表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/77

第8話 なぜバレたし!

「もうすぐ来られなくなるから…、その前にお友達が出来るのを見届けたかったの。」

「人間には友達が必要だから…友達を得て、より豊かな人生を生きて欲しいから…。」

ぽろぽろと涙をこぼす鳥居ちゃんとミカエル君。

3人組の責めるような視線が痛い。

それ以上に、ミカエル君と鳥居ちゃんの涙を見るのが辛かった。


あれ以来、スーツ男が木材で何かを作っていた。鳥居があれば出現できるのならば…と、執務室に籠って手のひらサイズの「鳥居に似た何か」を量産していた。


しかしスーツ男は絶望的に不器用だった。

どれも「鳥居に似た何か」の域を出ないため、3人組にもミカエル君にも鳥居ちゃんにも見せることが出来なかった。

しかも「鳥居に似た何か」を、こっそり作っているので執務室に籠って誰にも会おうとしない。だから「お友達が出来るのを見届けたい。」という鳥居ちゃんの願いも叶えることができない。


――― このままではだめだ!しかし…いったいどうしたら…。


ごんごんごん!

――― 誰だ!ノックは静かにしろ!


「いい加減でてきてくださいよ!」

「へたくそな鳥居作りよりも思い出作りしましょう!」


――― なぜバレたし!

「執務室から出るゴミが木くずばっかりだって聞きましたよ。」


…………ガチャ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ