【番外編②】公爵様のお茶会参加前に用意しました!
みなさん、ご無沙汰しております。
キャサリンです。
ご機嫌いかがですか?
え? 私ですか? もちろん、元気です!
私に興味を示していただき光栄です。
さて、今日、皆さんにご紹介したいのは……こちらの商品!! ジャジャン!
ついに手に入れました。
声に出していなくても、私の心の声が記録できる「無言記録魔法」
え? なぜこれを紹介したのかって?
そうですよね。お忘れですよね。
前回から日が経っておりますから、お忘れになっても大丈夫です。
もう一度、説明致します。
私、今回、推しそっくり公爵様と思われる公爵家主催のお茶会に参加することになったんです。
それでですね……お茶会会場でも盗撮……はもちろんするのですが、声を出してリポートするのは、さすがに怪しい人物となってしまうと思いませんか?
え? 一人で話していても可愛いから許せる?
ありがとうございます。
でも、ですね。
一人で勝手にペラペラ話して実況中継をしていたら、下手したらつまみ出されてしまうかと、私は考えたのです。
推しそっくり公爵様に変態だと思われてしまうと、私の乙女心が傷ついてしまいますのでそれを回避するためにもお父様におねだりしてみました。
この「無言記録魔法」の装置を。
意外とうまくいくものですね。おねだり。
ちょーーーっと上目遣いで、両手を組んでうるうるしながら懇願してみたらあっさり購入して下さいました。
ちょろかっ……何でもありません。失礼致しました。
前回、『記録魔法』の魔法陣を家の引き出しから、くすねてしまったのですけれど、それはよくありませんでしたね。
その件も正直にお父様に謝罪したら、「よく自分から自白してくれた」って涙を流してお父様、喜んでおりました。
あれは……きっと、私がくすねたかもしれないと、ちょっと疑っていたのでしょうね。
もしくは、私に観られた困る何か……撮影していたのかもしれません。
あの「記録魔法」の中にお父様の秘密が……。
あ! すみません。
話が脱線してしまいましたわ。
話を戻しますと、無言でも、私の心の中の声を録音できる魔法装置を手に入れましたので、それで潜入してみたのです。
例の公爵様のお茶会に。
そして……ありました!
推しそっくり公爵様との運命の出会いが!!
前世でリポーター兼聖女として徳を積んだおかげですね。
女神様らしき人は、きちんと望みを聞いていて下さっていたようです。
では、先日のお茶会を盗撮、いえ、言葉がよくありませんね……こっそりばれないように
私の運命の出会いを記録しましたので、その模様を流しますね!
映像スタート!!
お読みいただきありがとうございます。