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第6話 サボタージュ

歓迎バスケから約1週間後、昼休みの体育館


「おーい、司、涼太また1対1でバスケやってんのか」

「あ、駿くん。バックステップシュート止めてみたくて」

「俺は涼太に勝ったわけじゃないしな」

「2人とも負けず嫌いすぎだろ。で、今日はどうなんだ?」

「4-3で涼太が勝ってる」

「なんだ、そんなに差ないじゃん」

「あ、そうだ。駿くんさぁ、あの壁のへこみ何か知ってる?」

「あれか?一昨日だったか、(こう)くんが激突したって聞いたぞ」

「え!?赤城(あかぎ)(こう)さん?またやったの?」

「今回は左肘骨折だってさ」

「ちょっとまて。小学生がぶつかって壁がへこむか?」

「まぁ、洸くんも能力者だからな。50mなら3~4秒で走れるぞ。

まぁ急に止まったりできないみたいだけどな」

「遅刻しそうになって、昇降口のドア壊したこともあったよね」

「制御不能の能力かよ。てか、中で使うなよ」

「体育館使用日は体育館で遊びたいんじゃね?」


―キーンコーンカーンコーン―


「ちっ、今日も俺の負けか」

「ま、涼太が相手だし気にするんなって。あと、次は俺も混ぜろよ」

「3人でやるのもいいね!そういえば夏季球技大会の種目は決まったのかな?」

「さぁな。それより早く掃除いこうぜ。また、波溜に怒られる」

3人は急いで教室へと戻るが、、、



「ちょっと!3人とも遅い!」

「はぁ?そんなに遅くないだろ!1,2分くらい気にすんなよ」

「涼太と司はまだしも、駿はいっつもじゃん!」

「あーはいはい、すいませんでしたー」

駿はテキトーに謝って掃除に取り掛かる風をする。

「駿のやつ絶対に反省してない」

「まぁまぁ、波溜ちゃん、そんなに怒らずにー」

奈穂が波溜をなだめている。



「あれ?司くん、スマホ出して何やってるの?」

「?和華か。ニュース見てた」

「掃除サボってると波溜ちゃんに怒られるよ~」

「ん、」

「何のニュース見てるの?」

「山津市であった事件」

「あー、今朝テレビで見た気がする」

「あ!司と和華!お前らもサボってんのか?波溜のやつに怒られるぞ」

「駿くんが怒られてるのはいつもサボってるからでしょ」

「なんだよ、俺以外も怒られろよー」




同日夕方、お隣の山津市内 スケートリンク

午後の授業をサボってスケートをしている人物が居た。

「いやー、授業サボってスケートするのは悪くねぇなぁ。

まぁ、家族連れ多いってのが抵抗あるが、来ない理由にはならねぇ」

そんな人物に一人の男の子が声を掛けた。

「ねぇ、お兄ちゃんスケート上手だね。何でそんなに上手なの?」

「なんで?か、そうだなぁ、俺は何年もスケートしてるからなぁ。

まぁ、坊主も上手くなりたかったら頑張って続けてみることだな」

「わかった!ありがと、頑張ってみる!」

「おう、怪我すんなよー」

男の子はリンクに戻り、少しずつ進んでゆく。

「へぇー、ゆー君もたまには良い事言うんだね」

「な、彩!?いつからいた!?」

「さっき、男の子が話しかけた時から。小学1年生くらいかな?」

「そうなんじゃねぇか?どっかの誰かさんより可愛げがあっていいな」

「それ、誰のこと言ってる?」

「さぁな。で、なんの用だ?」

「なんの用だ?じゃないよ!授業サボってるから先生怒ってるよ」

「午後は実技ないんだしいいだろ。座学はやりたくねぇよ。

黒鉄(くろがね)たちも出てないんだろ?」

「でも、すぐ戻ってくるなら、今朝の事故現場の調査

同行してもいいっていってたよ?」

「それ本当か!?ちなみに誰についていくんだ」

江良(えら)先生だよ」

「あの先生苦手なんだよなぁ。まぁいいや、いつ行くんだ?」

「明日の夕方。能力者が関係してるからって」

「明日かよ!てか、能力者の線がないなら俺たちは必要ねぇだろ」

「でも、訓練生なんだからおとなしくしててよね

どっかの誰かさんと違って無鉄砲なんだから」

「はいはい、わかぁましたよ。じゃ、授業でるかぁ」

「あともう一つ、面白いオファーがあるよ」

「オファー?」


かくして、事故現場への同行を餌にされ、

ゆー君こと、氷堂(ひょうどう)(ゆう)は学校へと戻るのであった


投稿遅れました!

第6話 「サボタージュ」

皆さんはちゃんと授業に出ましょうね。


さて、本編にも登場したこの一文

「掃除に取り掛かる風をする。」

「風」の字、ちゃんと読めましたか?

わかった方はコメントとかください。難読だと思います。


初登場の人物が多い今回の話。

みなさんは、どのキャラのプロフィールが気になりますか?

知りたいキャラが居たら教えてください。

少しずつキャラ紹介もしていこうと思います。


次回 第7話は5月1日20時ごろ投稿予定です。

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