妄想の帝国 その73 デマ裁き ダカイチ議員の番
デマ吐きまくり、亡国カルトと癒着した元与党ジコウ党政権のせいで、没落しきったニホン国では、ジコウ党の議員らのトンデモ言動、主にデマに対しての裁きが行われていた…
『“アベノ元総理のコクソウギ反対は、ほぼ外国からのSNSとダカイチさんがいった”とジコウ党地方議員コンバヤシ議員の証言もあり…」
「ぎゃー、私あんなこといってないわよー」
と、叫んでいたのは元ニホン国与党議員ダカイチ・バナエ。長いだけで正直害悪、嘘、デタラメ、デマを吐きまくったマスターライアーといわれた故アベノ元総理のお気に入りの一人で、お仲間らしく数かすのデマと恫喝を繰り返した彼女。他の取り巻きジコウ党議員やら似非政治学者らとともに、わが世の春を楽しんでいたのだが、今や衆人環視のなかお白州で、裸足で正座させられている。
“あー、これで幾つめのデマがバレたんだよ、ダカイチ”
“計50は超えてるわ。ま、キングオブ嘘つきで、アイツの親分のアベノ元総理には負けてるけどな”
“いや、それでも憲法違反しまくりのテレビ事業者とかへの恫喝とか、国会だけじゃなくて、ジコウ反対派への誹謗中傷の度合いでは勝るとも劣らずというか。まあ、アベノって無知無恥って恩師にいわれるぐらい国語が怪しかったからなあ。ダカイチも酷いけどアベノよりマシだった分、暴言もひどいっていう”
ダカイチの様子を面白がる聴衆。ニホン国で武道の試合が行われていたという格式高いこの会場も、アベノ元総理のコクソウギ以降ろくでもない使われ方、もとい主に裁きの場に使われていた。
『以上、ニホン国の国会議員でありながら、デマ、恫喝、で国民を翻弄し、脅し、苦しめた罪、さらにニホン国を敵視し貶めることを信条としたカルトの応援をうけて議員に当選するというすでに最初から議員の資格すらなかったことを隠蔽し、暴かれても反省もせずにニホンを破壊する政権と政党に加担し続けた罪は重い。国民への謝罪千回のうえ、全財産没収、今までの議員報酬、もろもろの交付金、助成金の全返却のためフクイチ原発での作業を命じる』
「冗談でしょ、わたしより、アマリリさんとか、もっとひどい人いるじゃない!そ、そりゃ円安とかウイルス対策失敗とかでニホン国が潰れちゃってデフォルトとか起こして、国民がアップアップして、カッコクレンとか国際機関に助けを求めて、そんでもって、その介入で新政府が出来たからって、元国会議員にそんな仕打ち…」
『黙れ、この似非阿保無恥議員モドキが!この液晶大画面が目に入らぬか!』
と、裁判官ならぬ御裁きアンドロイド“紅葉狩りの銀さん”の背中から液晶画面がせりあがる。毎度おなじみ〇山の金さんならぬ、銀さんの演出だが、観客はおおっと盛り上がる。ニホン国が事実上破綻し、後退国まっしぐらで娯楽が著しく減ったなかでは、このような陳腐な演出も国民には大人気だ。
“おお、銀さんの画面だ。いつものはらはらと散る紅葉の赤に、ダカイチの吐いたSNSやら国会の場での暴言、揶揄に出鱈目が乱れ散ってる。これを生でみるためにチケット取ったかいがあったぜ”
“いや、スマホでもライブ中継でみれるけど、臨場感が違うんだよなあ。威張りくさって、俺らを上から目線で見てたジコウ党の奴らを見下ろし、アイツらが今までの行いを裁かれて観念する、リアル世直し。やっぱ、これだよ。帰ってビールモドキのもう”
“確かにビール飲みたいけど、今じゃ手に入らねえからなあ。手近にあるのを発酵させた地ビールならぬ地アルコールで我慢するか。お、いよいよだぞ、銀さんのアレ”
「わーん、な、なんでジコウ党員しかでてない内輪の会議の記録までええ」
泣きわめくダカイチに
『いいか、お前の今までの言動、ニホン国がかつて誇ったスパコン、プガク様がすべて丸っと記録しておるのだ!神妙に罪に服せ!さあ、さっさと国民に謝るのだ!そうしないと…』
「わああ、わ、わかりました!カッコクレンで国際裁判だと、グアンタナモとかに送られちゃううう。え、えっと、この画面の文字を読め?わ、わたしはムチ?ムハジでブツシラズでした、大変申し訳ありません、ニホン国国民の皆様にあや、あやまります…わたしはムチ…」
“おい、無恥が読めねえのかよ。物知らずって言葉も知らないのか、あいつよく議員やれたよな”
“初回のアトウダのが酷かったろ、そもそもなんも読めなかったし。まあキジダダとかガースなんかも、途中からわけわかんなかったけど”
“あーでも、毎回反応がおもしろいよな、ジコウ党の連中は。メイジのハシゲンとかもだけどよ、この分だとこの後のデマ吐きウヨ雑誌panadaの編集長とか、似非学者ヨツウラとかジャーナリストモドキのヤマングチとかアビルノとかも期待できるな”
“ただのニホンジンとかいってたサポーターの奴らもだろ。あいつらのSNSはホント支離滅裂だったし。ニホン国がまだ潰れてなかった頃に裁判とかやったときもかなり怪しげな言い訳してたらしいし”
“裁判を傍聴したかったけどな。今のお白州御裁きスタイルのが面白いわ。楽しめるし、このチケットの売り上げはニホン国再建のためなんだろ。それを思えば隣国の奴らの下働きしつつ配給もらっての生活も耐えられるわ”
“だな、真面目に働けば優先的にチケットとれるしな。…そろそろダカイチの間違い謝罪にも飽きたな、帰るか”
“明日もあるしな。ま、明日はアマリリか、チケット無いけど、ライブで絶対みてやる。奴も入院はできねえからな、どんな言い訳するか”
“それに、あいつらが裁きうけるたびに、税金がもどってくるんだろ。この間還付金が1000ドル入ってたし”
”そのうち政府が贔屓した広告会社便通の幹部だの中抜きボッタクリ派遣会社会長ダケナカだのも出てくんだろ、楽しみだ“
と、楽しそうに話しながら帰っていく人々を恨めし気に見上げつつダカイチは漢字の読み間違えに気づきもせず謝り続けていた。
どこぞの国では、国民の行動やら政府批判をデマだと与党議員らが主張し、さらにデマであることを指摘され炎上するとソースがあっちだ、いやそっちがデタラメと責任のなすりあいというなんともみっともないやり取りが繰り広げられているようです。こういう方々を支持する人って…ああ、類は友を呼ぶとかいう諺がその国にありましたね、そういえば。