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婚約いたしましょう11

 魔王陛下の許可を頂きまして、正式にフリティラリア様の婚約者になることが出来ました。

 あとは契約書を作ってサインしていただいて、お爺様達にご報告すれば問題解決ですわね。

 えっと、契約書は拠点に戻って作成しなくてはいけませんから少し時間がかかりますが、魔王陛下はわたくしが折角魔国に来ているという事で魔国最上位女性統治資格保有者としてお披露目をしてしまいたいとお考えのようです。

 お忙しいのに仕事を増やすような事をなさっていいのでしょうか?

 そう思ってお聞きしたのですけれども、お忙しい時期だからこそ魔国の主要人物が集まっているそうで丁度いいのだそうです。

 そして忙しい原因なのですが、


「十五年前の流星群の後処理ですか」


 わたくしが生まれる前ですし、発生した箇所がファンタリア王国から大分離れておりますので全く存じませんでしたが、近年稀に見る大規模なもので尚且つ対応できる存在が想定以上に少なかったため被害が甚大で未だに対応に追われているのだそうです。

 その流星群、ちゃんとイベントとして達成終了していますわよね?

 『花と星の乙女』では流星群イベントの終了時間までに全プレイヤーに科せられた総合ノルマが達成出来ていない場合、なんらかのペナルティが発生するのですよね。

 ペナルティの内容はその時々によりますけれども、一定期間取得経験値ダウンとか、攻略対象の好感度ダウンとか、アイテム販売価格ダウンとか、一番ひどかったのが『花と星の乙女』開始一年目でバランス調整に失敗した結果イベント難易度に無理があり達成終了とならなかった時にあった、通称『神(運営)による死刑宣告』期間です。

 全ての行動に対して失敗確率が元々の確率からさらに80%増えるという鬼畜の所業に、誰が提案したとユーザーが切れて逆に一致団結し、休む間もなく開催されたランイベを泣きながら走破したという物がありました。

 あれはあの時期だから許されたものであって、数年後にあのようなペナルティを科したら一気にユーザーが居なくなりますわよ。

 あの期間中、ランイベで何度死に戻った事か……。

 老害と言われようが、あの地獄の期間を体験していないユーザーに「あれよりはまし」と何度伝えたかわかりませんわ。

 張っていた結界を解いた執務室に入る許可を出された方に自己紹介をいたしました。

 入っていらっしゃったのは魔王陛下の筆頭秘書官、専属侍従長、専属メイド長だそうです。魔王陛下の執務室でお仕事をする事が許されるのは魔王陛下本人と筆頭秘書官、そして次代の筆頭魔王候補だそうですわ。

 専属執事長と専属メイド長は基本的にスケジュール管理や飲食の提供をなさるそうです。他にも他の魔王陛下専属侍従やメイドに指示を出したりもするそうですが、この部屋に待機している間は基本的にはこの部屋内での仕事に従事するのだそうです。

 王宮には沢山の侍従やメイド、下女、下男が働いているそうですがそういった使用人の総統括者は魔王陛下の第一妃様が行っているとのことで、魔国の王宮に滞在している間の諸事万端は第一妃様に相談して欲しいと言われてしまいましたわ。

 そうしてわたくしは本日の晩餐会で王宮に召集されている主要人物に紹介してくださるという事でそれまでの間あてがわれた客室でくつろいでくれと言われて置いて行かれたわけなのですが、頭の中では如何にフリティラリア様を逃がさない婚約契約書、ひいては婚姻誓約書を作成するかを考えております。

 とりあえず、世界樹の葉を使用したスクロールを用意して世界樹の樹液を使用したインクを使って、契約書にサインをする際は世界樹に接続して認証しておけば大丈夫でしょうか?

 『花と星の乙女』には結婚システムはありませんでしたけれども、まあなんとかなりますわよね。

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