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精霊探しの道は遠い

「先に言っておくが、精霊はそいつ以外にもまだ生きている」


 何故、この人が知ってるんだ?


「貴方は何者ですか?」

 

 一応この質問をしておこう。


「職業や人種差別を嫌ってるこの街の冒険者ギルドのマスターだ」


 それを聞きたいんじゃなくて何故それを知ってるのか知りたいんだけどな。


 差別の事は知らないがギルドマスターの事は知ってるからな。


 やはり質問が悪かったか。


「俺は精霊については詳しい方だ、騎士団と仲良かったからな」


 これは話せなくなったな。


 この人が騎士団との繋がりがあればエルトが殺されるかもしれない。


「今は、あいつらのやり方が嫌いだから話してないぞ」


「何故ですか?」


「俺は誰でも生きれる世の中が好きだった、しかし今はその世の中はない、騎士団は昔は様々な者の事を考えていたが、今はそのカケラもない」


 昔は良かったんだな。


「次は俺の質問に答えてもらおうか、その精霊は何故ここにいる?」


 精霊は皆殺されたと思ってるからな。


 ここは正直に答えておこう。変に嘘ついてもバレそうだしな。


「なるほどな……」


 そう、ハルさんは考え込んでいた。


「それが分かれば大変な事だ」


「他にも精霊がいるならそんな事ないんじゃないんですか?」


 ハルさんの言葉に俺はそう言った。


「俺は鑑定の力で分かるだけだから、他の人は知らんだろう」 


 本当に鑑定って便利だな。


「俺が分かるのは何年前かにいた場所だけだ」


 それだと可笑しいな。


「なら何で、今エルト以外にも精霊が生きてるって言ってたの?」


「この鑑定はその者が生きてるかどうかも分かるし死んだらまた報告が来るんだ」


 凄いチートだな。


 待てよ、て事はまだ、死んでない。それにこの世の何処かに居るかもしれないって事か!


「今、何処に居るか分からないのが課題だがな」


 確かにな。とりあえずは探さないとな。


「そう言えばだけど君は冒険者だったよな?」

「はい」


 俺はその質問に素直に答えた。


「なら、依頼をして良いかい?」

「依頼?」


「ヒグレ草の採取を頼みたいんだ」


 ハルさんがそう言った瞬間俺はストイムで大量のヒグレ草を出した。


 驚いてるな。


「助かるよ、この街には僧侶や光属性の人が少なくてね、薬場ギルドにも登録してるんだろ?よければ手伝ってくれないか?」


 何でその情報を知ってるんだ?


「君の噂はシン婆から聞いた、あの人はこのポーションを売りにここまで来てるからな」


 そのポーションを見ると俺が売ったポーションだった。


 ちゃんと役に立っている様で良かった。


「そこで、君には精霊を探しながらで良いから、この街で手伝って欲しいんだよ」


 なるほど……


 ここからシン婆の所に行くよりは手短に出来るからありだな。


「わかりました。」


 俺は了承をした。


「別の街のギルドカードでも使えるから安心しろよ、それに薬場ギルドにも連絡したから行ってくれるとありがたい」


 そして俺は冒険ギルドは去り薬場ギルドに向かった。


 ハルさんの話によると、ここにポーションなどを売るより薬場ギルドの方が良いって言ってたな。


 おっさんもそんな事いってたな。


 でも、何で冒険者ギルドでは売らないんだ?


 そう疑問にら思いつつ薬場ギルドに入った。


「テイマーは帰ってください!」


 ルリ達を睨むと最初に言われた言葉だ。


 ほんとにテイマーってどこまで嫌われてるんだよ……

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