神との再会はありえるのか?
「覚えていませんか?」
ルリは首を傾げていた。本当に覚えていないんだな。
「守り神様は我を守ってくれたのです!」
「いつの話だ?」
ルリはそう聞くと黒い魔物は語り出した。一応、鑑定しておくか。
練習した結果、見ただけで鑑定できるし意識的にも出来る。このコントロールを覚えた。
魔物でも勝手に見るのは可笑しな話だしな。
ブラックパンサー
Bランク
Cランクのパンサーの進化系
長年生きると伝説にもなりうる
ブラックパンサーと言うことはまだ伝説ではないのか。俺もそこの知識は知っている。
「あれは10年前のことです」
俺の鑑定が終わるとブラックパンサーは語り出したのだった。
〜〜〜〜回想〜〜〜〜
「ブラックパンサーの群れだ!」
ある日、冒険者が来たのだ。我らは説明しようとした。
「我らは何もしていない!『ウォン!』」
「人は殺さずに過ごしている!『ウォン!』」
「何か言ってるけど?」
「気にするな、殺せ!」
その冒険者2人は我らを殺そうとした。だから我は反抗をした。言っておくが致命傷は避けた。
「誰かやられてるぞ!」
そこに別の者達が来た。
「あいつにやられたのか?」
「多分そうだろうな。」
人間達はまた、我らに襲いかっかてきた。
我らはまた、同じように反抗したのだ。しかしその人の数は多かったのだ。
我以外はそこで殺されたのだ。
「あとは、こいつだけだ」
我も殺されそうな時に現れたのが守り神様だったのです。
「ここで何をしている?『ウォン?』」
「まさか!?」
「何してるんですか?」
「こいつ、守り神って言われてるゴールドフェンリル じゃねぇか?」
「神って存在してるんですか?」
「知らねぇよ」
「どかぬなら、容赦せんぞ?」
その守り神様の言葉で人間達は去りました。
「ありがとうございます」
「気にするな、邪魔だっただけだ」
そう言い守り神様は去りました。
〜〜〜〜回想終了〜〜〜〜
「この出来事の前にも守り神様は我みたいな魔物を助けているのです」
ブラックパンサーはそう言っている。まぁ、元々ゴールドフェンリル は長年生きてるからルリの性格から考えるとあり得るな。
「我は殺意のない魔物が殺させるのを見て見ぬふりをするのは嫌だったから邪魔のをどかしたにすぎない」
ルリはそう返していた。
「しかし、我にとっては神様も同然です!」
ブラックパンサーはそう返している。
「まぁ、良いが話が終わったならどいてくれるとありがたい」
ルリはそう言うがブラックパンサーはどかない。
「何でこんなガキに着いてるんですか?」
「こやつ、私が潰しましょうか?」
そう、ケイが前に出た。
「俺の事は気にしないで」
俺はケイを止めるとミカが前に出た。
「ケイが、行く事ではない」
良かった、止めてくれている。
「私がやった方が速い」
いや、ダメでしょ!
「主よ、我がやるから皆を抑えてくれるとありがたい」
ルリは止めて欲しかったよ。
「何もしないでね!」
「主よ止めないでくれ、ちゃんと仕留める」
俺は止めているがルリの目は本気だ。
「ここから、どく気は無いのか?」
俺の言葉にブラックパンサーはじっとしている。
「我に殺されたいみたいだな?」
ルリがニヤッと笑うとブラックパンサーは震えだし逃げた。
恐怖だったんだな。笑
「これでゆっくり出来ますね!」
ケイが言うと皆が頷いている。
そして俺達は夜ご飯を済ませて寝た。
「久しぶりだね、コハク君!」
目を開けると見たことのある翼をつけた猫が居たのだ。
あれ、前にここまでって言ってなかったけ?
「その予定だったんだけどちょっとした、お願いがあるんだ」
そのお願いに驚くまで後少し……




