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第34話 空

通り魔事件を起こした小田切武人は

イベント会場で、男子高校生を人質にとった。


そして、その人質を助けに向かったのは、笛鳴まつりであった。

はたして、人質は無事救出されるのか。


凛奈(りな)(めい)を受けたまつりは

葉泉中央公園を目指して移動していた。


「あーあ、せっかくケーキ食べれると思ったのになぁ

まぁ確かに、イベント会場も気にはなるけど、、、」


まつりは数分前の会話を思い出す、、、


ーーーーーーーーーーーーーーー


「公園のイベント会場には食べ物の屋台があるみたいですよ。

助けに行くついでに何か買ってもらっては?」

「うっそー!りなっち調べるのはっやっ!」

「なぁなぁ、何があるんだよ」

「そうですね、昂輝(こうき)はこれなんか好きなのでは?」


凛奈はケバブ屋台の写真を見せた。


「ケ、バ、ブ、だ、と!?そんなの行くしかないだろ!

いつまでやってんだ?」

「明日までみたいですよ」

「よし!食える!」


「他にも、、、」

ーーーーーーーーーーーーーーー


「せっかくだし、なんか(おご)ってもらえばいっかぁ」



そして、ようやく、まつりは公園の入り口までやってきた。


「さ、うちらの仲間はどこかなぁ?」

まつりは公園を一望できるところで公園内を見渡した。


「あ!いたいた。

あー、ほんとに人質にされちゃってるよ」

まつりは顔を覆った。



一方、まつりが公園に到着したころ、

人質の少年は小田切(おだぎり)と普通に話をしていた。


「おう、人質さんよ」

「、、、なんですか」

「人質にとっといてなんだけどよ、

この後、何の予定が入ってたんだ?」

「、、そうですね、たぶん、、、

友達と話しながら、ケーキ食べてたと、、思います、、、」

「へぇ~、学生してんじゃねぇか

ただの陰キャだと思ってたけど、いいな!そういう相手いるの」

「、、、陰キャは間違ってないです、、

僕らのリーダーが居場所を作ってくれたんですよ」

「俺はな、この歳になって、ついこの前の3月のことよ、

この能力を手に入れたんだ」


「力を得るって、、、良くも悪くも、人を変えますよね、、、」

少年が空を見上げていった。

空には1羽の(とび)が円を描いて飛んでいる。

(、、、、、、)


「そうだな、俺が悪い方に変わったことは分かっている。

会社に対する鬱憤(うっぷん)がたまってたんだ」

「、、、環境、それも大事ですね

僕も学校ではいじめられてましたから、、、」

「俺が逃げるためとはいえ、すまねぇな

だが、捕まる気もないんだ、もう少し辛抱してくれ」

「いえ、、、もう帰ります、、

逃げる気なら、後ろの川に飛び込む準備をしてください」

「?なんだよ、急に」


少年はもう一度空を見上げ、小田切に言う

「、、、それでは、、」


次の瞬間、円を描いて飛んでいた鳶が

小田切に向かって急降下してきた。


「うがっ、なんだ!?なんなんだ!?」

小田切は鳶に驚いて少年の腕を離した。

少年はそのすきに逃げ、鳶は両翼(りょうよく)から火の粉を放った。


「あっちぃ、あっちぃ、なんだよ!」


ーーーーーーーーーーーーーーー

「逃げる気なら、後ろの川に飛び込む準備をしてください」

ーーーーーーーーーーーーーーー


「あの言葉、そういうことか」


「うちらの仲間返してもらったよ。

それと、対岸に警察はいない、逃げるなら今なんじゃない?」


(なんだ、この鳥、今しゃべったのか?)

小田切は驚きつつも、一目散に川へと飛び込んだ。




この一瞬の出来事に松浦と警察官たちも呆気に取られていた。


「「、、、、、、、、あっ!」」

みんな顔を見合わせた。

「ちょっと、逃げられましたよ」

「あっちゃー、まさか鳥が襲うとは思わなかった」

松浦は川を覗き込んだ。


「もう、どっかに泳いで行ってるみたいね

、、、ん?」


松浦は、2人の立っていた辺りで何かを拾った。

(学生証? 雨森(あめもり)、アル?)


「松浦さん、何かありましたか?」

「さっきの男の子の学生証が、、、」

「落とし物ですか、それは我々が預かっておきます。

ささ、松浦さんは警察車両で対岸へ向かってください。

直ちに川沿いに応援を呼びますので」


この早急な対応もむなしく、小田切を発見することはできなかった、、、






同日、深夜

能力者犯罪捜査機関 西白本部 データベース室


ここには西白地方のみならず、

全国各地で確認された能力者の情報を閲覧することができる。

その情報は能力と氏名に限らず、出身地、住所、学歴、職歴にまでおよび、

細かく記録されている。

そのため、全ての項目を閲覧できるのは

本部のコンピュータのみである。

また、そのアクセス権を持っているのは一部の捜査官のみである。


しかし、今ここに1人の男が

データベース室のコンピュータを起動し、

保管されているデータを閲覧している。


(時間がないのに、

どうして情報がないんだ、あと一人なのに、、、)


― カツン、カツン、カツン、カツン ―

データベース室の近く足音が響き渡る。


(見回りがきたか、

しかし、こっちも能力の限界だ、、

今日で情報は見尽くした)


男はコンピュータの電源を落とした。


(一体、今どこにいるんだ、御剣(みつるぎ)凛奈(りな))




見回りがデータベース室に入ってきた。

「ん!!本日も異常なしであります!」

特殊能力のある世界 第34話 ご覧いただきありがとうございます。


小田切にはまんまと逃げられてしましましたが、

人質は無事解放、そして

笛鳴まつりの能力が判明!

鳥「鳶」に由来する能力でしたね。

何故、トビなのか?それは調べてみてください。


では、次回35話は、11/11(土)20時ごろ更新予定です。


最後にコンピュータを使ってた人物、誰でしょうね?

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