【番外編③】ついに来ました!お茶会に!!
さぁ、ついにやってきました。
公爵家のお茶会に!!
あ~。緊張するーー。出会えるかしら? 推しそっくり公爵様。
あなたに出逢うために、転生したと言っても過言ではありません。
興奮しすぎて鼻血を出さないように、ドレスの帯の部分に仕込んであります。
「鼻ぽん 3個」
鼻ぽんとは、鼻に突っ込んでおける脱脂綿のことです。
意外と便利ですよ。
マスクすれば鼻ぽんが隠れて見えませんし。
え? 花粉症の鼻水にも効果的かって?
んーーーー。私、花粉症はないのでやってみたことがないのです。
一度、お試しいただいて感想を教えていただけますか?
どうやって、感想送ったらいいかって?
↓下の方の「感想」ってボタンをクリックしたら、キャサリンまで自動的に届きますよ?
気が向いたら、送ってみてくださいね。
あら? 他にもご質問ですか?
はい、どうぞ。 そこのあなた。
え? 鼻ぽん三個で足りるかって?
確かに……ちょっと不安はありますね。
え? 鼻ぽんしていたら、引かれるぞ? ですって?
大丈夫です。
鼻ぽんしていても、魅かれるはずです。
だって、運命の出会いのはずですから。
ちなみに、前世での推しの推しカラーは緑色でした。
ですから、きっと緑色の洋服の方が推しそっくり公爵様なんじゃないかなぁと予想を立ててみました。
さぁ、公爵家の奥様には、先ほどお母様と一緒にご挨拶は済ませたので、あとは、ご子息を探すだけです。
あ! あれじゃないかしら? 男の子だらけのご子息軍団。
あそこにさり気なく、近づいてみようと思います。
すぐには話かけません。
素敵な出会いに見せかけるために、推しそっくり公爵様から話かけてもらえるまで待つつもりです。
うふふふふ。
声まで前世の推しそっくりだったら……悶えますね。
ちょっと、静かに2メートルくらいまで、近寄ってみますね。
1,2,3……
男の子、5人います!!
えっと、公爵様、正確に言うとまだ公爵家のご子息であって当主ではないのですけれど、まあ、細かいところは良しとしましょう。将来、公爵様になるはずですから。
だって、推しですもの。
あ! 発見しましたーーー。ぐふふふふ。
緑色のジャケットを着ている少年を!!
後ろ姿しか見えないので、顔が見える位置まで移動したいと思います。
推し推し推し推し推し!!
ん---あれ? 幼少期ってこんなお顔なのかしら?
ちょっと思っていた感じと……違うのですが、まぁ、イケメン素質はあります。
子供の顔は変わっていくから、あの顔を……大人にすると推しの顔に辿りつくのでしょうか?
……どう思いますか?
えーーー、ちょっと迷うなぁ。
どうしよう。あれが推しそっくり公爵様かなぁ。
「オーディエンス」って残っていますよね?
使ってみようかな。
第三者のみなさんの意見を聞いたら、推しかどうかわかるかなぁ……。
あれ? ちょっと待ってください!!
いました! 推しそっくり公爵様になると思われる男の子!!
いやーーーー、可愛いなぁ。めんこいなぁ。
食べてしまいたいくらい。
でも、一つひっかかるのは……紫のジャケットを着ているんですよね。
推しカラーじゃなかった。
どういうことなのかしら? 推しとの結婚を希望しましたが、推しカラーじゃないってどう思います?
でも、顔の系統で言うとあの紫ジャケットの男の子だと思うんですよね。
あと、1メートル近づいてみます。
あれれ? 推しそっくりの声が聞こえます!! もう声変わり終わっている!
目を閉じると、あのイケボが話しています。
あーーーー。イケボ最高!! これも前世の推しが好きになった要因の一つですね。
目を開けて、イケボと動いている唇を確認してみましょう!!
あれ? 緑色でも、紫色でもない……白色ジャケットの男の子の声です。
しかも、イケボは全く推しと一緒なのに、口調が……きつめですね。
どちらかというと、やんちゃな匂いがします。
顔は、イケメンですが……ソース顔なので、推しの顔とは……かけ離れていますね。
声、最高なんだけどなーーーーー。
あれ? この話し方!!
これですよ! これ!!
この優しい口調!! これこそ推しなのです。 この優しい声で、怒られてみたいです。
ぐふふふふ。
想像するだけで、よだれがーーーーーって
あれれれれ? もう嫌だなぁ、この展開。
え? そうだと思ってた?
そうなのです。黄色のジャケットの男の子が、推しそっくり口調さんです。
えーーーーーー。ヤバいね。
どの子かなーーーー。女神様、わかりやすくしてほしかったなーーーー。
えぇ、使うべきでしょ?
今使わないで、いつ使うの!!
「オーディエンス!!!」
いきますよ。
「クイズ♡キャサリネア」
Q:次のうち、キャサリンの運命の相手である推しそっくりさんはどれ?
<A:緑> <B:紫> <C:白> <D:黄>
「オーディエンス」とは、2000年から2007年まで日本のクイズ番組『クイズ$ミリオネア』で使われておりました、わからない問題を観衆に聞いてみんなの意見を聞くという手法です。