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大切な人を馬鹿にされるとそりゃ怒るよな

「スイさんが変わってる!?てか、ヒースイさんより少し濃いし!」


 ライの今日の最初の言葉はこれだ。まぁそりゃ気づくか。ハイスラはヒースイよりも少し色が濃いのだ。一瞬の見分けは付かないと言われているが比較対象がいる為分かりやすいのだな。俺は分かるぞ?


「それで師匠、依頼はどうなったのですか?」


 俺はライとエメに依頼の事とナイトオーガの事を言ったんだ。


 やはり驚いていた。


「ギルドマスターの元へ行くのですか?」

「その予定かな」


 エメに俺はそう答えた。


「久々に師匠に見て欲しいんだけど!」


 ライはそう言ってくれている。


「なら、明日見るよ」


 俺がそう言うとライは喜んでいる。


「でも私も行きたいです!」


エメが言うとライもそう言った。


「なら、今からおっさんの所に行って昼過ぎぐらいから特訓にする?」


 2人は納得したので冒険者ギルドに向かった。


「お、今日はどうしたんだ?」

「実は……」


 ナイトオーガの事を話した。


「まじか!?」


 おっさん驚いていた。


「ナイトオーガの遺体はあるのか?」

「ストイムにあるよ」

「なら出してくれないか?」

「ここじゃね?」


 ここで出すと騒ぎになるしそれにナイトオーガは大きいのでここじゃ狭いのだ。


「なら下でやるか」


 それを察したおっさんは下の倉庫に案内してくれた。


「ストイム!」


 俺はナイトオーガの遺体を出した。


「今はナイトオーガだな」


 倒したらそのまま姿のままだ。だからオーガナイトには戻っていない。


「これ、買い取れない?」


 依頼じゃないので報酬は当たり前にない。だがこの遺体がずっとストイムにあるのは嫌なのだ。


「少し時間をくれ、いくらで売れるか見る」


 魔物の買取は鑑定を使える者がどの程度か見るのだ。その魔物は防具なのどの素材になったりその他にも様々な道具の素材にもなる。


「分かった」

 俺達は倉庫から出た。エル達がいた。


「よう!今日はライとエメも居るんだな!」

 エルが挨拶をした。

「まぁ、色々あってね」


 俺はそう言うと4人は察してくれた。


「まぁ、コハク君のことだからまた規格外の事しただけだし良いんじゃない?」


 ローラがそう言うと頷いた。そんな規格外か?


「今度はAランクにコビ売ってんのかよ!」


 その言葉に振り向くとロインがいた。


「コビなんて売られてないが?」

「こちら側が売りたいまであるな」


 エルの否定にダンもそう言った。


「こんな、魔物が強いだけの奴の何が良いんだよ!」


 そう言うとエメはロインにビンタした。


「ロインは師匠の何を知ってるの!」

「ガキが強い魔物に懐かれただけだろ?」

「ルリさん達より師匠の方が強いと思うぞ?」


 エメの質問にロインが答えるとライもそう言った。


「嘘だろ?」

「確かにルリやルーク達は強いけどそれをちゃんと魔力を切らさずに従えてるのだからコハク君こそ強いでしょ」


 レナは褒めてくれていた。まぁ、魔力は切らした事は一切ないな。


「お前らもはファイヤグールの皆も騙されてるんだよ!」


 ロインはまだ俺の事を罵倒している。


「一回負けて何が嫌なんだよ!」


 ライが叫んだ。


「確かに師匠の歳は下がちゃんとした実力はある、それに俺達はまだ未熟だ」

「その歳下に負けたのが気に食わねんだよ!たかがテイマーなんかに!」

「テイマーは確かに弱いと俺は思ってた、けど!」


 ライの言葉にロインは否定したがライは反論をしようとした。


「それは俺達の偏見だ!」


 ライは声をあげてそう言っている。


「俺も会ったことあるがテイマーの中には魔物に頼りすぎている人もいる」


 そうライは語り出した。


「でも!師匠はルリさん達の力もあるけどしっかりと自分の力だけでやってたりもしてる、自分だけの力の方が多い!」

「ロインは師匠の事を知らないだけであったて私達にも特訓してくれてるしそこでも全く倒せないの!」


 ライが言うとエメもそう話した。


「それが騙せれてるんだよ!」


 ロインはライとエメの前に剣を構えて振るった。

「それ以上はさせない!『ギャウ!』」


 ケイが止めに入った。相手が剣のためにそのまま止めれない為にとりあえず2人を退かした。


「ファイヤソード!」


 剣に炎を纏って攻めてきたがそれを華麗に交わして背後に行きロインを蹴った。そのまま気絶した。

「コハク様、大丈夫でしたか?『ギャウ?』」


 ケイは俺の心配をしてくれた。


「俺は大丈夫だよ、ありがとう」


 俺はお礼を言うとライとエメもお礼を言っていた。


「すまないがコイツをどうにかするから後で来てくれないか?」


 そうだな。俺が居るとまた騒ぎになるからな。


「また、数時間後に来るよ」

「じゃあまた今度な!」

「また、依頼しようね!」


 エルとローラのその言葉と一緒に俺は手を振って森に戻った。


 この後、俺はテイマーの評価はそう簡単に上がらない事を知るのであった。

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