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貴族の迫力はやはり凄いです

「ここが私達の家です」


 流石は世界一の貴族だな。広いお城だ。


 俺は案内されるまま、お城の中に入った。数人が睨んでいるが、お姫様の客と思われているのか何もしてこない。睨んでいるのが怖いのか、マユが、俺にべったりだな。


「ユキよ、その子は誰だ?」

「お父様、この人は私の命の恩人です」


 やっぱり王様なだけあって貫禄が凄いな。てか、何か怖いな。


「ほう、お主名前は?」

「コハクです」

「側にいる魔物を見る限りテイマーか?」

「はい」


 俺は王様の質問に答えた。


「凄い数の様だな」

「分かるのですか?」


 キンスイとキンスラには隠れてもらってるし、ルークやルリにミカも可愛い姿になってこちらも余り表に出ない様にしてもらっている。

 

「これでも、私は人のオーラを感じ取れる」


 なるほど。俺は多分魔物の方が多いから分かりやすいんだな。


「いや、魔力のオーラと言った方が正しかったな、私は人の魔力をオーラの様に感じれるのだ」


 また、顔に出てたな。


「お父様、実は……」


 お姫様はさっきあった出来事を話している。


「そんな事があったのか……」


 王様は驚いている様だ。まぁテイマーが護衛の1人を倒すのは驚くよな。


「よし、そのコハク殿に逆らった者は皆解雇とする!」


 え、早くない?


「いやいや、気にしてないので大丈夫ですよ!」


 俺はすぐにフォローに入った。


「国を代表とする護衛が職業で決めるとは恥だ!」


 凄い威圧だな。護衛の人たちもびびっている。


「これは決まりだ、今すぐこの城が出ろ!」


 だから、怖いって。


 王様が護衛達を睨むと急いで去っていった。


「すまなかったな」

「気にしないでください」

「てか、護衛の人達を解雇しても良いんですか?結構少なくなりましたけど」

「気にするな、まだ訓練中だが良い者が沢山いるのだ!」


 そう王様は笑っていた。


 一段落すると、お姫様は王様に何かを耳打ちしていた。


「なるほど……古代魔法と騎士団についてか」


 何故、その事を俺に隠して言ったんだ?まぁ、良いか。


「騎士団についてはユキに聞いたと思うが知らないが古代魔法は少しだけ話せる」

「教えてくださいませんか?」

「元々は精霊と人は仲良かったのは知っているかね?」

「はい」

「話は変わるが、君も精霊が見えるね?」

「何故、分かるのですか?」


 俺は思った事を口にした。


「私も見えるからだ」

「僕がここにいるって事は分かるよね?」


 その言葉にエルトは王様の目の前に行きそう返した。


「すまないが続きを言っていいか?」


 俺は頷いた。それを見てエルトは俺の横に戻った。


「その精霊は悪いと言われた者だった、最初は気づかないうちに、物を盗む程度だったがそれが悪化して人わ、怪我させたりしたのだ」


 そんな精霊も居たのか。多分本当だろうな。エルトは唇を噛み締めて聞いている。


「そして、精霊は無理矢理魔物を操り人を殺した」


 怖いな……


「その人間も精霊にやり方を聞いた、そして古代魔法はどんどん広まっていった」


 なるほど、昔はその精霊と人間のせいか。


「詳しくは分からないが、その人間は自分の子供にも教えていき、代々と引き続かれている」


 なるほど、親からの言い伝えみたいなものか。


「私が知っているのはここまでだ、まぁ、これは貴族であれば誰でも知っている噂みたいなものだ」


 いや、俺は貴族じゃないから聞けてありがたかったな。


「その話は初めてだったので、ありがとうございました」


 俺はそういい頭を下げた。


「私からも少し良いか?」

「何でしょうか?」

「家の代表だった、カーリーを倒したと聞いたが誠か?」

「多分そうです?」

「何故、疑問なんだ?」

「誰かとは戦いましたが名前までは知りません」


 お姫様以外、誰も名乗ってくれなかったからな。


「あいつはカーリーと言い護衛の中、いやこの国では1番と呼べるだろう」


 凄い実力だったんだ。この国って事は他にも国はあるがこの国に住んでいるウェザー家がそう言うって事は結構な実力派だったんだろうな。


「そんな強いとは感じられませんでしたよ」


 俺はそういうと、王様は笑い出した。


「これは実力を見てみたいな、クレナイ、頼むぞ」

「承知しました」


 この人、凄いな。テキパキと仕事をこなしている。


「こちらが、訓練場となります」


 ここで俺はウェザー家公認の第一の扉を開くのであった。

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