プロローグ
目を覚ますと其処は周りは高い建物で覆われていた
ただ、驚きはしなかった
何故だろう
自分でも分からなかった
ただ、自分の名前である流星という名前だけを覚えていた
男はただただ歩いた
人が集まっているところへ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おおよそ15歳ぐらいに見える人たちが歩いている
僕は門の近くに立っている30歳ぐらいの人に声をかけた
「あの〜、すいません」
「ん、どうしたんだい、新入生かい
場所がわからないのかい」
「え、いや、「あそこに見える大きな建物が
会場だよ」
「あ、「ほら、早くしないと遅れるよ。
ほら、行った行った」
流されて入ってしまったが此処は何の建物だろうか
さっき見た人たちより少し幼そうな人たちが椅子に座り、舞台の中央を見ている
僕は真似をして、座って、舞台を見ることにした
暫くすると舞台裏より人が現れた
とてもひ弱そうで、少し触っただけで死んでしまいそうなのに、普通の人とは違う感じのするお爺さんだった
「すげぇ、あれが」
「多分な」
「すっげぇ、実物見るの初めてだぜ」
「それは此処にいる全員だろ、全狩猟者の中でトップクラスの人だぜ」
色々と聞こえる中で気になる単語がいくつか聞こえた
「狩猟者」とはなんだろうか
無性に気になるがあの爺さんの話が始まりそうだ
「諸君、ようこそ、このハンター育成施設へ
将来有望な君たちのなかでどれだけが儂を超えられるか楽しみにしている」
短い言葉だったが聞いていた者達は皆やる気に満ち溢れた顔をしている
あの爺さんは気になった
爺さんの話が終わったあと、綺麗な女の人が何かを喋っているが、先ほどのように気になることはあまりない
なので、気になったことを隣の者に聞いて見ることにした
金髪が目立つ男の人だった
「ねぇ、チョット聞きたいことあるんだけど」
「ん、何?」
「あの爺さんどんな人なの?」
「はぁ!?
しらねぇの?
どんだけ田舎から来たんだよ」
「僕も知らないよ」
「そ、そうかぁ」
「で、結局あの爺さんは何なの?」
「あの人は凄いぞ
とりあえず、凄いぞ
なんせ、10人しかいないs級狩猟者だからな」
「その狩猟者って何なの?」
「えぇ、マジかよ
お前、どんだけしらねぇんだよ
本当にどっから来たんだよ」
「僕が知りたいぐらいだよ」
「まぁ、いいか
狩猟者っていうのは怪物と戦う職業のことだ
男なら、一度は目指す道だな」
「怪物…」
その言葉を聞いた時、頭の中を気持ち悪い生物のような物が駆け回った
身震いをした
「大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫
チョット変なものを思い浮かべてしまってね」
「そう、そういえばお前の名前は?」
「名前…」
「そ、名前
おれは虎太朗
こは虎の方のな」
そう言った後、彼は笑った
何故かその笑顔を見慣れていると思った
自分でも何故だか分からない
「僕は流星
リュウと呼んでくれ」
そういい、僕らは握手をした
「では、これで入学式を終わります」
そうこうしていたうちに女の話が終わったようだ
みんな、ぞろぞろと出て行く
僕も出るとしよう
「俺らも出るか」
そう言い、虎太朗は椅子から立ち上がった
僕はついて行くことにした
「そういや、お前、クラスどこ?」
「クラスって?」
「そう言うと思ったよ
入り口に貼ってあっただろ?
まあ、いいか、一緒に見に行くか?」
「ありがとう」
「あぁ、いいってもんよ」
そう言い、僕らは一緒に出て行った
「一緒のクラスになれるといいな」
「そうだね」
「本当に思ってるかぁ?」
「思ってるよ」
「まぁ、いいか
てか、今思ったけどお前なんで何も知らないのに、此処に入ったの?」
「人が集まっていたから」
「マジかよ、此処印がなかったら入らないぜ、ほら、此処にあるだろ」
そう言い、彼は自分の右手の甲を見せた
厳つい虎が描かれていた
僕は自分の右手の甲を見て見た
何か、細長い物が渦巻いていた
「これ、何?」
虎太朗が聞いて来たが僕も分からない
「知らないよ」
「だよな、印の事、知らなかったし
ただ、印があるってことは、入学試験に受かってるんだよなぁ」
そういうとブツブツいいながら彼は考え始めた
「なぁ、印って何?」
「ん、あぁ、印ってのは入試の時に能力スタンプによって、つけられる印のことだ
その形は能力のおおよそを表し、色は系統を現さんだぜ
お前のは赤だから、動物系統だな
形はしらねぇが」
「そう、ありがとう」
「いいってもんよ」
「お、ほら、着いたぜ
あそこに書いてあるだろ」
彼が指したところにはでかい紙が張り出されていた
それを見に行った
それを見ているとBと書かれている下の所に自分の名前が書いてあった
「Bだったよ」
戻り、報告した
「一緒じゃねぇか!
これから3ヶ月よろしくな」
そういい、手を差し出して来たので握手をもう一度した
長い付き合いになると思った