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第38話 紅葉がきれいだね

「ミカエル君、鳥居ちゃん、おはよう。」

「おはよう!メタボ先輩!」

「おはよう、朝からお掃除?」

「うん、落ち葉がすぐに溜まっちゃうからね。」

「綺麗な葉っぱなのに落ちちゃうの、残念だね。」

「そうだねー、でもこれも冬仕度だから必要なんだよ。」

「私もお手伝いしたい!」

「僕も!」

「ありがとう。」



⁑⁑⁑


「美味しい〜!」

「日本のスイートポテトって美味しいね!」

「フランスのスイートポテトは作り方が難しそうでワシらでは作れぬが……焼き芋も美味いな!」

「ホイルでくるんで焼くだけで美味しく出来るのがいいですよね。」


鳥居ちゃんとミカエル君、メタボ先輩とのび太、不動明王が焚き火を囲んで焼き芋を食べていた。


「ふふふ。」

「どうしたの?メタボ先輩。」

「今みんなが食べているのは安納芋という品種なんだよ。」

「甘くて美味しいと評判の品種ですね。」

「そう。そして…。」

メタボ先輩が焚き火から芋を取り出す。


「これは紅はるか。甘さを追求した品種として有名だよね、甘みが凄いんだよ。

こっちはシルクスイート、水分を多く含んでいるから滑らかでしっとりしているのが特徴。紅はるかには及ばないけど糖度も充分だよ。ちょうどいい焼き加減だから食べ比べしよう。」


「どっちも美味しい〜!」

なんでも美味しく食べる鳥居ちゃんは、どちらも気に入ったようだ。

「本当にシルクみたい!滑らかで上品だね。」

「ミカエル君はシルクスイートが気に入った?」

「うん!」


「あれ?お不動さん?仏像に戻っているよ。」

「こ、こ、こ、この紅はるかという芋!なんという甘さじゃ!」

思わず仏像に戻ってしまうほど衝撃を受けた不動明王。


――  不動明王がスイーツに目覚めた瞬間だった。



人に化けてスイーツの食べ歩きをしたいと駄々をこねる不動明王をなだめ、週に一度だけお取り寄せする事で合意した。

美味しさに感動する度に仏像に戻ってしまうからダメだと言われれば、それ以上無理も言えない不動明王だった。



「ねえ鳥居ちゃんとミカエル君、紅葉が終わる前に島内を回ってみるといいよ。綺麗な場所がたくさんあるから。2人なら人間が行けない場所もひょいひょいだしね。」

「うん。」

「とっても綺麗な景色だよね。」


駄々をこねる不動明王をメタボ先輩に任せて鳥居ちゃんとミカエル君と、ほのぼのな会話を楽しむのび太。


のび太オススメの紅葉は美しく、2人を喜ばせた。


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