02
ゲートの先は思ったより広大な街があった。ジョブ選択などはないのかなど少々不安になりながら街を歩いていたが見ているだけでかなり面白い。料理屋や福屋に武器屋まである。厨二心をくすぐられながら歩いていたら男の人に声をかけられた。
「さっきからずっとキョロキョロしているけど初めたばかりかい?装備も初心者用みたいだし、案内してあげようか?」
ありがたい。正直どう進めるのが正解なのか分からなかったのだ。ぜひ教えてもらおう
「そうなんです、さっき説明を聞いたばかりの初心者です。ぜひ案内をお願いしたいです」
すると「任せろ!」と言わんばかりの笑顔を浮かべながら案内をしてくれた。この人は優しい。ぜひ今後も仲良くして欲しいくらいだ。一通り街を見終え解散の流れになった時
「そういえばお前、ギルドはどうすんのか考えてるのか?」忘れていた。そんなものもあったな。
「いえ、全く考えていませんでした。」
「良かったら俺のところに来いよ。まだ俺含めて5人しか居ないけど歓迎するぞ。」
かなり嬉しい誘いだった。こういうコミュニティは入るタイミングを逃してはいけないのだ。僕は中学で学んだ。
「ぜひ!!!」答えはすぐに出た。
加入招待のパネルが出てきた。毎度の如くYESorNOの2択しかなかったが迷うことも無くYESを押し、お礼をいいゲームからログアウトした。そこで僕のミロワールド初日を気分よく終えた。
「あ、名前聞いてない。今度でいっか。」