第6話 翔斗の疑問
更新しました( ^ω^ )
その後、学校に着き担任の先生に遅刻の言い訳をしながら3人は悩んでいた。あの青年達の所へ行くか、それとも無視してしまうかを考えてたのだ。
昼休み...
いつも3人で話したい時に集まるベンチで、彼らは黙りこんでいる。話を切り出しにくかったのだ。
「なっ、なあ!」
「おっ、おい!」
「ねっ、ねぇ!」
奇しくも、話を切り出すタイミングが同じだったらしい。お互いに顔を見合わせ、そして吹き出してしまった。
「タイミングが同じだったな...。誰から話す?」
「なら俺は後でいい、先に朱里が話してくれ」
「わ、私!?私からなの!?わ、わかったわ...」
そして朱里が話し出すが、その言葉は翔斗が全く予想していなかったものだった...。
「わっ、私はあの人達に会ってもいいと思うよ...?だって助けてくれたし!よく考えて見るとあの人達優しそうだったもの...」
「ちょ!朱里まじで言ってんのか!?それがあいつらの思う壺かもしれねぇんだぜ?」
すると、ふと匠が疑問を口にする。
「そういえば、なぜ翔斗はそこまで否定的なんだ?あの人達は僕達を助けてくれたんだぞ?」
それに狼狽たのは翔斗だった。
「ぐっ...、わかったよ...。正直に話すから聞いてくれ」
「「うん」」
すると翔斗が真剣な顔で話し始めた。
「あくまで俺の意見だが...、確かに正義の味方っていうのは間違いじゃねぇかもしれねぇ...。だが、逆に一つ俺が匠と朱里に質問していいか?」
「ああ」
「うん!いいよ!」
「じゃあ一つ聞くぜ...。正義の定理ってなんだ?」
「「え?」」
「どこからどこまでが正義で、どこからどこまでが悪なんだ?」
続
見ていただきありがとうございました( ^ω^ )