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不死王の弟子  作者: よもぎだんごろう
5/6

侵入者

警報が鳴り続ける。

塔の制御脳とリンクしたハルから情報が刻々と送られてくる。

侵入者は5名、すでに塔の1/3が制圧されている。

それが1/2になったとき、『ハル、侵入者排除します。』

お、おぃ、やつら強いぞ。


俺は、今はこの塔のことは熟知している。

俺はもう何年もこの塔で自分の体を間接操作しながら暮らしている。

ハルの強制教育過程を全て終了しない限りこの塔から出るという命令は拒否される。

そして、終了を宣言する不死王ゼムはもういない。


俺の体は、武器である杖を持って駆け出した。


その階層ではすでに半数以上のゴーレムが動きを止めていた。

眼の前のゴーレムが風の刃によって崩れ去る。

俺はその後ろの人影に魔力球を叩き込み、腹をぶん殴る。

子供だと?

驚いた。倒れた人影はまだ子供。

見た目が当てにならないのは俺が一番わかっているんだがどうもな。


おっと、後ろから炎のブレス。

この階層の監視装置はまだ生きていて俺に刻々とデータを送ってくる。

炎をおれは魔力で押さえ込む。

相手の動きが止まった瞬間にゴーレムと防御装置からの一斉砲撃、これもお子様か?

とにかく、あと3人。


俺はいったん上の階層に上がり足元の床をぶち抜く。

手ごたえあり、あと二人。


俺は戦闘に入ってハルと完全に同調している。

残る二人は、速い!

あわてて身をかわしたが、雷刃に髪の毛を何本か持って行かれた。

生き残りのゴーレムと上層から呼び寄せたガーゴイルをもう一人に集中させる。

俺は一匹の偵察用ガーゴイルに魔力球を持たせ右の通路に飛び込む。

前から来る雷球を魔力障壁で押さえ込む。

みしみしと音を立て、障壁が大きくなった雷球に押され始める。

そのままさらに大きくなった雷球に通路のはしまで押しやられ、近づいてきた人影に

ドガン

ガーゴイルが持たせた魔力球もろとも人影に体当たりする。

同時に俺も雷球で上着を吹っ飛ばされた。

あと一人。


あと一人が、強い。

それでも敵は疲れてきたのか、ガーゴイルの倒される時間が長くなる。

さらに上層から、足の遅いリビングメイルも投入する。

追い詰めた。

リビングメイルに囲まれてもそのお子様は俺をにらみつけてきた。

「侵入者・・」

ハルが話し始めたそのときに無詠唱でソウルクラッシュ、まともに食った。



このソウルクラッシュはわかっていれば対抗できるが、

まともに食らえば、魂が消し飛ぶ。


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