早速自己紹介でも…始めますか…?」


その言葉に他の男達は盛り上がり、女はニコニコと笑っている。


「えーと、先ずは俺から。名前は近江真司(おうみしんじ)、22歳、大学院生。えー、趣味は…カラオケです!」


話が終わると拍手が起こり、今度は隣に座っていた男が話し始めた。


「俺の名前は伊藤礼(いとうれい)、25歳。仕事はIT関係。名前のせいでよく女と間違われます。宜しく」


「次は俺か。俺の名前は白井とをる、25歳、銀行で働いてます。実はネカマです♡なんちゃっ…」


「失礼しまーす。生ビール6つと、ジンジャエール、ウーロン茶でーす」


白井がギャグのつもりで言った発言が、ドリンクを運んできた店員によって見事に遮られ、逆にそれが面白くて7人は笑った。白井は少し恥ずかしそうだったが、みんなにつられて自分も笑っていた。


「最後は、君だね」


「え?ああ…えーと…」


白井が肩を叩くと、男は女の顔を見てから俯き、小さな声で話し始める。


「名前は阿久津拓真(あくつたくま)、23歳。職業は、秘密。趣味は…音楽を聴くこと」


「秘密って何だよー。実はニートとか?」


「秘密」


「隠されると逆に気になるよねー」


白井は目の前に置かれたビールのジョッキに手をかける。

「…とりあえず、女の子の自己紹介行く前に乾杯しますか!?」


「そうだね!」


「よし、じゃあ」


「「「「「 乾杯!!!」」」」」


それぞれグラスを掲げた。


その後、女の1人がビールを一口飲んでから自己紹介を始める。


「私からね。名前は浅田百合(あさだゆり)、年齢は内緒ってことで!この近くの美容院で働いてます。お店に来てくれたら安くしますよ」


「えっと、私の名前は竹島小百合(たけしまさゆり)。浅田さんと名前が少し似てますね。タケちゃんって呼んで下さい。歳は26歳、仕事は飲食店のウエイトレスです」


「えーっと………。私の名前は犬塚貴子、歳は28…。仕事はOLです。最近この近くのフィットネスジムに通い始めました」


「私の名前は小林澄子(こばやしすみこ)、29歳、独身バツイチです。平凡な結婚に夢を見るより情熱的な恋愛がしたいです♡」


自己紹介が終わると、幹事のような役割の白井が「席替えターイム!」と嬉しそうに言った。

先に席に番号をつけ、テーブルにあったナプキンにその番号を書いて、あみだくじで決めようというものだった。

全員が賛成し、それぞれ席が決まるとそこに移動をした。


あみだくじの結果、小林澄子、伊藤礼、白井とをる、浅田百合が同じ列に座り、テーブルを挟んで阿久津拓真、犬塚貴子、近江真司、竹島小百合が同じ列に座っている。


貴子は薄々ある事に気づいていた。

それは近江も、阿久津も同じようだった。





時間は遡り、昨日(木曜日)、ドリームファームでの出来事。



貴子(わん汰)がいつも通り牧場に向かい畑仕事をしている時だった。大海とアクマが貴子の牧場にやってきた。


「あのさー、大丈夫?」

「え?」

「昨日、広場でこーへいさんに謝ってるの見てさ。こーへいさんに事情聞いたんだよねー」

「あ…、そっか」

「ま、こーへいさん優しいもんね〜。特にわんちゃんには。リアルで会ってみたいと思うのも無理ないか。実物はどうか知らないけど、こっちの世界では俺よりモテてるみたいだし」

「一昨日の私は少し可笑しかったんだよ、きっと。リアルで疲れてて現実逃避したかったのかも」

「そうなの?」

「さぁ?」

「何だよ」

「何で怒ってんの?」

「実はさ、広場でオフ会やるって聞いたんだよねー。しかも20代限定」

「ん?広場でやるの?」

「え?えーと、リアルでオフ会やるっていうのを広場で聞いた、っていう意味」

「ああ、なるほどね」

「詳しく聞いたら、俺らの近所だったんだよ。確かわんちゃんも近くだったよね?」

「んー、そーだけど」

「お互いにドリファムでの名前を隠してやるらしいんだよ。面白そうじゃね?」

「えー、絶対声でバレるでしょ。大ちゃん、それでもいいの?ナルシストキャラ崩壊しちゃうよ?」

「お前ナルシストキャラやってんの?」

「お前は黙ってろ。キャラ崩壊しないし。しかもわんちゃんにはリアルの話してあるから平気」

「ちなみに誰が参加する予定なの?」

「俺とこいつ、あとは知らない人たちが数人。まだ募集してたから何人かは分かんないけど、多くても6対6じゃないかな?」

「え?合コン?」

「そういうのも兼ねてるのかもねー」

「しかも、アクマも行くんだね」

「別に俺は…わん汰に興味あるから行くわけじゃねぇし…」

「あっそ」

「こーへいさんも誘う?」

「こーへいさんって近所なの?ってか20代なの?」

「あ、そういえば…。都内住みだったと思うけど、歳は知らない」

「おい!ま、いいや」

「どーする?一応誘ってみる?」

「ううん。いいよ」

「え?何で?気になるんじゃないの?」

「気になるけど…。会いたいって言った時かなり驚いた顔しててさ。あんなに拒絶されたらさすがの私でも凹むよ」

「じゃあ、気晴らしにオフ会行こ!」

「んーー」

「ねぇ、わんちゃん、行こーよー!わんちゃんだから誘ってるんだってー」

「どーしよーかなー」

「明日金曜だし!朝まで思いっきり遊べるじゃん」

「朝まで?疲れるよ。しかもここに来れないじゃん」

「別にいいじゃん。たまにはオフでも」

「えー。イベント始まったばっかりなのにー」

「…………………分かった!わんちゃんがオフ会来てくれたらイベント手伝う!鬼のお面あげるから!ね?」


大海は顔の前に手を合わせて目をつぶった。

「お願い」

どうしてそこまで誘うのかは疑問だったが、貴子はしぶしぶ行くことを決めた。



そして、今に至るー





「絶対わんちゃんだよね?」

近江と阿久津は貴子の顔をニヤニヤしながら見ている。貴子は聞こえないフリをしながら居酒屋のメニューを眺めた。

「犬塚だから、'わん' なの?」

「安直」

「君らに言われたくないわっ」

貴子は持っていたメニューで2人の頭を軽く突いた。

「イテっ…。確かに。あ、俺枝豆食べたい!」

「俺、だし巻き!」

「え?うーん、私はどうしようかな?」

「でもさ、わんちゃんの場合はキャラとそんなに見た目変わらないよね」

「うん。その方がしっくり来るし。大ちゃんは……」

メニューから目を逸らし、近江の方を見る。ドリームファーム内ではホストのような見た目だが、実際には体育会系で好青年のいわゆる細マッチョ体型。

「え?何?意外?」

「まぁ、こっちの方が性格に合ってるよね」

「どういう意味?」

「あ、私焼き鳥の盛り合わせで!…え?ああ、だって大ちゃんって真面目そうな感じがしてたからさ」

「え!?俺のイケイケなキャラ設定が…」

「あ、俺は?俺は?」

阿久津は貴子に向かって座り直す。

「アクマは…」

「ここでは拓真って呼んで」

「ああ、そうだよね、ごめん。えっと、拓真君は…」

「君付けしなくていい」

「はいはい。そうだなぁ。あっちより身長高いよね?」

「え?身長?……まぁ。一応1番高い設定にしたんだけど。って、違う違う!顔の話。イメージと違う?ガッカリした!?」

何故か必死な姿の阿久津を、近江は笑いながら見ている。

「顔?別に…。普通じゃない?」

「普通…」

「大丈夫、一般的にはイケメンだって!ただ私のハードルが高いだけだから」

「そんな…」

「自己紹介の、職業秘密って何?」

「阿久津が秘密って言ったのは、俺と知り合いだっていうのを隠す為だったんだよねー。こいつも同じ大学院生」

「ふーん。ま、いいけど」


「…あのーーー」

テーブルの向かい側に座っていた小林が声をかけてきた。

「良かったらお話に参加させてもらえますか?」

「ああ…はい。ぜひ」

「さっきから見てて、楽しそうだったので声を掛けづらくて…」

「そうですよね…すいません」

「いえ。3人はお知り合い何ですか?」

「はい。ドリファムで知り合っただけですけど。ほら、2人も何か話して」

「え?どーも」

「どーも」

「え!?それだけ!?」

「だって俺、人見知りするタイプだし」

「俺も」

「嘘言わないの」

「本当だし」

「俺も」

貴子も小林も苦笑いするしかなかった。


「あれー?そっち盛り上がってないねぇー」

白井がビールを飲み干してから、ピッと貴子を指差した。

「そっちの人、タケちゃんと交代!」

何杯ビールを飲んだのかは不明だが白井の顔は赤くなっていて、すでに酔っ払い気味のようだ。

「交代…」

竹島は自分の酒と使っていた皿を持ち、貴子のいる席に移動した。

「白井さんお酒弱いみたい。でも、悪い人じゃないから大丈夫」

と、貴子に耳打ちした。

竹島はイケメンの間に入れてラッキーと思ったが、それは言わずに心にしまった。

貴子も竹島に席を譲り、白井と真向かいの席に座った。

「どーも。犬塚貴子です」

「もう一回乾杯しよっか!かんぱーい!」

白井は空になったグラスを持ち上げた。

「何か頼みます?」

「うーん、そうだなぁ。じゃあ貴子さん下さい♡」

「え?」

「は?」

「ん?」

白井の近くに座っていた貴子、伊藤、浅田が苦笑いする。当の本人は自分で何を言ったのかさえ理解していない。

「えーっと、とりあえず、お水飲みましょうね?」

浅田が水の入ったコップを持ち、白井に飲ませる。

「席替えして早々ごめんなさい。こんなに早く酔っ払うとは…」

なぜか浅田が貴子に謝った。貴子は、浅田は面倒見のいい人なんだと感じた。

「いえいえ。あの、3人はドリファム内でのお知り合いなんですか?」

「ううん。今回が初めましてかな。私は東で、礼さんは西、とをるさんは北の人。場所もレベルもみんなバラバラ」

「そうなんですかー」

「貴子さんは?」

「私は北です。あと、そっちに座ってる男子2人とはドリファムの友達で」

「羨ましー。あんなイケメンと友達なんてー」

「え?」

「何だっけ…阿久津君だっけ?彼すごい美男子って感じじゃない?」

「そうですか…?」

「もしかして、貴子さんはブス専?」

「違いますよ!どちらかと言えば私は面食いです」

「えー?本当にー?」

「男の俺でもイケメンだと思うけどなー」

「だよね?」

「…そうですか…?」

「貴子さんはこういう会には良く出てるの?」

「いえ。私は初めてです。2人はどうか分かんないけど」

「そうなんだ。私も礼さんも今回が初めて!来る時凄く緊張しちゃった」

「俺も。俺以外がグルで、ヤクザとか変な人たちにボコられるんじゃないかとか変な想像までしてた」

「私も似たようなこと考えてました」

3人は笑った。

「ドリファム始めてどのくらい?」

「まだ2週間くらいです」

と貴子は答えた。

「おお。ってことはレベル5あたり?」

「はい」

「その頃はお金ないし、品質も悪いしで大変だよねー」

「そうなんですよー」

「ちなみに俺は今24、浅田さんは28」

「うわっ、羨ましい!」

「レベル上げ大変なのは最初だけ。レベル10から上の階に行けるようになるから、良い土地に移ればレベル上がるのも早いよ」

「なるほどー」

「実は俺、ドリファムの攻略ブログ書いてるんで、良かったら見て」

「そうなの?見たーい」

「浅田さんは俺よりレベル高いじゃん」

「いいじゃん。参考になるかも」

「あ、実は私も…」

「ブログ書いてんの?」

「攻略じゃなくて、ただの報告みたいな感じですけど」

「じゃあお互いリンクしよう!浅田さんもこの際ブログ始めたら?」

「ブログかぁ…楽しそう!やってみようかな!」

「そしたらドリファムでも気軽に会えますね」

「連絡先も…交換しとく?」

「…だね!」

「そうですね」


酔っ払っていつの間にか寝てしまった白井を気にも止めず、3人は連絡先を交換し合った。

楽しそうに話している隣では、竹島が話を盛り上げようと必死になっていた。

「みなさんはドリファム始めてどのくらいですか?」

「私は、最近始めたばかりです」

「そうなんですねー!君は?」

竹島は近江を見た。

「2ヶ月くらいかな」

「同じく」

「…………」

「えー、と…。とりあえず、飲もう!食べよう!どうせ割り勘だし、好きなもの注文しよ!小林さん食べてます?」

「あ、はい。お腹いっぱいです」

「そっか。君たちは?」

「…………じゃあ、ビール」

「同じく」

「…………」

竹島は貴子と席を交換したことをひどく後悔した。


貴子たちが連絡先の交換を終えると、ようやく白井が寝ていることに気がついた。

「とをるさん?寝ちゃダメですよ。起きてー」

浅田が体を起こすと、白井はダルそうに首をもたげ目を開けた。

「今何時…?」

「もうすぐ9時。予約2時間だったよね?」

「あー、もうそんな時間か…。会計…」

言いかけてまた寝てしまった。

「とりあえず、会計しますか!」

無理やり白井に財布を出させ、8人均等に支払いを済ませる。

「これから二次会行く人いる?」

礼が聞くと、竹島が「行く!」と手を上げた。

「私も…」

小林も手を上げる。

「私は…この人をタクシーに乗せてから、行ける」

起きてもまだ酔っ払ったままの白井に、浅田と伊藤が肩を貸してなんとか歩かせている。

「俺も行くぞー…」

白井の言葉を無視し、2人は白井をタクシーに乗せる。浅田は運転手に、白井の財布から免許証を取り出し住所を伝えると、白井を乗せたタクシーは走り出した。

「貴子さんはどうする?」

「…私はここで。ドリファムもしたいし」

「そっか…、残念。ま、始めたばかりだしね、気持ちは分かる」

「そこのイケメン2人はどーする?」

浅田が近江と阿久津に聞いた。

「俺もここで」

「俺も」

「そっか。夜道は危ないから貴子さんを送ってあげてね」

「じゃーな!」

「お疲れさまー」

4人は何処かへ向かい、その後ろ姿が見えなくなると貴子はその場に座った。

「帰らないの?」

「ちょっと休憩。2人は帰らないの?」

「俺も休憩」

「俺も」

近江と阿久津は貴子を挟むように両隣に座った。

「二次会行かないの?大ちゃんの好きなカラオケかもよー?」

「わんちゃんが行かないなら行かない」

「俺も」

「あっそ。ま、礼さんはハーレムで嬉しそうだし。これで良かったのかもね」

「オフ会楽しかった?」

「んー。普通。2人は?」

「…微妙」

「微妙?」

「小林って人が…」

「ん?」

「えーっと………。実は前にうちのグループに変な女の人が入った時があってさ…。その人に声とか雰囲気が似てたから警戒してたんだよね」

「変な女の人?」

「詳しくは言えないんだけど…まぁ、メンバーに嫌がらせしたり、ストーカーみたいなことしたり」

「え!?怖っ」

「俺も阿久津も被害に遭って、その時に阿久津はグループから抜けたんだよね」

「そーだったんだ…」

阿久津は頭を貴子の肩に乗せた。

「…はいはい」

貴子は阿久津の頭をなでてやる。手のかかる犬を飼っている気分だと貴子は思った。

「小林って人が本人なのかは知らないけど」

「ドリファムにもそういう変な人いるんだねー」

「わんちゃんも気をつけないとね」

「私?なぜ?」

「あの酔っ払い、白井だっけ?あの人リアルで女と会ってやりまくってるって噂」

「何それ!?どこの情報!?」

「俺があの人と広場で話してたら、それを見てた人が俺に教えてくれた」

「でも、あんなにお酒弱かったら…無理じゃない?」

「どーだろ?その辺は本人に聞いてみないと。けど、そういう人と会うかもしれないんだから、わんちゃんも気をつけないと」

「んー、拓真みたいな人とか?」

「俺!?」

「そうだよ!最初私に絡んで来たじゃん!」

「…そうだっけ?」

阿久津は惚けたフリをした。

「もしかしたら、こーへいさんもそういう危ない人かもしれないし」

「それはないでしょ」

「分かんないよ?ドリファムで良い人を演じてるだけかもしれないし」

「えー…。そんな風に考えたくはないけど…、まぁ、確かにそうだよね」

「わんちゃんはラッキーだよ!俺らみたいに良いヤツと知り合いになれて」

近江はニヤニヤと笑っている。

「…………」

「え?」

「…そろそろ帰ろうかな」

「えー。スルーですか」

「わん汰、帰るの?」

「うん。さすがに寒くなってきたし」

「朝まで遊ぼうよ」

「そんなに起きてられないよー」

「じゃ、眠くなったら寝ればいいじゃん!」

「どこで?」

「カラオケで」

「帰る」

「ケチーー!」

「良い子は帰って勉強でもしなさい」

「良い子じゃないから、帰りたくない」

「じゃあ2人で行ってくれば?あ、さっき浅田さんたちの連絡先聞いたから連絡してあげよーか?」

「遠慮する」

「俺も」

「じゃ、帰ろー」

「わんちゃんって、本当堅いよねー」

「え?」

「たまには男遊びしたら?」

「余計なお世話よ!」

貴子は立ち上がり、駅の方へ歩き出した。

「ねぇ、わんちゃん!」

「何ー?」

「付き合うとしたら、俺と阿久津、どっち選ぶ?」

「はい!?」

「いいから、選んで!」

「どっちもどっち」

「ダメ、どっちか」

「それ聞いてどうするのよ。早く帰ろ?」

「選ぶまで帰さない」

「えー」

「早くしないと終電も逃しちゃうよ」

「んーーーーー」

「…………」

「んーーーー」

「…………」

「んーーーー」

貴子はため息をついた。何となく近江の企んでいることを察したからだ。

「じゃあ、阿久津。はい、これでいいでしょ?帰ろ」

「くぅー。俺じゃねぇのかー、悔しー」

「…………」

阿久津は嬉しくて笑いそうになるのを隠そうとして変な顔になっている。


「今日帰ったらオンする?」

「うん、する予定。イベントは諦められない!」

「だと思った。俺もオンする」

「オッケー!また後でね」

「うん。帰り道気をつけてねー」

「ありがとう」

駅に着き、それぞれ家の方に向かう電車に乗った。




解説

大海→おおうみ→おうみ→近江

アクマ→アクつたくマ→阿久津拓真


安直ですよね………w

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