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魔物の鑑定と新たな力

「もうそろそろだな!」


 ライはそう言っていた。


 俺達はブルードラゴンの鱗の採取の為にブルードラゴンが住むと言われる洞窟に向かっている。何もしてないなら倒したくないから鱗だけくれないかなぁ?


「思ったんですけど何で師匠なんですかね?」

「何がだ?師匠が弱いって言いたいのか?」


 エメが疑問を口にしたのをライ聞いた。


 多分俺にAランクを頼むのが変って言いたいのだろう。


「いやそうじゃないんですけど、師匠ってまだ冒険者じゃないのになんでかなって……」

「多分ギルマスのおっさんに聞いたんじゃないのか?」


 エメの思いにライが答えた。おっさんといい勝負したとなれば依頼されるのかな。


「それに師匠にはルリさんがいるんだしな!」


 ライ達はルリ達の事はさん付けで呼んでいる。もちろん敬語で。


「主なら我の力なしで余裕なのだから舐めるなよ?『ウォン?』」


 あ、ルリがキレてるな。俺の事を弱いに似ている発言するとよく機嫌が悪くなる。


 俺はルリの頭を撫でると落ち着いた。


「ドゥゴーン!」


 ブルードラゴンが立っていた。


「すまないが鱗を分けてくれないか?」


 俺が言うが聞く耳を持たずに攻撃を仕掛けてきた。


「危ないな!」


 周りを見ると骨が散らばっていた。そして見ると冒険者であろう女性が倒れていた。


「キュー!」


 ヒースイが言うには息があるみたいだ。


 多分これはブルードラゴンがやったんだな。そうとなれば話は違う。倒すしかないみたいだ。それに殺意も出てるしな。


「すまないがルリアイツの相手を頼む……最悪倒しても構わない!」


 俺はルリにブルードラゴンの相手を頼んだ。理由としては冒険者の回復が必要だからな。


「承知したがそちらにも被害が出るかもしれない『ウォン』」

「キュー!」


 スイが自分達が守ると言っている。任せるか。

 冒険者は重症だな。中級でも治せるか分からないな。


「ハイライル!」


 光属性の上級回復魔法だ。


「ここは?」

「洞窟の中だな」


 ライが答えた。


「あなたは?」

「私はAランク冒険者のカエデ!」

「そのカエデさんはここで何をしてるの?」


 俺がそう聞いた。


「ブルードラゴンを退治しにきたのよ!」


 あれ?失敗したんじゃないのか?


「ゴルさんに頼まれたの?」

「失敗した!」


 俺の質問に対してカエデは答えた。


「なら何でいるんですか?」

「勝手に来たんだ!」


 勝手に?


 俺がそう思うとライが口にした。


「勝手にってどう言う事だ?」

「失敗して諦めたけど私的には飽きられられないから勝手に来た!」


 それでまた失敗してるのか……


「それであのブルードラゴンは?」


 カエデがブルードラゴンを見てみるとルリが相手をしていた。まだ倒せてないみたいだ。


 しかも身体が硬いらしく魔法を打っても物理攻撃をしても堂々としている。


「ルリさんでもきついのか!」

「何か可笑しいな」


 俺はそう思いブルードラゴンの方を見た。


    ダークブルードラゴン

    Sランク

    ブルードラゴンからの進化

    ブルードラゴンに似ている


 魔物も鑑定出来るようになってる!


 前まではどんな魔物見ても何も無かったのに鑑定スキルもレベルが上がってるんだ!

 

 ブルードラゴンもAランク冒険者を良く倒しているから進化したのか……


「私が倒す!」


 カエデが行こうとするが俺が止めた。


「でも、あのウルフだけじゃ!」


 そうカエデが言う。確かに今のままではきつい。だから俺が行くとそう思った。


「我に倒させてくれ!『ウォン!』」


 ルリからの頼みじゃ仕方ないな!


「分かった……頑張れ!」


 そう言うと何故かルリが光った。


 これは?


 その瞬間ダークブルードラゴンが腕で攻撃するが華麗に避けて首元を引っ掻くとダークブルードラゴンは倒れた。


「行けた!?」

「流石ルリさん!」


 カエデはおどろいているがライ達は流石と褒めている。


「そのウルフのお陰だから君達は調子に乗らない方が良いよ!」


カエデはそう言うと洞窟から出ていった。


「キュー!」


 スイ達は俺のスキルだから俺のお陰だと言っているが意味がわからない。


「我から説明しようか『ウォン!』」

「ルリさんどうしたんですか?」

「俺のスキルについて教えてくれるみたいだよ」

「師匠のスキルは気になる!」

「私も聞きたいです!」


 2人は目をキラキラさして俺と話している。


 仕方ない帰ってからにしようと思ったが聞くか。俺も気になるから別に良いけど。


「教えてもらって良いか?」

「主のスキルは従物の力を上げるのだ!『ウォン!』」


 力を上げるか。


「所属値とは違うのか?」

「あぁ、所属値は元々の力を上げるが今回のス   キルは我の支援と似ている『ウォン』」

「サポートみたいなものか……」

「だが我のは2倍ぐらいだが主は5倍ぐらいだ『ウォン』」

「5倍!?」


 俺は驚くが声が聞けないライとエメは分からないみたいなので俺が代弁した。


「「はぁ!?」」


 2人は驚きの声が出ていた。

「流石、師匠だな」

「そんな事ないよ」


 ライの褒めに俺は返した。


「そんな事ではないですよ!」


 するとエメが大声を出していた。


「私達でも1.6倍が凄いと言われていて伝説であるルリさんが2倍近くありその伝説より倍に近い5倍だなんて凄すぎるとしか言えません!」


 エメはそう語った。


「ありがとう!」


 俺は嬉しかった。そんなに言ってくれてエメに感謝だな。


「いえ!これからも弟子として学ばせてもらいます!」

「俺も!」

「あぁよろしく!」


 俺達はこうしてダークブルードラゴンを倒したのでゴルさんの元へ向かうのだった。


 また、騒ぎになるのは別の話だがな……

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