砂漠で見つけた宝石――「感想」という名の奇跡
管理画面のリロードがもはや習慣を超えて「儀式」になりつつあったある日のこと。
信じられないものが目に飛び込んできました。
(……え?感想……がきてる!?)
それは、PV(閲覧数)やブクマという「数字」とは全く別次元の衝撃でした。
画面の向こうにいる誰かが、わざわざキーボードを叩いて、私に言葉を贈ってくれた。
その事実だけで、変身を強要されたときのスズネ並みに心臓がバクバクと暴れ出しました。
恐る恐るページを開くと、そこには2通の「宝物」が届いていました。
一通目は、率直に「面白い」と言ってくださった方からの『仲間が増えるのかな』という期待の言葉。
二通目は、『続きがとても気になります!』と、物語の行方を楽しみにしてくださっている言葉。
これまでの執筆は、暗闇の中で一人、壁に向かってボールを投げ続けているような感覚でした。
投げたボールがどこへ行ったのか、誰かに当たったのかさえ分からない。
けれど、この感想という名の返球が届いた瞬間、私の目の前の景色は一気に色づきました。
(私の書いたもの、ちゃんと誰かに届いてたんだ……!)
嬉しくて、驚いて、鼻の奥がツンとするのを堪えながら、返信のキーボードを叩きました。
思わず『作者の魔力がかなり回復しました!』なんて書いてしまいましたが、あれは比喩でもなんでもなく、本心です。
羞恥心と戦いながら、MPを削ってひねり出してきた一話一話が、この数文字で全て報われた気がしました。
たった2件。
巨大な人気作品からすれば、誤差のような数字かもしれません。
けれど、今の私にとっては、暗い夜の海で進むべき方向を照らしてくれる、何よりも明るい灯台の光です。
感想をもらってからというもの、私の執筆モチベーションは常にカンスト状態です。
「続きが気になる」と言ってくれる人がいる。
その事実だけで、キーボードを叩く指に、スズネの魔法(?)にも負けないくらいの不思議な力が宿ります。
無謀にもコミカライズを目指す道のりは、まだまだ遠く、険しい。
けれど、届いた2通のメッセージという「絆」を胸に、私は今日もスズネたちをさらなる罰ゲームのような展開へと追い込んでいこうと思います。




