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第二話【ニューゲーム?】

少し長めです。

 

「はぁ......」


 溜息と共に口から白い息がもれる。

 今、俺はとある建物の前に立っていた。

 別にこの建物に用がある訳じゃない。

 その建物の前、正確に言うと壁に用があったのだ。

 もうすっかり綺麗になってしまった、壁。

 父と母と兄と妹が死んだ、壁。

 トラックと壁の間に挟まれて即死だったそうだ。

 毎年ここには通っているがやはり気落ちしてしまう。

 仲の良い家族だったから、皆で揃って俺のお見舞いに来ていた途中らしい。

 当時、俺はまだゲームの中にいて動く事すらできなかった。

 そこで月に一度は四人でお見舞いに来てくれていたそうだ。

 その道中に居眠り運転のトラックが突っ込んで来て......。


(ん、涙か?)


 俺の頬を冷たい雫が流れる。

 いや、違うな俺の涙はとっくに枯れている。

 泣きたくても泣けないのだ。

 涙が出て来ないのだ。

 いつからだろうか。

 俺の涙が出なくなったのは。

 昔は俺も涙腺ゆるゆるだったのにな。


 ゲームから出てきた俺は、家族の死を知り泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いた。

 三日三晩泣き続けた。

 あの時ほど人間はどんな時でも腹が減ると言う言葉を実感した時はない。


『お兄ちゃんのキャラじゃないよ』


 生前、妹がよく俺に向かって言っていた言葉だ。

 俺が感傷に浸ったり、落ち込んだりした時にいつもそう言って励ましてくれた。

 病室に残されていた手紙にも『寝てるのはお兄ちゃんらしいけど、寝っぱなしはお兄ちゃんのキャラじゃないよ』と何度も書かれていた。

 そう、俺のキャラじゃない。

 こんなのは俺のキャラじゃないんだ。


(ああ、こんな時にも涙が出ないんだな......)


 そう思いながら空を仰ぐと冷たい雫が顔に当たる。


(雨、か......)


 二月の冷たい雨が降り注ぐ。

 俺は空を見上げたまま動けずにいた。


「ほらっ、雨が降って来たぞ」

「ひゃー、濡れちゃう。待ってよーお兄ちゃん」

「ほら、早く雨宿りしよ」


 小さな兄弟が雨宿り出来る場所を探し走って行った。

 その光景は妙にデジャヴュして、


「俺は泣いているのか?」


 雨とは違う暖かな雫が頬を流れふとそんな事を呟く。


『そんな事言ってまたカッコつけて、そんなのお兄ちゃんのキャラじゃないよ!!』


 どこからかそんな声が聞こえた気がした。


(俺ってシスコンって奴なのかもな......)


 自然と頬が緩み笑みがこぼれた。


「俺のキャラじゃない、か......」


 俺はそう呟き、雨の中家路についた。






 ******






「ふぅ」


 俺は雨で冷えた体をシャワーで温めた後、ソファーに座りPCを起動した。

 目的は勿論、新しいゲームの購入である。


「さてさて今回はどんなゲームにしますかね?」


 キーワードを打ち込んでいく。

 すると一つだけ気になる記事を発見した。


【別に死んでもいいかなぁって思っているそこの貴方。人生に後悔があるそこの貴方。どうせなら別の人生をやり直してみませんか?】


 ありがちなタイトルだ。

 だが悪くはない。

 この手のゲームは何度かやった事あるしな。

 まあ、金は有り余ってるしな。

 と、言うわけで続きを読んでいく。


【剣と魔法の世界。憧れた事はありませんか? そこの貴方、今の人生を止めて新しい世界、別の世界で新しい人生を!! 値段は一括払いの言い値で!! ゲーム会社.gods】


 godsか......。

 聞いた事ないな。

 それに値段は言い値ってどう言う事だよ、まじで。

 百円でも良いのか?

 クソゲー臭が半端ないな。

 まあ、今の気分には丁度いいかもしれんしな。

 クリックして進めて行くと値段を打ち込む所が出てきた。

 取り敢えず百円と......。


【この値段で申し込まれた方は既に存在します。もう一度ご入力ください。】


 えっと、説明を読んだ所によると納得する値段の提示があった時点で契約成立らしい。

 何だよこの仕様は。

 次に千円、一万円、十万円、百万円────


【この値段で申し込まれた方は既に存在します。もう一度誤入力ください。】


(おいおい、百万だぞ舐めてんのかこら?)


「イイぜ、俺は別に金には困っちゃいないからな......フフフフフ............これでどうだっ!!」


 俺はふざけて十億円と打ち込んだ。

 ゼロが八個だぞ。

 舐めんなよ!!

 次の瞬間、


【契約が成立しました。ゲームを開始します】


 画面が強い光を放ちそんな文を映し出す。


「えっ?」


 俺の間抜けな声がやけに鮮明に聞こえた。

 そして、俺の視界は暗転した。









(ここは?)


 ゆっくりと目を開き周りを見渡す。

 そこは何とも形容し難い空間だった。

 一言で表すとすれば雲の上? となるだろうか。

 上には青白い空。

 日が登り始めたような空の色ではなく空そのものが光っている感じだ。

 どことなく神々しさを感じさせるそんな空間だった。


『神々しいなんて、嬉しい事を言ってくれるね』


 と、どこかおどけた様な声が聞こえた。

 その声は自然と頭の中に入って来た。

 耳で聞いているのは間違いないのだが頭の中に声が木霊するかの様に響いている。

 声は鈴の音の様な凛とした響きでその中にも幼さが存在している様な、とても親近感がわく美しい声だ。


『そう思ってくれるのはありがたいな』


 もう一度声が聞こえる。

 振り向くと小学生か中学生位の少年が立っていた。

 白髪で金眼、そして淡く銀に輝く真っ白な羽衣を着ている。

 そしてとても美形だ。


『あれ?驚かないんだね。それもまた面白い』


 その少年はそう言って微笑した。


『立ち話もなんだ、とりあえず座ろうか』


 そう言って少年がパチンッと指を鳴らすと何もなかった空間から違和感なく机とイスが現れ、俺は取り敢えず座る事にした。





 カチャッ


 カップをおく音が響く。


『お代わりが欲しかったら言ってね。いくらでもあるからさ』


「ああ、どうもです」


 座ってから10分ほど経ったが俺達はずっと紅茶を飲んでいた。

 まだ話は始まらないのかな?

 なんて考えていると見計らったかの様に声をかけてきた。


『そろそろ本題に入ろうか。まずは自己紹介だね、僕は中位の神。よろしくね』


「こちらこそよろしくお願いします」


 神様のNPCか。


『うん、よろしく。あと僕はNPCじゃなくて本物の神だよ』


「..................?」


 なんで心を読まれたんだ?

 俺は声に出してないぞ。

 それにそんな技術は聞いた事がないが......。


『アハハハハ、君はこれをゲームだと思っているんだね? 説明はちゃんと読んだのかい? 残念だけどこれはゲームじゃないんだよ』


 ゲームじゃない?

 何言ってんだこいつ。


『言葉の通りだよ。これはゲームじゃないリアルだよ。君の感覚で言う所の死後の世界ってとこかな? そして今いるのが僕の神界だよ』


 何でいう手の混んだゲームだ。

 説明によると俺は死んでいるっていう設定なのか?

 確かに新しい人生を、的な事が書いてあったな。


『設定なんかじゃないよ、君は本当に死んでるんだよ』


 まあ、そういう設定なら仕方が無いだろう。


『だから設定じゃないって言ってるでしょ。うーん、君はゲームを始めた記憶があるのかい?』


 ん?

 確かに俺はゲームを始めてなんかいないな。

 突然画面が光って......。


「あれ? 俺はまだ......」


『どうやら気付いたみたいだね? もしかして君は説明を読まずにあれを購入したのかい?』


 説明?

 何だよそれ…。


『本当に死んでも良い人だけお進み下さいって利用規約に書いてあっただろ?』


 利用規約......確かにあったが一文字たりとも読んでいない。


『なっ、君は本当に何をしてるんだよ。ちゃんと利用規約に同意した後、入札開始だっただろう?』


 確かに利用規約はあったが俺は基本的に説明書を読まずにゲームを始めるタイプの人間だ。


『っっ、僕は何てことを......本当にゴメン。規則でもう君を同じ体に生き返らせる事はできないんだ......』


「えっと......気にしなくていいですよ。確かにやり残した事はありますけどもう死んだんなら遅いですし」


 まじか......。

 これは本格的にヤバイな。

 どうしよう......。

 これは開き直るしかないか?


「俺は......俺はどうなるんですか?」


『君には二つの選択肢が残っている。一つ目はそのまま死を迎える。二つ目は別の人生を送ってもらう』


 ん、死を迎えたらどうなるんだ?


『死を選んだ場合は......言えないな。ただ、一つだけ言える事は少しだけ待遇が良くなるかもね』


 待遇が良くなるのか......。

 微妙だな。

 何より面白そうじゃない。


『確かにそうかもしれないね。別の人生を送る場合にはさらに二つの選択肢があるよ。そのまま異世界に行くのと異世界に転生するのだね』


 行くのと転生?


『............いや、今のは忘れてくれ。僕の失言だ』


 ん?


『......話を戻そう。別の人生を送る事についてだ。これは君に異世界へと転生してもらう事になるね』


 転生か......それもいいかもな。

 神様も出て来たし強くてニューゲームって奴かな?


『それに対する答えはそうであってそうではないになるね』


「そうであってそうじゃない......?」


『やはりキチンと説明をしておくべきかな。僕が中位の神だって話はしたよね?』


 ん、確かに言ってたな。


『まあ、結論から言ってしまうと僕は力が弱いから君には力を簡単に与えられないって訳だ。最上位の神になってくるとある程度なら与える事が出来るんだけどねなんせ僕は中位だからね、対価が必要なんだよ』


 対価か......。

 昔、そんなゲームをした覚えがあるな。

 確か、対価無しには神は人を助けれないだったかな。

 祈りなどを捧げる事により、かくかくしかじかとか。


『まあ、だいたいあってるかな。まあ、祈りは初歩的な対価だから(わず)かな力しか与えれないんだけどね。君は気づいてるかな?』


「何をですか?」


『君の名前は?』


 俺の名前?


「俺の名前は............何だ?」


『僕の対価は人の記憶なんだ。君の名前は説明する時に分かりやすいかなって思って最初に貰わせてもらったよ。ちなみに神が人から何かを奪うだけなんて事は出来ないから安心していいよ。名前も返して欲しければ直ぐに返すしね』


 記憶か......。

 だが、それにしても自分で自分の名前が分からないってのは不思議な感覚だな。


「それじゃあ俺は、俺の名前でどんな対価頂けるんですか?」


『生まれる時の状況だね。種族、性別、意識の覚醒の瞬間が主になるね』


「種族?」


『そう、種族だ。君が転生する世界には色んな種族が居るからね。主な候補は人族、獣人族、亜人族、魔族になるかな』


 獣人族......。

 もしかしてモフモフなのか?

 モフモフなのか?


「大事な事なので二回言いました。いや、思いました!」


『そ、そうかい。......それじゃあ獣人族が良いのかい?』


「いいえ、人族がいいです。剣と魔法の世界なんですよね?」


『うん、君の想像してる様な世界だよ』


 それなら人族がいいに決まっている。

 神様はさっきから俺の考えを読んでるからな......きっと本当に俺の想像通りなんだろう。


『その通りだね。でも、全ての考えが読めるという訳じゃないんだよ。君の剣と魔法の世界に対するイメージも大雑把にしか分からないからね。それにしてもどうして人族が良いんだい?』


「俺は、俺はモフられたい訳じゃない、モフりたいんだ!!」


『............』


「うおっ......止めて下さいその変な物を見る様な目」


『......いや、別にさっきの発言が悪いとは思ってないよ、ただ......君の本当の考えに感心してね』


 流石にこの程度は分かるのか?

 まあ、要観察だな。


『君は神の力を試していたのかい......。本当に面白い人間だな、君は。まあ、君の気持ちは分かったし、想像の通りだよ』


 想像の通り、か。

 つまり人族は良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏って事か......。


「それなら人族でお願いします」


『なら、対価として君の名前を完全に貰うね?』


「はい、大丈夫です」


 新しい人生を送るんだ、別に名前なんて必要ない。


『性別は......男でいいみたいだね?』


「はい......」


『じゃあ次は意識が覚醒するタイミングはどうする?』


 これは結構大事な所だ。

 なんせ一生ものだからな。

 ここは一生物(いっしょうもの)の貴重な体験と言う事で生まれる前のお腹の中がいいかな。


「お腹の中でお願いします」


『母体のお腹の中かい? やはり君は面白い、その答えは始めて聞いたよ。それじゃあ性別と覚醒のタイミングの対価として君の家族の記憶を貰うね』


「えっ、それは家族に関する記憶が全て無くなるって事ですか?」


 それは困るぞ…。


『アハハ、ごめんごめん説明不足だったね。僕が言う所の奪うはね、ちょっと説明が難しいんだけど......要するにその人の名前と姿、性格なんかの情報を奪うって事になるんだ。だから僕が君から家族の記憶を奪うって言っても、君は家族がいた事も家族との思いでも覚えている訳だ。だけどそこにいた人が思い出せなくなるんだよ』


 それなら......いいのか?

 まあ、思い出とかは消えないって言ってるし大丈夫かな?

 それに新しい人生を生きて行くんだしな。


『君は前世には未練が──っっ、すまない......失礼な事を言ってしまった様だ、謝るよ』


「......ああ、こちらこそすいません」


 しまったな、無意識に睨んでしまっていたようだ......。

 気を付けないとな。

 ん? それなら──


「神様......」


『君の言わんとしてる事は分かってるよ。だけど本当にいいのかい?』


「......はい、お願いします。思い出は大切ですけど、俺は一応生まれ変わるんですよね......?」


『うん、そうなるね。君は前世の × × としての記憶を──僕が貰った記憶以外を持ったまま生まれ落ちる事になるよ』


 やっぱりそうなるのか。

 ......なら、


「お願いします......」


『......分かったよ、じゃあ』


「────」


『終わったよ......だけど──いや、何でも無いや。話を変えよう、僕から君にプレゼントをあげよう』


「プレゼント......?」


『そう、プレゼントだ。君がこれから行く世界では加護って呼ばれたりしているよ。......ああ、対価は気にしなくていいよ、君から今貰った分で十分──いや、十分どころか多い位だよ』


 そうなのか?


『そうだよ。いやー本当に凄いね君の交友関係(・・・・)は』


 ......まあ、リアルの方だけじゃ無いからな。


『その様だね。僕みたいな知識を(つかさど)る神からすればとても大きな対価となる』


 へえ、知識の神だったのか。


『まあ、何度も言う様に中位なんだけどね。そんな事より早速プレゼントをあげよう、きっと君の役に立つ事になるだろう。一つ目は“翻訳理解(ほんやくりかい)”だ。これは文字道り言葉や文字なんかを理解出来る様になる』


 おお、それは便利そうだ。

 確かに言葉を覚えるのは大変そうだからな。

 だけど、一つ目って事は幾つかあるのか?


『おっと、これはすまない。先に言っておくべきだったね。おそらく“翻訳理解”を君の頭の中に与えた後、君が転生して向こうで言葉を聞いた瞬間流れ込んでくるその言語の情報量の多さで廃人になりかねないからね。さらに向こうの言葉は複雑な物も多い様だしね。だから君の思考力を強化する“思考強化(しこうきょうか)”を与えようと思ってるんだ』


 そうなのか......。

 確かに一気に脳に情報が流れ込んで来たら......辛そうだな。

 そして、思考強化か......。

 なんか便利そうだな。


『そうだね。“思考強化”は神により持っている能力が違っていても殆どの神が持っている様な初歩的な力だからね』


 確かに神様とかいっぱい頭使いそうだしな......。


『うん、そう言う事だ。じゃあ力、加護をあたえよう。頭を出してくれ』


「これでいいですか?」


『............やっぱりしゃがんでくれないかな。僕の身長じゃ......』


「あっ、すいません」


『......よし、それじゃあ』


 神様がそう言って俺の頭に手を乗せた瞬間、神様の身体が輝きそれが徐々に手を伝って俺の中に流れ込んでゆく。

 ......終わったのかな?

 以外と早かったな。


「まあ、一応神だからね」


 ん?

 神様の直接脳に響く様な声が無くなったな......。


「............君が無事に加護を手に入れたって事だね」


 これが加護の力か?

 それにしても......相変わらず綺麗な声をしてるな。


「そうかい? ありがとう。それじゃあそろそろ転生の準備に入ろうか。あそこに見える門をくぐるとそこはもう来世だ」


 そう言って神様が指差した先に巨大な門が現れた。

 遠いな......あそこまで歩いて行くのか。


「そうだね、少し距離があるけど大丈夫。あれは君の心の準備が出来る頃に辿り着くぐらいの距離にあるからさ」


 何それ凄い。

 これが神様クオリティーか。


「そうかもね。そろそろお別れだ......最後に僕から君へアドバイスをあげよう」


 アドバイスか。

 それはありがたい。


「きっと役に立つと思うよ。僕がするアドバイスは魔法についてだ」


 魔法か......。

 確かにアドバイスは欲しい所だ。


「魔法とはイメージだ。イメージの強さ、具体性、思いがそのまま魔法に直結している。まあ、そのイメージを具体化するのが難しいんだけどね。あとは──君が転生して直ぐ企んでる事についてだけど......君の予想は結果次第とだけ言っておこう」


 ......やっぱり気付いてたのか。

 流石神様だ。

 でも、結果次第?


「そう、結果次第だ。まだ誰もそんな事した事無いからね。そろそろ本当にお別れだ。君はあの門を目指して歩いて行けばいい。僕も応援してるから頑張ってね」


「はい、ありがとうごさいました」


 俺が頭を下げて次に上げた時には、もうそこに神様の姿はなかった。






 ******






 どのくらい歩いただろうか?

 もう今は前世への思いより、来世への希望が胸に広がっている。


 楽しみだ。

 早く行きたい。

 早く生きたい。


 ふと、気が付くと目の前にはあんなに遠くにあった門があった。


 ゆっくりと門が開いてゆく......。

 門の先は暖かな光に包まれていた。


 そうして俺は来世への希望を胸に新たな一歩を踏み出した。




誤字指摘などお願いします。

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