関わりたくない
よし逃げよう。
そうして席を立って歩いて教室から出ようとしたら、肩を掴まれた。
誰にって。望月以外にいねぇだろ。
いやいや、ここまでして話しかけるのかよ。キモッ
「やぁやぁ待ちたまえ、笹崎少年よ」
おいこいつもう俺の名前覚えてんのかよ。キモい。
「俺、少年じゃないし。関わりたくないから教室から出ようとしてんだけど」
ズバッと言うぞ。文句があることにはズバッと言わないと、こういうやつはわからないからな。
「俺が関わりたいから話しかけてるんだよ。笹崎君はシャイなのかな」
こいつ殺していいか?
どんだけ自己中心的な脳みそしてんだよ。俺の感情ガン無視かよ。最低なやつだなこいつ。
「俺の何が嫌なんだ。そういうのははっきり言ってくれないとわからないぞ」
アァ?はっきり言っていいのか?
言っていいんだよな。自分からわからないって言ってんだし。俺が何を言っても文句は無いよな。
「あんたの存在そのものが邪魔なんだよ。どんだけ自己中心的な脳みそしてんだよ。俺は楽しく高校生活送れるとも思ってないんでな。楽しく過ごしたいなら、俺以外の奴らと関わってろよ」
こんだけズバッと言えばもう関わってこないだろ。
「……………」
望月も呆然としてるし、便所にでも行くか。
だがこの時の俺には知る由もなかった。このことが逆効果だったことを。
今回の話しはものすごく簡潔にしてみました。短すぎてつまらないかもしれないですが、これからはもう少し長く書こうと思います。