表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/74

長期依頼しか出来ないみたいだ

「何で早いんだよ!」


 俺が冒険者ギルドに戻るとおっさんが叫んでいた。


「普通じゃないの?」

「Aランクの魔物をこんな直ぐに倒しておいて普通なわけないだろ!」


 あのシルバーウルフは弱かったと思うな。鑑定もするの忘れたからもう思い出すだけ無駄かな。


「とりあえず、これをやってろ!」


 そう見せてくれたのは最短で1年の長期依頼だった。その長期依頼書にはヒグレ草のフィニティを150本ずつ採取する依頼だった。薬場ギルドでも行ける依頼だな。でも1年は少し変だと思うから良く見てみるか。

ん?

「何でシルバーウルフの絵があるの?」


 俺がそう言うとおっさんは笑っていた。


「俺はさっき何て言ったか覚えてるか?」


「長期依頼の事?」


 俺は答えた。


「そうだ、普通の人はヒグレ草とフィニティの150本ずつの採取に早くて2、3ヶ月はかかるんだ」


 おっさんは普通の人を強調して言っていた。まぁ、元々は採取は難しいと言われてるからな。


「お前は多分今日で終わるだろ?」


 確かに数時間もあれば多分予想以上に集めれそうだな。


「今回の依頼はシルバーウルフ250匹だ!」

「多くない?」

「だから長期なんだよ!」


 だから最短で1年なのか……


「でも何で俺なの?」

「お前に任せれるしな、それにこれ以上直ぐに終わられたら他の奴らが調子に乗るんだよ!」


 それぐらいで調子に乗らないだろうと不思議な顔をしていた。


「お前なぁ……」


 おっさんは呆れていた。何故だ?


「Aランクの魔物の群れをこんな短時間で初めての奴が行けてたら俺でもって奴が増えるだろうが!」


 確かに言われてみればそうだな。


「すまんがお前にはこう言う長期依頼しか頼めない」


 出来るだけ俺が冒険者ギルドに行く時間を減らせって事か。何か申し訳ないなぁ……


「まぁ、基本はシルバーウルフは見つからん筈だからゆっくりで良いぞ!」


 俺は冒険者ギルドから去った。まだ、時間もあるからヒグレ草とフィニティの採取でもしようか。


 シルバーウルフは探すのが疲れたしストックも切れかけてたから丁度良いしな。


 そして俺は残りの時間はヒグレ草とフィニティの採取をしていた。ルリ達も手伝ってくれてたから夜になる頃にはストックが切れる前の量に戻っていた。


 明日からはエメ達と特訓するが空いてる時間に採取やシルバーウルフの討伐をしないとな……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ