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乙女ゲームスタート1

 『花と星の乙女』のメイン舞台である学園。正式名称はデエスエトワール学園と申しまして、満十六歳以上の王侯貴族や他国からの留学生並びに入学金と授業料が払える平民、奨学金を受けることが出来る平民が通うことが出来る学園でございます。

 実力主義を基本としておりますが、階級制度は当然のようにございまして、貴族と平民のクラスはSクラスを除き分けられており、生徒会という物も存在しております。

 生徒会に所属しているのは留学生を除いたSクラスに在籍している成績優秀品行方正な生徒となります。

 当然、生徒会に所属している攻略対象キャラもいますわ。

 百人近い攻略対象が居ますので、運営陣も色々ネタに苦悩したのでしょうね。

 リリースした当初は十人だった攻略対象が、時を経て百人近くに膨れ上がるとは、運営陣も想定していなかったと思いますわ。

 さて、本日より『花と星の乙女』がスタートとなるわけですが、予定でしたらヒロインが入学式に遅刻してくるというハプニングから始まりまして、そこからクラス発表の間に数人の攻略対象と出会いますのよね。

 学園には制服がございまして、所属するクラスによってジャケットの色が変わるのですが、正直な所、こうして入学式に参加している時点でジャケットの色が別れておりますのでクラス発表などはいらないのではないのでしょうか。

 気にしたら負けなのかもしれませんし、運営陣もそこまで気が回らなかったのかもしれませんけれども、すごい矛盾ですわよね。

 ちなみに、Sクラスが白、A・Bクラスが紫、C・Dクラスが青、E・Fクラスが赤、G・Hクラスが黒となっております。

 『花と星の乙女』をプレイしているときは自動で制服の色が変わりましたけれど、実際に半年に一回のクラス替えごとに制服の色が変わる可能性があるというのは面倒ですわよね。

 わたくしはSクラスの白から変わることがございませんのでサイズを気にする程度ですけれどもね。

 学園長やお偉い方々からの祝辞が終わりまして、次の在校生からの挨拶に移るという僅かに会場に沈黙が下りた瞬間、盛大に扉が開けられる音がして「ああっ」という叫び声が聞こえました。

 ええ、オープニング通りのヒロインであるスノーフレークさんのご登場ですわね。

 すぐさま教師が駆け寄りお説教を始めますが、入学式を妨げないように軽い注意で終わらせてスノーフレークさんを解放なさったようです。

 多少ざわつきはしましたが、『何もなかった』ように入学式は続けられ、全ての項目が終わりまして意味のないクラス発表の場に行くのですが、本当に意味がございませんのでわたくしは一年のSクラスに向かいますわ。


「ブルーローズ様、クラス発表はそちらではありませんよ」

「ベロニカ様、指定された制服の色で既にどのクラスに所属するのかがわかっていますのに、わざわざ人が溢れかえっているクラス発表の場所に赴くというような無駄な事をなぜこのわたくしがしなければいけませんの?」

「ああ、確かにそうですね」


 わたくしの言葉に同じ白の制服を着たベロニカ様が頷いてわたくしの後を付いていらっしゃいます。

 完全に人の流れに逆らっておりますが、わたくしの髪色を見てしまえば王族であることがわかりますので、流れに逆らったとしても当たり前のように誰もが道を譲ってくださいますので歩きにくいという事が無くて楽ですわね。

 校内地図は頭の中に入っておりますので問題はございませんし、基本座学各種を学ぶクラスの校舎の造りはそもそも難しいものではないので迷うという事もございません。

 これが、専門科目になりますと校舎を移動したりすることになりますし、その校舎内が複雑な造りであったりと少々大変なのですが、一学年のうちはそこまで専門科目を選ぶことはありませんので問題はございませんわね。

 Sクラスに到着しますと、まだどなたもいらっしゃらないようでして、わたくしとベロニカ様は適当な場所に並んで座ります。

 緩やかにカーブを描いた横長の机とそれに合わせたような椅子がございますが、他の教室ではこの椅子と机の数が適正なのでしょうが、Sクラスに在籍出来るのは王侯貴族留学生と平民の中で、何かしらの能力のランクがCに達している方が所属出来ます。

 平均では毎年五人から十五人ほどが在籍するそうですわ。

 他のクラスは確か三十五人から四十人の生徒が居ましたわよね。


「あ」

「どうかなさいまして?」

「いえ、クラス発表って同時に入学試験の成績発表の場でもあるじゃないですか。私は何位だったか少し気になりますね」

「そういえばそうですわね。どちらにせよ一位がわたくしであることは間違いございませんので興味はございませんわ」


 あのような簡単なテストで失敗などするはずがありませんので、同率一位はあれども首位を逃すという事はございませんわ。


「私は魔法と座学は問題ありませんでしたけど、武術の方が少し満足いく結果になりませんでした」

「魔法師団の第三師団を目指すにあたり大問題ですわね」

「あの時もう少し足技が入っていれば」


 ベロニカ様は悔しそうに反省をなさっておりますが、それでもSクラスに在籍出来るのですから能力ランク的には問題がございませんでしょう。

 一応、魔法属性のランクの他、知識や武術や武器の熟練度のランクも細かく見ようと思えば見ることが出来るのですが、情報量が多くなりすぎますので割愛されておりますのよね。

 ベロニカ様は……まあ、魔法の能力ランクはもちろん問題ありませんが、知識も武術も武器の熟練度も、問題はございませんわね。

 流石は日ごろからダンジョンに腕試しに行くだけの事はありますわ。

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