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古代魔法の情報はお姫様よりも知っていた様です

「先程は申しありませんでした」


 お姫様は頭を下げた。ちなみに、護衛の方々は別の馬車で行動している。一応、何車かで来てたみたいだ。流石はお金持ちだな。


「いえ、気にしないでください」

「それは出来ません!」


 きっぱりとお姫様はいっていふ。


「助けてくれたお礼もありますし、何か差し上げましょう!」


 何かって言われても思いつかないな……


「何かありませんか?」

「特にはないですね、殆ど間に合ってますし」


 俺はお姫様の質問に答えた。


「でも、それではこちらが困ります!」


 そう言われても、無いものな無いんだよ!


「ハクにぃ、お腹すいた!『ギャウ!』」


 マユがそう、俺の膝に座った。すると馬車は俺たちの人数だと狭いので少し揺れた。


「別のもの食べたい!『ギャウ!』」

「マユ、場所を考えろ『ギャウ』」

「ごめんなさぁい『ギャウゥ』」


 隣にいた、ケイが注意するとマユは謝った。


 まぁ、殆ど木の実だから飽きるよな。お肉も偶にだからな。でも俺は大丈夫だけどマユ達には飽きるよな。


「どうしたのですか?」


 お姫様が聞いてきたので俺はそれに答えた。


「なるほど、なら幾つかの食材を分けましょう」


 貴族の食べ物は気になるな。でも良いのかな?


「本当に良いんですか?」

「はい、もっと他の物を探すのが普通でしょうがとりあえずはこれでいきましょう」


 とりあえずってまだ、する気か?


「話は決まったと言う事で城で渡しましょう」 

「ありがとうございます」


 俺はそう頭を下げた。するとケイもマユの頭を手で下げながら自分も下げていた。しっかりとした礼儀だな。


「では、本題に移りたいと思います」

「本題って何ですか?」


 お姫様の質問に聞き返した。


「古代魔法ですよ」

「そうでしたね」


 うっかりしてて忘れてたな。


「私も詳しくは知りませんが少しは説明出来るはずです」

「お願いします」


 俺はそう返した。


「まず、初めに古代魔法とは無理やり魔物を仲間にさせるという魔法です」

「それは知ってます」


 その情報はおっさんにから聞いたしな。


「古代魔法は名前の通り古代から使われていた魔法です」

「昔はテイムがなかったからですよね?」

「よく知ってますね」


 この情報もおっさんからだ。


「なら、私からの情報はありません」


 あのおっさっん結構教えてくれてたんだな。


「では、後程お父様にもお伝えして、謝礼も出してもらいましょう」

「先程も言いましたが、いりませんよ」

「あの護衛達の無礼は我々の責任なので貴方に決める筋合いはありません!」


 なんか、怖いな。これならお父様って言う王様も怖そうだな。


 ここでは、俺が王様のお気に入りになる事など絶対にあり得ないと思っていたのだ。

 



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