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欲はない方が良く見られます

「先に言っておくが、冒険者は続けてかまわんよ」


 ちょっと思ってた事を先に言われた!


「君に渡す特典とは、鑑定じゃ!」

「鑑定は持ってますけど……」


 人は鑑定できないし、まだ進化途中だけどな。


「その人を鑑定出来て、最終進化にさせるのじゃ!」


 やっぱり神様だから、心の声は分かるんだな。


「それに、国のリーダー的な事もせんで良い!」


 また、言われた!


「神様じゃからの!」


 そう、笑っている。何か気楽だな。


「君にはやりたい事をやってくれれば良い!」


 やりたい事かぁ……


 前に動物界の神様にも言われたなぁ。


「これは、わし達神がちゃんと見れてなかったからにすぎない、そのせいで君の運が悪かった事は大変申し訳ない」

「気にしないでください」


 これは創造神様のせいじゃないしな。それにあの神様にも色々貰ったしな。


「じゃあ他には何も要らんのじゃな?」


 その言葉に頷いた。この頷きに嘘はない。これ以上貰うと貰い過ぎになるし、鑑定を進化してもらわなくても十分すぎるほど幸せと言えるしな。


「ふぉっふぉっふぉ!」


 創造神様は急に笑いだした。


「こんなに欲のない人は初めてじゃ」


 そう、微笑ましそうに俺を見る。


「そんな人にお詫びがこれだけとは申し訳ないのぉ」

 

 と悩みだした。


「よし、そんな良い心を持っておる君にもう一つお詫びしよう!」


 創造神様はそう言い、手を空の方へあげた。


「これで、いけたはずじゃ!」


 そう言うと目の前が真っ暗になった。


「コハクくんよ、本当にすまなかった、わしの力で前世で楽しめなかった分楽しんでくれ!」


 俺はその力がとんでもない事を知らない。それに一生楽しめる事になるという事も今の俺には知る余地がない。

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