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テイマーが凄いではなく主が凄い

「なら、まだ時間があるしやってもらおうか」


 シン婆がそうゴウさんに言っている。


「例えですよ!」


 ゴウさんは焦ってそう返した。


「僕は僧侶ですよ?テイマーではないので出来るありません!」

「なら、先程の発言は何じゃ?」

「ほんの例えですよ!テイマーは魔物が凄いならそれのみなので、その力さへあれば僕でも簡単だと思います!」


 また、テイマー=魔物の強さだよ。


「なら、コハクよ、従魔の力なしでポーションは作れるかい?」

「作れるけど、スペスイよりは遅いよ?」


 俺も一応調合は出来るが直ぐには無理だ。


「どれぐらいで作れるんじゃ?」

「早くても5分もかからないかな?」


 俺の返信に皆は驚いている。


「ゴウよ、何分で、ポーションを作れる?」

「大体早くて、1時間ぐらいです!」

「そうじゃ、基本は1時間から数時間かかるのが普通じゃ」

「まぁ、新人なので、出来はそんなって感じでしょ!」


 ゴウさんは俺を煽っているようだ。


「なら、コハク殿よお願い出来るか?」

「分かりました」


 俺は今ある素材全てで毒癒ポーションを作っていった。数10分で終わった。完毒癒ポーションは作れないからな。


「諦めたか?」

「いえ、終わりました」


 ゴウさんの言葉に俺はそう返した。


「どれどれ……」


 シン婆は鑑定しているようだ。


「鑑定してみるがよい!」


 シン婆の言葉に俺は鑑定をした。


        毒癒ポーションプラス

          Sランク

        ポローズの毒を解く

      毒癒ポーションより効果は良い

         他の毒でも可能


 また、新しいポーションかよ!


「毒癒ポーションでは、他の毒は治せないんじゃ!」


 なるほど、毒癒と言いながらポローズだけなのか。でも何で出来たんだ?


「お主には才能があるんじゃな……」


 シン婆はそう呟いておる。


「何かの間違いです!」

「何の間違いなんじゃ?」


 シン婆ゴウさんに聞くが唸るだけで一言も発していない。シン婆はものすごい圧を出している。これは黙っちゃうよな。


「では、また明日!」


 そう言いゴウさんは去っていった。逃げたな。


 この逃げたのが、ゴウさんにとっては痛い目であり俺にとってはありがたい事になるとは思ってもみなかった。




 

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