表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/87

第1話 初登校

1作品目、連載スタートします。

ープルルルルル、プルルルルル、プルルッー


「もしもし、」

「お、司!起きてるか?」

「なんだよ、お前の電話で起きたんだよ」

「怒んなって、元同級生が気ぃ使って電話してやってんだからよ」

「別に頼んでないだろ」

「まぁ、いいじゃねぇか。今日から学校だろ?」

「あぁ。お前はちゃんと授業に出ろよ。じゃあな」

「あ、おい!司、ちょま---」


ーブツッー


(ふぁ~、ねむたい。朝っぱらから急に電話してくるなよ)

時刻は6時50分 

元同級生からの電話で起こされたこの人物は沖和(おきわ)(つかさ)

今日から芽吹(めぶき)小学校の4年生に転入することとなった。

司は眠たい目をこすりながら、朝食の支度を始める。

(家を出るまで時間あるし、テレビでも点けるか)

テレビでは占いのコーナーをやっていた。


「それでは、4月10日の運勢を発表していきま~す。

今日が始業式という人も多いのではないでしょうか?

そんな今日の運勢第1位は、、、獅子座のあなた!!

切磋琢磨しあえるいい相手に出会える予感。つづいて、、、」


(なんだ、俺じゃないのか。まぁ、学校行くの嫌だしな

そろそろ準備して出るか)


朝食を終えた司は荷物をまとめて家を出る。

家から小学校までは約20分だが、

近くの公園に集まって集団登校をするため、少し早めに家を出る。

司が公園につくと既に男の子2人が遊んでいた。

そのすぐ後に、班長の5年生が来て4人で学校へと出発した。



昇降口の下駄箱は学年ごとに分かれている。

司が靴を履き替えていると後ろから声をかけられた。

「ねぇ、君、転入生?」

振り返ると眼鏡をかけた小柄な女の子が立っていた。

「そうだけど」

「やっぱり!私は指旗(さしはた)和華(わか)。これからよろしくね」

「沖和司です。こちらこそよろしく」

「教室まで案内しようか?」

「ありがと、でも職員室に用事あるからいいよ」

そういうと司は昇降口を後にした。

(司くん、職員室の場所わかるのかな?)


和華の心配をよそに司は職員室の前についた。

(大人の多い部屋が外から見えてよかった。さて、)

司は一呼吸置くと、職員室の扉をノックした。

ーコンコンコンー

「失礼します。4年の沖和司です。担任の先生に用事があってきました。」

「おー、君が沖和くんか。青屋先生なら図書室にいると思うよ。

昇降口前の階段から2階に上がったら左手にあるから、行ってごらん」

植木に水をやりながら男の先生が答えてくれた。

「ありがとうございます。失礼しました」

(次は図書室か...)


時刻は8時10分、昇降口に児童が増えてきた。

司は階段を上り図書室の前に到着した。


「失礼します。4年の沖和司です。青屋先生はいますか?」

電気は点いているが人は見当たらない。

(いないのか?いや---)

「はいはーい、青屋ですけど。なんの用ですかー?」

図書室の奥からのんびりとした口調で返事があり、人影が現れた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ