準備は必要なようです
「久々じゃの!」
薬場ギルドに行くとシン婆が挨拶してくれた。何ヵ月かは来れてないので久々だ。
まぁルークをテイムした時に何本か手に入れたがライやエメ達にもルークに慣れてもらう為に行けてなかったのだ。
その2人は今日はルリとルークでお留守番をしてもらっている。
伝説の2匹にやってもらっても別の世界が見れると思い、ルリとルークに頼んでいる。
「中々来れて無かったからね」
「何か進展はあったか?」
多分新たな採取の事だろう。
「何もないけど多くは取れたよ」
そう言い俺は出せる物を出した。殆どがヒグレ草とフィニティだ。プラスで他にも取れたが多いのはこの2つだ。
「流石だね」
「キュー!」
ヒースイは誇らしげだった。これからも頑張ると言ってくれている。ありがたいとしか言えないな。
俺はシン婆とお金のやり取りをした。それが終わるとシン婆は真剣な顔をした。
「あんた、ダークブルードラゴンを倒したんだってね?」
「ルリ達のおかげでね!」
「キュー!」
スイ達はいい加減に俺の力と理解して欲しいと言っている。従物だからって俺の力な訳ではない。
「そんなあんたにお願いだよ」
「お願い?」
「ポーションも売って欲しいんだよ」
今回売ったのは薬草だけだからなポーションは何かと使えるので売らなかったが少し売ろうか。そう思い俺は様々なポーションを出した。
「スイが作るのは見たがコハクも作れるのかい?」
シン婆がそう質問したので俺は頷いた。
「なら話は早い!」
「話って何?」
俺はシン婆に質問した。
「あんたには来月にある1年に一回のイベントでこのポーションとかを売って欲しいのだ!」
この街には1年に一度のイベントがある。イベントは自分が作った商品を売る事だ。
参加対象者はギルドに加入している2年目以上の人だ。俺は今年で2年目だから言われたのか。
「まぁあんた以外に良い人は居ないからね」
毎度評価良くてありがたいな。
「なら頼んだよ!」
シン婆はそう言うと奥に戻った。俺もスイ達と森に戻った。
俺はルリ達に屋台の説明をした。
「流石師匠!私達も手伝います!」
エメの言葉にライも頷いていた。
「ファア!『儂も!』」
「ウォン!『もちろん、我もだ!』」
2匹もそう言ってくれている。スイ達もやる気だ。まずは薬草採取だな!
「ヒースイ、手伝ってくれるか?」
ヒースイは当たり前だと言ってくれている。よしやるか。
俺達はこの1ヶ月で調合をしていった。新しい発見は無かったが今までに売った物は作れた。それにヒースイも手伝ってくれたので今までで1番の出来になったはずだ。
それが分かるのは明日のイベントだ!




