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旅を楽しむのも良いがチートな事を忘れずに

今日の23時から【無理矢理早く付き合う勝負に参加させられたけどかモテ期が到来するみたい】を投稿します。基本はこの作品をメインとしていくので不定期になると思います。

評価が高くなったり思いつくと書いていきます。

基本はこの作品を1日1本ペースは守ります!

 俺は今鍛冶屋にいる。理由はゴルさんが防具を作ってくれるのだ。その為の相談だ。まぁどんな防具が良いかの面談みたいなものだな。


 昨日の人は居ないみたいだ。良かった。スムーズに話が出来る。


「お、来たな!」


 ゴルさんが出てきた。


「よし、基本何するんだ?」

「森で暮らしてるから旅かな?」

「なら、軽い方が良いな」


 こういう風に話して数分間が経った。


「よし!なら作るから数週間後に来てくれ!」

「素材は集めなくて良いの?」

「お前が心配せんでいいそれぐらいあるわい!」

「でも貰いすぎじゃない?」

「昨日のお礼と思えば安いもんじゃい!」

 

本当にゴルさんはエルトとの再会に喜んでいるんだな。良かった…


「コハクは遠慮しなくて良いんだよ!」

エルトがそう言った。

「ルリやスイ達も言ってるけどコハクは自分がやってる事は凄い事って思いなよ!」


 そのエルトの言葉にルリやスイ達も頷いている。特にヒースイが頷きまくっている。


「ありがと」


 俺の言葉に皆、笑っていた。その笑いは気にするなと言っているようだった。


 そして俺達は数週間後に約束して鍛冶屋から去った。


 俺達は森に戻った。


 Cランクのブラックウルフが5匹が群れていた。一匹では大した事ない魔物だが群れると恐怖になる。


 ブラックウルフからは殺意が出ていた。すると襲ってきた。


 「させん!」


 俺は魔法を使おうとするがその前にルリが群れを全て倒した。どんだけ強いんだよ……


 しかしまだ群れは居るようだ。しかも20匹と大量に増えている。1発で終わらすか。


「ルリ支援よろしく」

「あぁ」

「ウィンダー!」


 両手で放った!


 その風はブラックウルフと一緒に数本の木や草村にも被害を与えた。


 ほんとに強すぎだよな……


「やっぱり手加減の練習しないとなぁ……」


 魔法を使うたびに毎回何かに被害があるのは良くないしな。 


 あの1発でブラックウルフは居なくなった。

「今倒したのはコハクか?」


 父の声がした。もしかして見られたか?


「そうだよルリの力もあるけどね」

「おっさんからの依頼でブラックウルフの群れの討伐をコイツらと頼まれたがいらなかったみたいだな」

「この子誰ですか?」

「そうっすよ!」

「20は超えてた筈なのに倒すっておかしいですよ!」


冒険者であろう人達がそう言っている。


「俺の息子だ」

「君がグライさんの子供かぁ」

「強いんだね!」


 皆、様々な感想である。


「それでも普通じゃないっすよ!」

「ロインよ、何がだ?」

 冒険者の言葉に父はそう言った。


 あれ、ロインって人は何処かで見た事ある顔だな。


「キュー!」

 スイ達が荒れている。


「おい、何するんだよ!」

あ、ヒースイが攻撃してしまった。


「ヒースイ、よして!」

「キュー!」


俺が止めるが睨んでいる。俺はロインって人の顔を見た。


「あ、思い出した!」

「どうした?」

「ヒースイ達を罠にかけてたひとだ!」


父が聞いたので俺は答えた。


「お前は、あの時のガキ!」

「弓使いの人は?」

「お前のせいであの依頼は失敗してアイツと組むのも辞めたんだ!」

 俺の質問にロインは声を荒げて言った。

「だって何もしてないスライムを倒す必要ないじゃん」

「依頼だから仕方ないだろお前はその変な事を言い訳にして大切な仕事をやめろって言うのか?」


 ロインは反論してきた。


「別にそうは言ってないよ」

「じゃあどうしろってんだよ!」

「確かにそうだけど俺は何もしてない魔物を倒すなら依頼を失敗するよ」

「変なプライドを押し付けるな!」

「別に押し付けてないよ、ただ目の前に今を楽しく生きている魔物を倒しているから止めただけさ」


 ロインの後に俺はそう言った。


「それを押し付けてるんだろ!魔物は人間に倒されたら良いんだよ!」


 コイツは何なんだ?変なプライドと言いながらお前こそ押し付けてるだろ。


「その言葉許せん!『ウォーン!』」

「ルリやめろ!」


 俺は攻撃しそうなルリを止めた。


「魔物は倒されたらいいはおかしくない?」

「何がだよ?」


俺は言うがロインは分かっていない。


「魔物は確かに悪い魔物だっている、でもただ楽しく生きて誰の迷惑もかけてない魔物だっているんだ!」

「コハクの奴いつになく熱いな」


 父は俺の言葉にそう呟いた。


「その変なプライドで倒すなんて事は俺の目の前では絶対にさせない!」

「グライさんすみません!」

「どうした?」

「このガキに現実を話からして良いですか?」

「意味が分からないな」


 父はそう言った


「コハクの言っていた事は冒険者としてはどうかと思うがヒトとしては良い考えじゃないか」


父には伝わったようだ。


「確かにそうだよな……」

「魔物だって私達と似たような暮らしをしてるのに殺されるなんて嫌よね」


他の冒険者も分かってくれたようだ。


「皆、アイツはまだ子供だから冒険者を知らないんだよ!」


 ロインはそう言うと何故か準備をしていた。


「なら勝手にやるまで!」

「コハク、ロインはこれでもDランク冒険者だ、気をつけろよ」


 あの時は確か最初って言っていたからGランクだった筈だから2ランクも上がったのか。


「あの時より俺は強くなったんだ!」


 まぁ、こんな子供にやられたら屈辱だと思うからな。


 ロインは剣士なのか。剣を構えている。とりあえずはルリ無しでやってみるか。


「ルリ、一旦支援なしでどれほどまで出来るか試したいから休憩な?」

「承知!『ウォン!』」

「ファイヤソード!」


 剣に炎魔法を纏って攻撃してきた。


 中級魔法を使ってみるか。


「中級!?」


他の冒険者達は驚いていた。


「ウォーターウォール!」


水魔法で壁のような物を使った。これは反射技だ。強い人には見破られる魔法だ。


「うわぁ!」


ウォーターウォールを解くとロインは倒れていた。

あれ、やりすぎたか?


「これはコハクの勝利だな」

「ロインはこのまま連れて帰ろうか」

「そうだなブラックウルフが居ないなら帰るしかないな」


冒険者達が話していると父が口を開いた。


「ブラックウルフの死体はどうした?」

「ストイムで収納してるよ」


 俺は答えると周りは驚いていた。無属性は珍しいから驚くか。


「よし、なら戻るぞコハクに聞きたい事もあるし。」


 父はそう言ったので俺も一緒に行く事にした。


 ロインとの勝負で中級魔法を選択した事を後悔するのは後程の話だった。しかしそのお陰で後悔よりも嬉しさが勝つのも俺は知らない。

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