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期待の空振り――「渾身」の後の静寂

 執筆を続けていると、自分で読んでこれは面白い話が書けたと思う瞬間があります。


 私にとって、それが著書「異世界★魔法少女― 転生初日に聖女扱いされましたが、変身が罰ゲームすぎます! ―」のエピソード32から35にかけてのお話でした。


 むしろ、これを書きたいがためだけに、2章の設定を作ったと言ってもいい場面。


 かなりふざけた話ではあるが、いい感じでキーボードを叩いて、これは面白い話が書けたと自画自賛。


(……これはバズる。間違いなくブクマと感想の嵐が吹き荒れるはず!)


 心の中では、読者の皆さんが「待ってました!」とスタンディングオベーションを送る光景が完成していました。


 どれくらいブクマ増えるのか、「笑いました」と感想が来るのか、期待して数日――


 ……シーン。


 何度リロードしても、ブックマークの数字は微動だにしません。


(嘘ペコでしょ?……あんなに頑張って書いたのに……!?)


 自画自賛していただけに、その反動は強烈でした。


「実は、みんなが私の存在を忘れてしまったのでは?」という妄想すら抱き始め、自分の才能のなさを呪い、自分の笑いのセンスはその程度だったのか……と肩を落としました。


 けれど、これがWeb小説の、そして「なろう」の洗礼。

  作者が「渾身」だと思っているものと、読者が「面白い」と思うものが、必ずしも一致するとは限らない。


 あるいは、気合を入れすぎて肩に力が入り、読者が置いてけぼりになっていたのかもしれない……。


 そう冷静に分析できればかっこいいのですが、現実はそんなに甘くありません。

  枕を涙で濡らし、「もう書かない……」と拗ねて寝る毎日。


 でも結局、私はまたキーボードに向かうのです。

 たとえ反応がなくても、私だけはこの物語の「続き」が気になって仕方がないから。


 コミカライズでスズネたちが動いているカットを、アニメで魔法少女への変身してるシーンを思い浮かべます。


「絶対に映えるはず」と自分だけでも、信じなければ。



 ところで、話は変わりますが、著書「異世界★魔法少女― 転生初日に聖女扱いされましたが、変身が罰ゲームすぎます! ―」の主人公「桜井鈴音」は、声優の「佐倉綾音」さんから文字って命名させていただいております。

 勝手に文字ってすみません。

 ファンの方本当にごめんなさい。


 口にするのも憚られるけど、万が一アニメ化された際(夢のまた夢)に、もし声優として参加していただけたら、作者冥利に尽きる――どころか、多分喜びで死にます。


 もしその時が来たら、皆さん。

 是非お家で、線香一本でもあげてくれると嬉しいです。


 葬式用の写真撮っておかないと。

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