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虹霓国の女東宮  作者: 浮田葉子
序章
1/116

 天地開闢てんちかいびゃくのこと。


 まず混沌こんとんがあった。

 どろどろと絶えずうごめいて、けれど形は無い。

 神はそこに卵を一つ生んだ。


 卵からは龍が生まれた。

 卵殻は、軽きものは上に昇り天となり、重きものは下に降り地となった。

 混沌の蠢きは緩やかになり、やがて上澄みの海と沈殿する泥とに分かたれた。


 天の上には神々が座し、地の下は暗き静寂があった。


 龍は地を幾つかの島々に分けた。

 そして泥を掬い、捏ねて人を作り、島々に置いた。

 人は瞬く間に増え、村ができ、国ができた。

 龍は人の中の優れた者を選び、宝玉ほうぎょくを与えた。その者が王となった。


 その島々のひとつが今の虹霓国こうげいこくの基である。



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