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理解しようとしない人は一生分からない

俺達が歩いていると魔物に出くわした。


「ゴギャー」


 ゴブリン達だ。しかも殺意でしかない。これは倒すしかないな。


「キュー!」

 

 スイ達の中の1人がやりたいと言った。


 ちなみにヒースイは周りの薬草を採取している。

「キュー!」


 支援よろしくと言われたのでやるか。

 でもどうするんだ?

 とりあえずルリに言った言葉を言ってみるか。


「頑張れ!」


 応援するとスイが光出した。

 

「キュー!」


 あれ?何かいつものスイと違うような感じがするな。

   ポイミンスライム

     Cランク

   ポイズンスライムの進化系

   ポイズンスライムと似ている

   進化方法は不明   

   毒の効果はポイズンスライムの3倍


 ポイズンスライムの進化系か、それにしてもCランクは凄いな。このランクは強さでやっているから珍しくてもFの事もあるのだ。


 だからヒースイがFランクでも変な話ではない。

 

 ポイズンスライムの毒は体力が多かったらそんな大した事ない毒だ。ポイミンスライムの毒だと体力が多くても厳しいと言われている。


 Cランクと大した事ないランクだが毒を喰らうとしんどいのがポイミンスライムだ。


 ポイスラと呼ぼうか。


 ゴブリンに向かってポイスラは毒霧をした。それにポイスラは素早く攻撃もしている。


「あのスイさん早い……」

「師匠何かしたんですか?」

「元からじゃないか?」

「キュー!」


ライは驚いていてエメが俺に質問をした。それに否定をするがヒースラが元からじゃないと言っている。


「キュー!」


 毒は元々もあるが素早さは俺の支援だと言っている。そんな凄いのか。


 ポイスラはゴブリンを倒した。


「流石だな!」


 俺はポイスラを褒めると見て分かるぐらい嬉しがっていた。


 俺達はゴルさんに報告する為に戻った。


「早いな?逃げたか?」


 数時間も経ってないのだ。諦めたと思われても仕方ない。俺はストイムで鱗を出した。


「これはダークブルードラゴンだな。」

「うん、冒険者と戦ってるうちに進化したみたい。」


 俺は説明をした。

 

「どう言う事ですか!」

「カエデさん!?」


 エメがそう驚いていた。


「何がだ?」

「私の防具をゴルさんにって言ってるのにしないって!」

「俺はお前を認めてない」

「何ですか?」

「その強さまで達してないんだ」


 そう会話していた。


「そこの子より強いはずです!」


 俺を指した。


「そいつは強いぞお前では倒すのは無理だろう」


 ゴルさんはそう言ってくれた。


「そこのウルフが強いだけです!」

「舐めるなよ!『ウォン!』」


ルリが威嚇している。それを俺は落ち着かせている。


「キュー!」


スイ達も俺がいるからと文句を言っている。もちろん伝わってないが。


「スライムは弱そう……」


カエデはそう呟いた。


「ならやってみたらどうだ?」

「そこのウルフなら良いけどスライムは嫌だよ!」

「ならルリとやるか?うちの訓練場を貸そう」


 そう言ったのを見るとおっさんだった。


「まだ独学中のどっかの誰かさんがブルードラゴンの依頼に行ったと聞いたから来たんだがもう終わったみたいだな。」

「完璧だったな!」

「そりゃ師匠ですもの!」


 ライとエメは自身満々だ。


「まぁただのウルフでブルードラゴンを倒すんだから凄いのは認めるわ」


 そうカエデが言うと周りは騒ついた。


 それはブルードラゴンを倒したと言う一言、もう一言はルリのことだ。


「カエデよこの子はほんとにウルフか?」

「そうじゃないの?」

「我を知らないとは無知な奴だな『ウォン』」


 ルリは怒り寸前だ。


 多分これはルリの怒りを鎮める為にカエデと一戦するしかないか。そう思い俺はおっさんの意見を飲んだ。するとカエデも了承した。


 俺達は冒険者ギルドの訓練場に来た。


「主よ支援は要らぬ『ウォン』」

「分かった、頑張れよ!」

「必ず勝つ!『ウォン!』」


 ルリはやる気満々だ。俺に恥はかかせないって感じがするな。ありがたい。


「よし、準備は出来たか?」

「えぇ!」

「主の為に!『ウォン!』」

「それでは返だ!」

「ライトニング!」


 カエデは光魔法か!


 光の槍が出る上級魔法だ。流石はAランクの冒険者だな。

「甘い!『ウォン!』」


 風魔法で飛ばした。カエデは倒れた。


「終わりだな!」

「仕方ないね」


 カエデはそう言っていた。


「でも凄いねこのウルフ!」

「カエデ、ルリはゴールドフェンリル だぞ!」

「嘘!?」


 カエデは驚いているようだ。


「だから強いのか!」

「まぁ師匠の方が強いですけどね!」


 エメがそう言うとルリとスイ達は分かっていると何故か自分の事じゃないのに誇らしげだった。


「まぁ強いのはそのフェンリルで君ではない!」


 そうカエデは笑いながら放った。


「多分だがコハクの方が強いぞ」


 おっさんはそう言ってくれるがカエデは納得していない。


「ただのテイマーだから無理でしょ」


 そう笑った。俺は無駄な事は言いたくないのでライとエメを連れて帰ることにした。


「その通りだから帰ったのか!」

「まぁ無駄だと思ったからだろうな。」


 カエデの言葉におっさんはそう呟いた。その呟きは誰にも聞こえていない。


 カエデの勘違いは終わらないだろう。それがテイマーに対する評価だからな。


 だがおっさんやエメ達みたいに信じてくれてる人の為に頑張ろう。


 まずはライとエメを教える為に俺も勉強だな……

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