プロローグ【小さな神々の会話】
初投稿日=2月9日は僕の誕生日です。
いい記念になります。
異世界転生物です。
投稿はマイペースでいきたいと思ってます。
これからよろしくお願いします。
真っ白な世界に声が木霊する。
『ねぇねぇ、今度さ異世界に人間を送る話って聞いた?』
『うん、確か × × × 様が言った奴でしょ?』
『知ってる知ってる、異世界に自分が選んだ人間を送るって奴だよね? 楽しみだな〜』
『えっ、でもあれってそこそこ高位の神じゃないと無理って言ってなかったっけ?』
『それじゃあ僕たちは参加出来ないの?』
『そーそー、楽しそうなのに参加出来ないの?』
『何でも結構な神力を使うらしいよ』
『例えば?』
『先ずはこの世界に干渉するのに、次に人間を選別する事に、そしてその人間を確保するのに使うだろ。さらにそこから世界の綻びを作ってそれを維持しながら異世界に干渉する。それからその人間を異世界に組み込んで最後に世界の綻びの修復をしなくちゃいけないんだよ』
『うへー、考えるのが馬鹿らしくなるほど神力をつかうなー』
『俺たちみたいな下位の神じゃ世界に干渉するのがやっとだよ』
『あーあ、楽しみにしてたのに』
『あっ!!』
『どうしたのさ?』
『私思ったんだけどさ』
『なになに?』
『皆の神力を合わせればいけるんじゃないかしら?』
『た、確かにいけるかも!』
『いやいや無理だよ。これを行えるのは数柱の本当に少数の高位の神だけだよ......』
『じゃあさ、じゃあさ。中位の神の力を借りればいけるんじゃないの?』
『それなら......いや、普通の中位の神じゃ無理だよ』
『ほらほらあの方がいるじゃないの × × × 様が』
『確かにあの方なら出来るかもしれないな』
『じゃあさ、頼んでみようよ?』
『そうだね呼んでみよう』
『呼ばなくても大丈夫だよ』
『あっ、× × × 様』
『最初っからいたんだー』
『うん、いたよ。君たちの話だけど僕も参加してもいいよ。だけど僕が手伝ったとしても流石に厳しいかな』
『えー、そうなの?』
『うん、人間を選ぶ部分が難しくなる......。何せ人間と言うのは物凄い数が居るからね』
『ねぇねぇ、私いい事思いついた! こっちが選ぶんじゃ無くて向こうから選ばせればいいんじゃないの?』
『ん、それはどうやってだい?』
『募集するの、別の世界で暮らしたい人間ってね』
『それは......少しまずいんじゃないのか?』
『ちゃんと説明を書けばいいのよ。本当にこっちに来たい人間にしか読めない様にしてね』
『選ぶ人間の基準はどうするんだい?』
『んーとねぇ、お金......お金は?』
『お金?』
『そう、お金。人間に金額を決めさせて一番多い人間にするのよ』
『おおっ、それはいいかもな。沢山お金を持ってるって事は優秀って事にもなるだろうしな』
『そうそう、じゃあ早速しましょうよ × × × 様』
『......ああ、本当にそれで良いのかい?』
『『『うん』』』
『それじゃあみんな集まってくれ。神力を借りるよ。いいね』
『..................よし。このくらいあれば大丈夫だろう。おお、早速決まったみたいだ。僕は彼に会いに行ってくるよ。君たちは僕の目を通して見てるといい。それじゃあ』
『『『いってらっしゃーい』』』
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