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俺は俺の操り人形
何時間か直立不動で立っていた。
腹減った、もしかしてこのまま餓死するんじゃなかろうか?
心の中で思いっきり叫んだ。
”ハル!はらへった。”
「ご命令をどうぞ。」
!?ハルが答えた。
”ハル、ご飯食べたい。”
「ご命令をどうぞ。」
”ご飯作れ”
「・・・・・・・」
泣くぞ。
”ハル、夕食の準備をしろ。”
「はい、マスター。」
涙が出た。これは出せるみたいだ。
俺は壁の飾りに手を当ててドアを開き、ここにあったのか、階段を下りて台所に域ご飯を作った。
ムキー!
”ハル、食べろ。”
「はい、マスター。」
デザートから先に食うな、いやなんでも良いか。とにかく食べることが出来るだけでもありがたい。
”ハル、片付けろ。”
「はい、マスター。」
ハルになにもかもやらせているようだが、疲れるのは俺だ。くそっ。
"ハル、お前の操作マニュアルを出せ。”
「ありません。」
おぃ、もしかして俺はずっとこのままなのか。
トイレに行くにも”ハル” か。
皿をハルに[自分で}洗せていたとき、警報がなった。
『緊急警報、侵入者あり、侵入者あり』




