『雨ニモマケズ』を読みなさい、賢治さんを見ならいなさい。
これを読んだあとに宮沢賢治を読んだなら、あなたは感動して涙する。
雨霰と降り注ぐ己への謗りの文句など気にも留めぬ厚顔な精神を持ち
野望を胸に爪は隠して虎視眈々とほくそ笑む
朝昼晩の食事を摂りながら、皿は己で洗わず
あらゆることに二心を持ち、遺恨は忘れず
普段は都会の夜闇に潜み
己に利ありと見た折は
東西南北どこへも向かい
海千山千狡猾ぶりに浸り入る
時には甘い空涙を流し
涙の陰に薄笑いを隠し
皆に聖人扱いをされ
数多の賞賛を受けつつ
ああ、この世はこんなものかと空しく笑う
そういう奴は、
頭にくる。
さあ、イーハトーヴの世界へと。