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ストックが切れるとは思ってもみなかった

「ギルドカードを貸してごらん?」


 俺はシン婆にギルドカードを渡した。


「ほれ!」


 返されたギルドカードを見てみるとAランクになっていた。


「早くない?」

「お主の働きぶりを考えるとこうなるが?」

「でも、早くても5年はかかるって聞くよ?」


 俺はまだ薬場ギルドに登録してから1年半ぐらいしか経っていないのだ。


「今回の依頼もあるのじゃからそう言う事にしといてくれんか?」

「それにしても早い気がするけど……」


 ギルドはそんなに楽な仕事では無いのだ。それはどんなに強くても依頼の数やその依頼のランクや重要度によるからちゃんと考えないといけない。


「コハクは色々とやってくれているから逆に遅いぐらいだよ」


 シン婆はそう言ってくれた。


「あのソルトに渡した収入の表は見ただろ?」


 俺は確かに見たので頷いた。


「あれだけ稼いでたらうちのギルドにもアンタのポーション目当てで来てる人は増えてるよ」

「キュー!」


 ヒースイが流石と褒めてくれている。いや、お前の力もあるけどな……


「それにポーションが少なくなってきてるから売って欲しいんだよ」

「分かったよ」


 そう了承するとシン婆は気づいたように声を上げた。


「とりあえずアンタはAランクだからよろしく頼むよ!」

「まぁ、俺で良ければ頑張るよ」


 皆が求めているのならやるしかないな。俺の力で少しでも力になれるのならな。


 さっき言っていた通り少なくなっているポーションを売ったので帰ろうとした。


「ちょっと待っておくれ!」

「どうしたの?」


 シン婆に止められた。


「調合してない物は何かあるかい?」

「ユウグレ草にヒグレ草それからフィニティと状態系の奴はあるよ」


 ユウグレ草とヒグレ草はゴルさんとエルトの依頼の時多めに採取しておいた。その他の奴はまだストックが山ほどある。


「それも売ってくれないかい?」

「もちろんいいよ」

「助かるよ、最近調合する者が増えているし独学している奴らもいるからそろそろ無くなってきて困ってたのじゃ」


 俺は了承したが量がとんでもなかった。


「ポーションも含めて持っている量を全て売ってくれんか?」

「全部!?」


 俺は驚いて声が出てしまった。


「コハクのポーション頼みの人が多くてね今後も困らない為に大山に欲しいんじゃよ」

 「わかった!」


 俺はストイムにある全てを売った。その額は白金貨と大金貨数枚ずつになった。


 商業ギルドはまだ良いか。


 ルール的にはギルドマスターが相手でも良いから今から行って昇格しても良いが少しの間ポーションのストックを作らないとな……


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