神の力は前からあったみたいです
「ナビ、質問がある」
俺は薬場ギルドに向かう途中に、ナビに質問していた。
「シルバーウルフは珍しいって言ってたよね?」
「はい、数匹会うのに早くても1ヶ月はかかります」
「今回のは置いといて、1回目に古代魔法で操らてたシルバーウルフは150匹で今回より多かったんだ、それは創造神様の力なのか?」
「いいえ、それはこの世界の神が原因です」
ん、どういう事だ?
「マスター、やってたので分かってると思いますが声にしなくても伝わりますよ?」
知ってるよ!一回喋りたかったんだよ!
「照れますね…」
で、どういう事なんだ?
「この世界の神は転生反対派ですので、急に来てチートなマスターを困らそうとしてたのです」
手応えはそんなになかったぞ?
「マスターがチートすぎるんですよ、この世界の神もマスターがこんなに強いとは思ってなかったのでしょう」
凄いな、この力……
「何かあった時の為に動物界の神が元々あげる特典を増やしたのでしょう」
流石、神様だな……
「古代魔法は意思をなくして、強化します、その力を使って殺そうとしたのでしょう」
怖いな!?
「その力を知った動物界の神が創造神と一緒にマスターの力を上げたのでしょう」
本当に、チートなだけで嫌われるのか?
「マスターがテイマーだと言う事も考えられます、最初に言ったのはこの世界の神が言っていた事ですがこれから言う事は言っていないのと、神界でも騒ぎになっていない為に私の推測になります」
聞かせてくれ!
「先程も言った通りに、この世界の神はチートが嫌いです、その為にテイマーと言うこの世界では弱いとされている職業の者が最強なのを許せなかったのでしょう」
「なるほど、だから見下される事が多いのか……」
この世界に来てから良い人以外は見下されてるからな。
「マスターの様に心が綺麗な人には、ちゃんと強さが分かるのです」
心が綺麗か、普通にいるんだな。
「少ない方ですよ?」
え、結構いない?
「それは、神の力ですからね」
あ、元々はもっと少なかったのね!
「元々は、心が綺麗ではなく、強い人には分かる様にしてたのですが、創造神と動物界の神がそれだけじゃ足りないと思い増やしたのです」
カエデは弱い反対か……
「精神面での強さも入っているのです」
なるほど……勉強になった、ありがと!
「マスターの為なら、いつでも力になります!」
助かるよ、俺は薬場ギルドに行きながらそんな話をしていた。その頃ギルドで騒ぎになっているとも知らずに……
 




