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婚約いたしましょう14

 あの後四人の行動制限を解除して毒を盛った動機を聞き出したところ、前回の流星群からなにもかもうまくいかず、魔王陛下の采配すらミスが目立つことが増えてしまっているため、いっそのこと魔王陛下を含めた魔国の主要人物を入れ替えてしまい自分達が主導権を握ってしまった方がうまくいくという『妄想』に捕らわれての事だったそうです。

 呆れてものが言えませんでしたので、恩情として苦しまずに『消滅』させて差し上げました。

 動機を聞いている間にラピスラズリに料理を作り直してもらい配膳をし直していただきましたので、晩餐会は問題なく仕切り直しが出来ると思ったのですが、皆様の行動制限を解除しても皆様が動くご様子がありません。

 早くいただかないと食事が冷めてしまいますのに、どうしたのでしょう?

 魔王陛下が食事に手を付けていらっしゃらないのでわたくしも食事に手を付けるわけにもいかず、魔王陛下を見つめておりましたら魔王陛下が疲れたようにため息を吐き出した後に皆様にステータスを確認するようにおっしゃって、わたくしが申しあげたとおりにバッドステータスが付加されていることに気が付いたようです。

 ステータスなんて長い間生きておりますと確認を忘れますものね。

 気が付いていなくても仕方がありませんわ。

 けれども、魔王陛下だけはバッドステータスが付加されていないようで首を傾げていらっしゃいますが、先ほどの方々のお話ですと魔王陛下の采配にもミスがあったという事でしたし、バッドステータスが付加されていたのは間違いないと思うのですよね。

 ちょうどバッドステータスが解除される時期だったとか? けれどもそれでしたら他の方がまだ付加されているのはおかしいですわよね。

 けれども、このまま魔国の皆様にバッドステータスが付加されたままでは解除されるまで物事がうまくいかないのも事実ですので、魔王陛下だけ解除されている原因の追究はまた後でする事にしてとりあえず食事をした後に手っ取り早く世界樹に接続して解除してしまった方がいいかもしれませんわね。

 もし流星群がイベント扱いで神(運営)の采配によるもので解除不可だったらどういたしましょう?


「ブルーローズ嬢」

「なんでしょうか、魔王陛下」

「私だけバッドステータスが解除されている理由に心当たりは?」

「生憎わたくしは本日お会いしたばかりでございますので、今までの魔王陛下の行動を存じ上げないためわかりかねますわ」

「そうか」

「ただ、もしかしたらという可能性が無いわけではありません」

「あるんじゃないか、心当たり」

「いえ、魔王陛下が効かないとおっしゃっていましたので可能性として限りなく低いと思ったのです」

「つまり?」

「本日お会いした際にお渡しした霊薬の効果ではないかと」

「れいやく……」

「全状態回復効果のものでございましたので」

「あれは体力回復系のポーションでは?」

「体力回復系ポーションの色は赤が一般的だと記憶しております。お渡ししたものは透明でございましたでしょう?」

「失敗したものを渡したのかと」

「まあ! 未来の義父にそのようなものをお渡しするわけがございませんわ」

「じゃあなにか? あれは本当に霊薬だったと?」

「そうですけれども、効き目があったようでなによりですわ。龍涙の月光水を作ったのはいいのですが使う機会がありませんでしたので」

「龍涙の月光水!?」


 わたくしの隣でフリティラリア様が大声を上げて目を見開いていらっしゃいます。そんなに驚くほどのものでしょうか?

 確かに材料的にちょっと作るのが面倒ですけれども、作れるようになるころには実際自分で使用する機会は無くなってしまうという悲しいアイテムですのよね。


「幻の霊薬じゃないか!」

「市場に出回ったら最低価格でも一億五千万ルノはするな」

「お金に困ってはおりませんので市場に流す予定はございませんわね」


 ええ、お金でしたら心の底から腐るほどございますわ。


「そんな稀少なものを私は軽い気持ちで飲んだのか……」

「有り合わせで申し訳ございません。もしチャンスを頂けるのならちゃんとした品物をご準備させていただきますわ」

「ちなみに参考として聞きたいのだが、どのようなものを考えているのかな」

「そうですわね。義父になる方に贈る物ですので、天屑の泡沫などがよろしいかと」

「魔国の秘宝庫に保管されるレベルのものだな。というか、作れるのか」

「お時間を頂けましたら。けれども、せっかく作っても倉庫に仕舞われてしまうのは残念ですわね。いえ、贈った先でどのように扱われようとも文句を言う権利はないのですが、活用していただく方が嬉しく思えてしまいますわ」

「効果は、知っていて言っているのだな?」

「もちろんですわ。天屑の泡沫を使えばちょっとしたダンジョンでしたら一瞬で崩壊しますわね」

「ちょっとした……。ちなみに、使用したことは?」

「効果を確認するために紫檀の揺り籠を跡形も無く崩壊させましたわ。もっとも、数日後に世界の修正力が働いて修復されましたけれど」

「A級ダンジョンだな」


 皆様の視線から怯えたものが含まれるように感じるのですが何故でしょうか?

 殺気が混ざった視線が向けられていた時間、少なかったですわね。

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