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転生したら「スマホ」だった件  作者: ハカタ デ オウカン
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30/30

拙者は男に候

われは男にておじゃる

まずは それが定めにて

おじゃる

されど

男友達というもの

なにゆえか

なじみがたくおじゃる

前世の因縁にて

おじゃるやもしれぬ

あるいは 生まれつきの

性にておじゃろうか

友情の尊さは

心得ておじゃる

親愛をもって

交わる友も

なきにしもあらず

されど

何かひとつ

足りぬのでおじゃる

寂しさの根は

幼き日のことに

おじゃろうか

されど 定かにはあらず

ただただ

心を潤すものが

足りぬのでおじゃる

ゆえに

女房ではなくとも

女の友を欲すと申せば

人は笑うやもしれぬ

浅ましき欲と

申すやもしれぬ

因縁深しと

申すやもしれぬ

されど

身の内より

泉の湧くごとく

潤いあふれ出でば

いと幸いにて

おじゃるのう


拙者は男に候

先ずは これこそ

前提に候

然れども

男友達と申すもの

拙者には いささか

難儀に候

これ 過去よりの

因縁に候や

あるいは

生まれ持ちたる

性質に候や

友情というものの

尊きは心得候

親愛をもって

交わる友も

無きにはあらず候

されど

何やら一つ

足り申さず候

この寂しさの由来

生い立ちによるものに

候や

あるいは さらに

深きところに

根ざし候や

定かならず候

ただ

身を包む潤い

常に不足仕り候

故に

女の友を

得たく候と申せば

人はあるいは

見下し申すべく候

欲深きものと

申すべく候

悪しき因縁なりと

断じ申すべく候

されど

身の内より

泉の湧き出づるが如く

潤い溢れ候ならば

いかばかり

心安らぎ候べき

いかばかり

有難きことに候や


京都弁にて候


わては男どす

まずは それが

前提どすえ

せやけどな

男の友達いうもんは

わてには

なんや難しゅうて

たぶん昔からの

因縁やろか

あるいは そういう

気質を 背負うて

生まれたんやろか

友情いうもんは

わかりますえ

親しみや情けで

お付き合いしてる友も

おりますさかい

けどな

なんやひとつ

足りひんのどす

この寂しさの元が

育ちにあるんか

それとも もっと

古いもんなんか

ようわかりまへん

ただ

身を包む潤い

いうもんが いつも

足りひんのどす

せやさかい

おなごの友達が

欲しい言うたら

きっと誰ぞが

見下しはるやろ

そんなもんは

執着やとか

悪い因縁やとか

好き勝手

言わはるやろ

けどな

身ぃの内から

清水が湧くように

潤いが

あふれ出してくるなら

どれほど

ええことやろなあ


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