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こんな幼馴染み(勉強会?)

今回も短めになってしまっています。スミマセン。


現在は夜で俺の部屋

凪に指導という名の勉強会を受けることになった俺は・・・自分の椅子に座ったまま待機している。

隣には用意してきたノートパソコンを持った凪がいる・・・セッティング中のようだ。


「うん準備出来たよ。」

「あぁ悪い・・・なんだこれは?」


凪がパソコンを起動させると画面が表示された画面を見る俺。

そこには・・・・・奇妙な・・・・・・・・。


「凪・・・コレ(・・)・・・・。」


思考が回らなくなってきた俺は早々と降参して凪に質問すると

微かに笑みを浮かべた凪は、待っていたかのように答える。


「うん?見て分からないか?ーーーーゲーム(・・・)だ。」


画面に視線が固定して固まっていた俺は、ハッキリそういう凪に視線を向け・・・・・睨み散らす(ガン飛ばす)


「零、女の子に向かって、血走った目で睨むのはどうかと思う。」

「俺もゲームは武に借りて、やった事あるから知っている・・・・だが」


睨んだまま一度言葉を止めーーーー 一気に顔を近付け・・・俺の疑問と言う名の憤怒をぶつける。


「俺の知ってるゲームはスタート画面が『〜〜〜〜〜』ではないぞ?」

「当然だ。このゲームは『〜〜〜〜〜』でジャンルは子供が使えないエロゲー(・・・・)だ。」

「・・・・・は?」


エロゲー?何それ?と疑問に思うが・・・・画面映像とタイトルを見て、すぐに理解した。

凪の胸倉を掴み立ち上がる。


「凪?俺が女に手を出さない、ヘタレだと思ってんなら・・・・ここで地獄を見るぞ。」

「勿論ーーーーヘタレだと思っているさ・・・零だからね。」


結構本気で睨んでいるが余裕顏を崩さない・・・・マジでシバいたろうか?


「悪いがお前のイタズラに付き合ってる余裕はない。冷やかしならとっとと帰れ。」

「酷いな。私はたっだ零の女性への対応力を強くしたくてやっているんだよ?安心してくれ・・・・これはハッピーエンド物だ。〜〜〜も〜〜〜も〜〜〜も〜〜〜もない清純系だ。」

「色々ツッコミたい所があるが・・・・お前はホントに同い年か?年齢10歳くらい飛ばしてない?」

「女性の年齢を聞くのは男としてマナーがなってないよ?」

「男性にエロゲー知識をペラペラ言う女はマナーがしっかりしてるのか?」


つうかなんでそんなジャンルをお前が持ってんだ「兄の部屋から借りた。」冬夜さんのかよ!

なに妹にトップシークレットなモノ渡してんの!?「ん?ああ〜言い方が間違えた。借りたと言っても了承を取らずに借りた。」つまり勝手に部屋に入って借りてきたと?「そうなるね?」・・・・・・冬夜さんが気付く前に返さな「メールで伝えてあるから心配ない。・・・そういえば、さっきから兄から零に伝言で『この件ついては3人だけの秘密にしてくれーーーーあと妹に手を出しら殺す。』と書かれていたから、安心してプレーしてくれ。」・・・・・・なにも安心できねぇよ・・・。


「それにこれはれっきとした恋愛ものだ。零の勉強には必要なジャンルだろ?」

「百歩譲って恋愛モノが必要なのは分かったが・・・せめて全年齢版のにしてくれないか?そしたら我慢するからよ。」

「すまないが兄が持っているモノで、今回のデートに役立ちそうなのはコレだけなんだ。後はもう妹系しかないんだ沢山。だから諦めてくれ。」

「いや妹系が沢山あるのは気にしろよ!」


大丈夫なのかこの兄妹は・・・!

・・・俺も人の事は言えないが。


「デートの日までの間ーーー零にはコレを毎日プレーしてもらう。可能であればオールクリアを目指して」


・・・・・マジですか?


「さすがに私も毎日勉強に付き合う事は無理だがーーーー今日は私も付き合ってプレーしよう。」


え本気か!?本気で言ってんのか!?


「さあ時間も無いーーーープレー開始(スタート)。」

「待ってぇぇぇぇぇええぇぇぇぇぇえ!?」


この後なにが起きたかは・・・聞かないでくれると嬉しいな・・なにか・・とても大切なモノを失った気分です。


1時間後


「ん〜〜〜〜?私もこういうのは初めて見たが・・・・展開が急過ぎないかな?」

「・・・・知るか」


取り敢えずキリのいい所までやってから一度停止した俺と凪。

内容に対し疑問ばかりを浮かべる凪に対して、俺の心は儚く散りそうになってます。

自分の部屋で、幼馴染みの女子と一緒にエロゲーをプレー・・・・・生き地獄とはこの事ですね!間違いなく!

うう〜〜〜!もうヤダおうち帰りたい・・・!


「零の家はココだよ?さらに言うとここは零の部屋だ。」

「サラッと人の思考を読まないでくれないか?」


こんな幼馴染みもイヤだ・・・!


「こんなに尽くす幼馴染みを持ってなにってるんだ?」

「ああ〜〜〜!!なんでお前は普通のリアクションなんだよ!?気まずいだろう!?」

「?・・零相手になにが気まずいのかな?」

「分かったお前俺を男として見てねーだろ?」

「?」


何その不思議なつぶらな瞳は!無表情なのがさらに辛く感じるわ!


「そんなにイヤなら早くコンプリート出来る様に頑張りなよ?」

「なぁもう俺・・自腹切ってでもいいから、全年齢版買いに行かせてくれ・・・!気が変になりそうなんだ・・!」


これは辛すぎる・・・!

何より親とかお年頃の葵に見つかりでもしたらーーーーーあはは・・自殺もんだなぁ(半笑い)




「ところで凪」

「何?」


帰ろうとした凪を呼び止める俺。

屈託ない顔で振り返る凪に俺は真剣な顔で聞く。


「昼の件・・・なに口走ってんだ。お前は」

「ん?あ〜英次君のことかな?」


呑気な声で答える凪・・・無表情だが少し笑みが出てる。

・・・・こいつ


「ワザとだな」

「怒った?」


確信を込めた俺の言葉に顔を近付き質問してくる凪。


「武を・・・巻き込む気か?」

「素質はあると思うけどね。」


素質云々(うんぬん)の話じゃねぇだろ。

息が掛かるほど接近する凪にさっき以上殺気を飛ばす。

おまえ・・・俺を本気で怒らせたいのか?


「本人は一般人だぞ」

「誰もが最初は一般人だよ?零も・・・私も」

「・・・・・・。」

「まあそれは置いとこうかーーーーいつかそんな機会が来るかもしれないし?」

「そんな機会は一生来なければいい」


こんな具合で、勉強会はお開きとなっ「上手く締めようとしてるけどーーーちゃんとゲーム・・・やりなよ?」・・・・これ本当に続けないとダメのか?


俺の苦難はこれからの様だ・・・・今度全年齢版買いに行こう・・!


ガチャッ!


「あ、おにいちゃん!なぎおねぇちゃん!」


ぎゃぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁ!?


「葵さん!?何故にココに!?」

「塾から帰って来たら、玄関になぎおねぇちゃんの靴があったから・・・・どうしたの?おにいちゃん?」

「え!?い、いや?べ、べ、別に・・」


落ち着け俺ぇーーー! まだ、エロゲーには気づいてない・・・・凶器を隠すなら今のうちに!


「ゴメン葵ちゃん明日も学校だから、そろそろ帰らないといけないの」

「え〜〜〜!?」

「ゴメンね?」

「うん・・・しょうがないね。」

「また今度遊ぼうか」

「!ーーーうん!」


・・・・こうして見ているとホントの姉妹に見えるな。

それも当然か、俺が葵に構ってあげなかった間、凪が葵の面倒を見てくれたんだもんなぁ。

そういう意味じゃ、俺はコイツに返しきれないほどの恩があるな・・・・・本人に言うと怖いから言わないけど。


「じゃあ零私は失礼するけどーーーしっかり勉強するんだよ?はいコレ予備の勉強品だ。使うといい。」


とか言って1つのゲームケース投げてきた凪、俺はそれをキャッチしようとしたが、近くに居た葵がキャッチして・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「『〜〜〜〜〜』?おにいちゃん何これ?女の人が裸で」

「なアアアアアアギギいいいいいいいいい!!!!」


修羅と化した俺は早々と玄関に逃げる凪に追いつき、用意したハンマーで「おにいちゃん!?何処からハンマーなんて!?お、おにいちゃんダメぇぇぇぇぇぇ!」


騒ぎに気付いた母に強制的に止められた俺は、怒り狂い獣のような呻き声を出して母に気絶させれた。


後日、放置してあったエロゲーについて家族会議が行われたが・・・・それについて省かせて下さい。

・・・・うううう!葵が純粋に育ってて本当に良かった(涙)

けど、その後の質問攻めは、マジで死ぬかと思った・・・・・葵にあの知識が身についたら・・・・ああ!恐ろしい未来が一瞬見えた気が!


そんなこんなで暫く勉強も手がつかなかった零は、大した準備する事が出来ず。

デート (仮)当日へと向かうのであった。



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