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いきなり死ぬなよ
お気軽にどなたでも読んでいただけるかと思います。
いきなり死んでしまった師匠ゼムに、俺は言葉もでなかった。
俺は人族修羅のアモン・ディモン18才になる。
俺たちの種族は、人の3倍の寿命を誇り、成長するのに3倍の時間がかかる。
精神年齢が人と同じ18才になる俺だが、見かけは6才くらいの人間の子供に見える。
ウルの街道を歩いていたら、いきなりガーゴイルにつかまれて、この塔まで運ばれたんだ。
ガーゴイルに踏みつけられてじたばたしている俺の角を見て、「間違えた。改造せにゃならん。」と一言。
呼吸のできる液体のつまった水槽に放り込まれて出て来たのがついさっき。
「角を返せ!」と怒鳴った俺に、「ワシは不死王ゼム、ゼクリスの弟子ソフィアに勝ったら返してやる。今からお前はワシの弟子だ。」と言いながら、俺に紋章を刻み付けやがった。
確かに、「お前なんか死んでしまえ!」とは言ったけど、まさか本当にミイラになるなよ。
俺の角どうしてくれるんだ。
不定期更新になりますがよろしくお願いいたします。